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5日目昼ログイン 1人の時間

 視界が切り替わり、APOの世界にログインした。

 門のそば、人の通らないところ、人通りの邪魔にならないところにぽつんと立っていた。

 何でここにいるんだっけ?

 何でここでログアウトしたんだっけ?

 あぁ、そうだ。

 忘れていた。

 俺達は、午前中に東の荒野で狩りをして、街に戻ってきたところにジャストタイミングで、妹からメッセージが来て、その場でログアウトしたんだった。

 そうだそうだ。

 何で忘れいてたんだろう。

 忘れていたと言うより、一瞬思い出せなかっただけだな。

 特に忘れていたような感覚もないし。

 まぁ、このことはこれぐらいにしておこう。

 えっと、午後の予定は何だったかな。

 あぁ、拠点で、生産体験会をするんだったな。

 その後、みんなで話し合いをする。

 その予定だったな。

 集合時間が、13時だったよな。

 えっと、今の時間は何時だ?

 そう思いながら、メニューを開いて、時間を確認した。

 今は、12時40分か。

 結構早めにログインできたんだな。

 母が皿洗いを変わってくれたおかげだな。

 後は、食休みの時間を短くしたおかげかもしれないな。

 まぁ、とにかく、ここから、拠点に向かえば、間違いなく間に合うだろう。

 特に焦って早歩きにもなる必要がないぐらいの余裕はある。

 じゃあ、ゆっくり自分のペースで行くか。

 多分ここでログアウトをした戦闘職組の他3人は既にログインをして、拠点に向かっているんだろうな。

 あいつら、阿呆みたいにご飯食べるのが速いし、それに、早くログインすることに命をかけているふちがあるもんな。

 俺は、ゆったり、余裕を持って、やる派だから、毎回最後になるんだよな。

 生産職組は、既に拠点にいるんだろうから、もしかしたら、俺が一番最後の登場になるかもな。

 まぁ、生産職組が、昼食の休憩のログアウトでもしていれば、俺が最後になることはないだろうな。

 そんなことを考えながら、拠点に向かって歩き出した。


 歩きながら様々な事を考える。

 歩いているとやることがなくて暇だしな。

 町は、午前中と同じで、NPCしか見かけない。

 昼頃に、この街に向かってくるらしいプレイヤーの集団は、まだここにたどり着いていないみたいだな。

 まぁ、100人規模の集団らしいし、まだここに来れていないのは仕方がないな。

 俺達ですら、1時に出発して、『クランの町フラッグ』につくまでは、3時ぐらいまでかかったもんな。

 俺達の場合は、AGIにあまり振っていない生産職組がいたからな。

 その分歩みがゆっくりになった締まったんだよな。

 こっちに来るらしい、集団はどうなんだろうな。

 極振りの集団って言っていたし、STRとかVITの極振りの人達は、当然AGIにBPなんて1つも振っていないのだろう。

 そうなると、移動だけでも俺達よりも時間がかかるかもな。

 それに、プラスして、戦闘の時間があるんだよな。

 もしかしたら、今日中にたどり着かないかもしれないな。

 もしかしたらまだ、足が遅すぎて『ビックボスゴブリン』にもたどり着いていないのかも知れないな。

 100人が、のっそのっそと移動するのか。

 大変な大移動になりそうだな。

 そもそも、失敗する可能性もあるよな。

 全滅するかもしれないな。

 STR特価のメンバーを集めたら、攻撃をかわせないとか、攻撃されても防御力がないとかで壊滅しそうだな。

 だからといって、VITとか、AGIの極振りのメンバーを集めると、突破力がなくてそれはそれで詰みそうだな。

 どうやって、戦うんだろうな。

 まぁ、多分だけど、バランスよく配置するんだろうな。

 俺なら、5人のパーティーで、前衛が受け止める系の盾のVIT極振りが2人でガッチガチにして、後衛が攻撃魔法系の魔術師のINT極振りが3人で、ボコボコにする。

 もしくは、前衛で、受け止める系の盾のVIT極振りが1人、戦士とかの攻撃系職のSTR極振りが2人で攻撃力強めにして、後衛に回復系職のINT極振りが1人で攻撃系魔術師のINT極振りが1人とかかな。

