生産体験会『細工』説明フェーズ
ササキさんは、教える側から、歯科医側にスタンスを変えて言った。
「じゃあ、次は、細工だな。ミヤネよろしく」
「分かったわ」
そう言って、ミヤネさんは、席から立ち、前に出た。
ミヤネさんが前に出て空いた席に、役目を終えて前から戻ってきたダイアさんが席に着いた。
ササキさんは、前方の端の司会の人がいそうな場所に立っている。
司会の役目をまっとうしようと頑張っているんだな。
そんなことを考えている間に、前に出たミヤネさんは、こちらを向いて言った。
「じゃあ、次は、細工をやっていくわ」
俺達は、学校のようなテンションで、挨拶をした。
「「「「「「よろしくお願いします」」」」」」
「スタイルは、さっきの調薬の時と同じスタイルにするわ。そっちの方がわかりやすいものね」
「まず、いろんなことを説明して、実際に体験してもらって、感想を話す。こういう予定だわ」
「この予定で進めていっていいかしら」
すらすらと話して、話を進めていく。
ミヤネさんって、講師というか、教える側がうまいんだな。
知らなかったな。
さっきのダイアさんとササキさんの掛け合いのような体験会も楽しかったけど、ミヤネさんの一人ですらすらと語る姿もかっこいいな。
これはまた楽しい体験会になりそうだな。
やり方は、調薬の体験会の時を踏襲するなら、流れを把握できてわかりやすい。
そこまで考えてやっているのかな。
そうだとしたら、ミヤネさんは、現実では何かの講師とかをやっている人なのかな。
そんなことを考えながら、俺は他のみんなと声をそろえて言った。
「「「「だいじょーぶ」」」
俺達が、そうやって同意すると、ミヤネさんにより体験会がスタートした。
ミヤネさんは、ニッコリと笑い話し出した。
「じゃあ、始めていくわね」
「まず、細工とは、から話すわ」
「細工とは、アクセサリーなどの小物を作る生産よ。アクセサリーの他に、ポーチとか、そういう小物入れみたいなものも作るわ。ちょっとした裁縫とか小物づくりとかそういうイメージね」
「そして、その細工を専門でやるのが、細工職人ね」
すらすらと言葉出てくる。
学校の教師よりも話がうまいんじゃないかな。
すらすら出てきた言葉がそのまんま頭に入ってくる。
ミヤネさんってこういうのが得意なんだな。
知っていたら、ミヤネさんに司会を依頼したかもしれないな。
今回の司会と、前回の司会で、ササキさんに完全に司会のイメージが定着したんじゃないかな。
定着しているのだとしたら、安易に変えづらいな。
これからも、慣れないであろう司会を頑張ってくれササキさん。申し訳ないけど。
そんなことを考えている間も、良いテンポ感で、ミヤネさんは説明をしていく。
「細工は、他にも、金属に模様を刻むような金属細工や、洋服に刺繍を施す刺繍、建物とかにちょっとした彫り物をいたり、武器とか防具の木製のものに彫る彫刻とかも細工の範疇だけど、それは、細工の応用だから、今回は説明を省くわ」
「細工で作ったアクセサリーは、装備をすることで、特定の効果を得られるわ。今の段階では、ステータスの数値をいくつかあげるぐらいが限界だけど、このまま進んでいけば、刺突耐性とか、斬撃耐性とか打撃耐性みたいな特定の好悪劇の種類に対する耐性とか、魔法耐性、物理耐性と言ったかなり大枠の耐性、ダメージアップみたいな、攻撃的な能力を得られるようになると思うわ」
「それはかなり先の話になると思うけど」
「細工に関する説明はこれぐらいね。専門的なことが聞きたいなら、後で聞きに来てくれればいつでもどのぐらいでも話すわ」
そこで一度話が区切られた。
話が区切られたことがこんなに簡単に分かるものなんだな。
話のうまさもすごいけど、話の内容もすごかったな。
アクセサリーってそんな効果をのせることが出来るの?