 それで倒せるかな。

 俺の予想では、この2つのパーティーは、後方から来たゴブリン達に蹂躙されるだろうな。

 まぁ、ゴブリンが来ることが分かっているなら、そっちにVIT極振りの盾職をおけば良いか。

 そうなれば、ある程度善戦できるんじゃないかな。

 俺は、極振りをしたことがないから、極振りがどんな戦闘するのか分からないから、予想外の結果になるかもしれないけど。

 果たして100人のうち何人がこの街にたどり着けるんだろうな。

 1度失敗したら、それを修正するように計画を立てるみたいなスタイルなら、100人いたら、20回もチャレンジできるのか。

 数名を犠牲にしたら、案外いけるかもな。

 レベルもある程度あるんならなおさら。

 それに、トップが優秀な人なんでしょ?

 シルさんが優秀な人って言っていたし、まぁ、優秀な人なんだろうな。

 そんな人が率いているんなら、極振りでもどうにかなるのかもな。

 まぁ、顔も知らない人たちの成否の予想はこれぐらいにしようかな。

 どこまで行っても、想像の域を出ない訳だし、考えたからと言って何かが変わる訳でもないし。


 頭の中の話題を切り替える。

 生産の体験会かぁ。

 楽しみだな。

 前回の体験会の時は、素材をところからやったけど、今回は、素材は用意しておいてくれるらしい。

 生産の中ではサビの一番良い部分だけをやらせてくれると言うことか。

 楽しくないはずがない。

 だって面倒な素材集めも、レシピの解明とかも、販売とかもやらないで、ただただ楽しい、生産の部分を教わりながら出来るのか。

 そこだけやるなら、シルさんもかなりはまるんじゃないかな。

 まぁ、でも、戦闘職としては、素材集めもそこまで苦ではないんだけどな。

 前回は、俺が調薬、コルドが鍛冶、ローズが細工と、それぞれ分かれて生産をしたけど、今回は、全部体験できるんだよな。

 それも楽しみだな。

 前回体験した、調薬に、前回体験できなかった、鍛冶に細工、後は料理まで出来るのか。

 楽しみで仕方がないな。

 クジョウ君はどうするんだろうな。

 調薬の体験の時に教える側になるのかな。

 それとも、クラフターとして、何か別の者を用意してくれているのかな。

 どっちなんだろう。楽しみだな。

 善意で、用意してもらっているのだ。

 どんな者であっても、文句はない。

 でも、それとは別に、何が出てくるのか期待する気持ちと、わくわくする気持ちはとまらないな。


 そんなことを考えていると、大樹の広場まで来た。

 いつの間にここまで来たのだろう。

 あと少しで拠点に着くな。

 拠点には、どのぐらいの人がもう集合しているのだろうか。

 最後じゃないと良いな。

 なんとなく、最後何ではないかという気はしているけど。

 最後ではないと良いな。

 10人中10番目じゃないことを願うしかないか。

 俺以外で10番目になるとしたら誰だろうか。

 とりあえず、戦闘組ではない。

 それは確定してる。

 俺と同じタイミングでログアウトしてご飯を食べたのだ。

 あの3人が、俺より遅いなんてあり得ない。

 そうなると、候補は残り6人。

 生産職組の6人か。

 ササキさん、ダイアさん、ミヤネさん、けんけんぱさんの4人は、ご飯をパパッと済ませそうなゲーマーな雰囲気がある。

 だから、多分俺より早くログインしていると思う。

 仮に俺の方がログインが遅かったとしても、拠点に元からいただろうから、俺より先に拠点にいると思う。

 そうなると残りは、天野さんとクジョウ君か。

 この2人ならワンチャンありそうだな。

 なんとなく、この2人は、ゲーマー感が強くないような気がする。

 だから、しっかり昼ご飯を食べて、13時ギリギリに来るかもしれない。

 ログインしているかどうかの確認をフレンドリストからするみたいな無粋な真似はしない。

 それをしてしまったらつまらないからな。

 俺は、そんなことを考えながら、拠点のドアを開けた。

 そして、そのまま進み、集合であるエントランスのドアを開けた。

 さて、何人集まっているかな。








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