確かに、武器とか防具とかで、そういう追加効果というか、特殊効果が付いたものを見たことがあるけど、それをアクセサリーにつけられるのか。
それはかなり夢が広がるな。
特殊効果の代表例と言えば、身近なところだと、ローズの武器に着いている、移動不可と威力アップだろうな。
そういうのがアクセサリーにも着くのか。
まぁ、アクセサリーも装備なのだからついて当然なのかもしれないけど、かなり期待が膨らむ内容だな。
俺がアクセサリーが進化した世界を想像していると、ミヤネさんが説明を再開させた。
「で、今回、体験してもらうのは、ミサンガづくりよ」
ミサンガか。
ミサンガを作るのか。
ミサンガって作ったことがないな。
どうやって作っているんだろう。
とりあえず、糸を編んでいくんだろうな。
俺達は、ミサンガと発表されておぉという反応をした。
その反応が収まったあたりでミヤネさんがこちらに問いかけてきた。
「みんな、ミサンガつけたことあるでしょ?」
俺達は声をそろえて答えた。
「「「「「「ある」」」」」
最初はただのミサンガから始まったよな。
それが染め糸とかを使うようになって、お守りになってとどんどん進んで言ったんだよな。
ここ数日の思い出を振り返っていると、ミヤネさんが言った。
「まぁ、私が初日に作ってみんなに売ったのよね」
「細工の1歩目がミサンガよ。細工には、調薬みたいに緊急で作るものとかはないのよね。まぁ、そうよね。命の危機が迫っているとか、サバイバルで余裕がないときに細工なんてやってられないものね」
まぁ、確かにそうだな。
緊急でポーションが必要になることがあっても、緊急でアクセサリーが必要になることはないよな。
だから、細工には、調薬の簡易ポーションみたいな、誰でも作れるイレギュラーなレシピがないんだな。
俺は何度か頷きながら納得していると、ミヤネさんが改めて言った。
「だから、みんなにはミサンガづくりを体験してもらうわ」
俺達は、声をそろえて返事をした。
「「「「はーい」」」」
「今回のミサンガづくりに使えるスキルは、生産の心得、細工、そして集中よ」
「さっきの調薬の時と違うのは細工だけね」
その3つのスキルかぁ。
生産の心得しかもっていないな。
まぁ、装備するようなものを作る訳じゃないし、体験だけなんだし、それぐらいで良いか。
今は、BPがほとんどからだから新しくスキルを取る余裕もないしな。
ミヤネさんが明るい声で言った。
「ちなみに細工を持っている人」
それに対して、ローズとクジョウ君だけが、明るい声でノリよく返事をした。
「「はーい」」
ミヤネさんもこの流れを取り入れるんだな。
ミヤネさんもやったとなると、この後の人たちもやるのかもしれないな。
それはそれで楽しみだな。
ミヤネさんはこの反応を見て、2,3度頷いた後に言った。
「2人だけなのね。まぁ、そうよね。大半の人が、やったことがないから体験するのよね」
これは、どういう反応なんだろう。
予想通りという反応なのかな。
2人しかいなくて寂しいという反応なのかな。
調薬の時も、俺とクジョウ君の2人だけだったし、そんなもんなんじゃないかな。
そんなことを考えていると、ミヤネさんは気持ちを切り替えて言った。
「ミサンガづくりの説明に入っていくわ」
「使うものは3本の糸のみね。何か道具を使うこともないわ」
「この3本の糸を片側で結んで、それを三つ編みの要領で編んでいくと完成するわ」
「うまく行けば、LUK:1ぐらいの効果が着くかもしれないわね」
「じゃあ、早速作っていきましょう」
「私は、さっきの調薬組の2人のように、見て回るから、分からないことがあったら、近くに行ったときにでも聞いて」
説明パートはこれで終わりかな。
いや、さっきの流れのままやっているし、もう1回詳細な説明が来るんだろう案。
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