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5日目昼のログアウト

 歩いていると、急にコルドが遠くを指さしながら言った。


「町が見えてきたな!」


「そうね、町が見えてきたわね」


 本当だ。

 町が見えてきた。

 見覚えのある町だ。

 まだ小さいけれど確かに見えるな。

 と言うか、ここからの景色は初めてだな。

 見覚えのある町だけど、見覚えのない角度だな。

 俺はもっていた地図を閉じながら言った。


「じゃあ、あれをめがけて歩けば良いから、もう地図はいらないな」


「活躍してくれた地図に感謝だね」


「もうそろそろで町に帰れるんだな!」


「ギリギリ、昼ご飯までに間に合いそうね」


 俺は地図を閉じた後に、再びメニューを表示させ、時間を確認した。

 えっと今の時間は、11時55分か。

 出発してからもう15分も経ったのか。

 そんなに歩いている気がしないな。

 気の抜けたことを考えながら言った。


「今の時刻が、11時55分だな」


「かなりギリギリだね」


「まぁ、でも、12時ぴったりにメールが来る訳じゃないからな!」


「そうよね。少しぐらい遅くなることもあるわよね」


 そうだな、だいたい12時と言うだけで12時ぴったりに来る訳ではない。

 遅くなることもあれば早くなることもある。

 メールが来る前にログアウトしてジャストタイミングでご飯を食べたことだってあった。

 12時はあくまで1つの目安でしかない。

 そう思いながら言った。


「そうだな。だいたい12時と言うだけで、妹も奇怪な訳じゃないし毎回同じ時刻な訳じゃないぞ」


「それなら、町にたどり着ける可能性もありそうだね」


「でも、それって、12時より前にメッセージがくることになるかもしれないってことだよな!」


「そうなると、待たせちゃうことになるわ。ご飯が冷めちゃう」


 そうだな。

 今すぐメッセージが来ることもある。

 でも、メッセージが来たからと言って、すぐにログアウトをしないといけない訳ではない。

 ただ、ある程度すぐにログアウトをしないとご飯が冷めるため、家族から不興を買うだけである。

 そこまで肩肘張ることではない。

 妹からのメッセージ一つで人生が変わる訳ではないのだから。

 俺はそのぐらいのテンションで言った。


「そうだな。その可能性もあるから、なるべく早く町に戻りたいな」


「そうだね。もう少し早足で歩く?」


「そうだな! ゴールも見えてきたことだし、スピードを上げるか!」


「良いわよ。私もまだ早く歩けるし」


 そうだな。

 ゴールが見えてきたし、気合いを入れて、スピードを上げるのはいいと思う。

 ただ、俺は、ある程度今の速度でも余裕があるけど、他の人は大丈夫なのかな。

 俺は、比較的多めにAGIに振っているから、割と余裕がある。

 さっきAGI%アップのスキルも獲得したし。

 俺は、他の3人を気遣うように言った。


「良いぞ。俺もまだまだスピードは出せるからな」


「じゃあ、早歩きで行こうよ。そういえば、この中で一番速いのって誰だっけ?」


「じゃあ、一人ずつ、AGIの値でも言っていくか?! まず俺、75!」


「じゃあ、次は私ね。55よ」


 数値か、今現在の数値はパッとは出てこないな。

 まぁ、2人がパッと出てきていると言うことは、ここで言う数値は、前見たときの数値と言うことなんだろうな。

 それなら覚えている。

 確か88だったかな。

 %アップのスキルを取った後に確認したから、多分間違っていない。

 そして、そこまで前ではないから、そこまではずれていないだろう。

 俺はそわそわしながら言った。


「次は俺か。88だな」


「そんなにあるんだね。僕は、79だよ」


「じゃあ、一番はオクツなんだな! その次が、兄貴で、その次が俺か!」


「まぁ、前衛組が速いのは納得ね。たくさん体動かすのだから。シルさんは、1人の時は、前衛するって言っていたし、高いのは納得ね」


 意外にもシルさんが早いんだよな。

 元極振り勢とは思えないぐらいちゃんとAGIに振ってあるんだよな。

 まぁ、極振り勢が一番感じる、足の遅さのいらつきを解消するために多めに振ったのかも知れないな。

 もしくは、スキルとかを取っていったら自然と上がったのかもな。

 そう考えると意外でもないか。

 コルドは、連続で攻撃するタイプだし、前衛としての役割も、受け止める盾と言うよりはどちらかというと回避盾的な役割だから、ある程度AGIに振っているのも分かるな。

 そう考えると、ゴリゴリの後衛で、前衛に出ることもないのに、50もAGIがある、ローズが一番不思議なのかも知れないな。

 一番AGIが低いローズが、AGIの割り振りで一番不思議というのはなんとも不思議だな。

 不思議について考えながら言った。


「まぁ、スキルとかステータス振りとかで、そのうち順番も変わりそうだな」


「%アップとかが成長したら変わりそうだよね」


「ローズが一番速いのとかになったら面白そうだな!」


「それは良いわね。みんなをおいて一番のスピードを出す私。良いわね」


 ローズが一番AGIのある未来か。

 面白そうだな。

 ローズに追いつくために必死に走る俺達と、それを涼しい顔で見るローズか。

 やっぱり面白そうだな。

 まぁでも、そんなことをしたら、ローズが前に出ちゃって、突然の戦闘に対処できないだろうな。

 それを防止するために、前衛組がよりAGIに振るのか、ローズが自重してゆっくり動くのかは分からないけど、まぁ、ローズが前に出ることはなかなかないだろうな。

 俺は笑いながら言った。


「面白そうだな。でも、一人で前に出ると、防御力が終わっているからすぐ倒されそうだな」


「移動時には良いけど、戦闘時って、ローズは動けないから、あげたとしても完全に死にステータスだよね」


 俺達は、少し速度を上げて、町に向かって動いた。

 門が見えてくるようになると、そこをめがけて進むように、軌道修正しながら進んでいった。

 そうやって進んでいき、ようやく町に帰ってくることが出来た。

 東の門を潜った瞬間にコルドが言った。


「間に合ったな!」


「なんとか門をくぐれたわね」


「後は、ご飯のメールが来るのを末だけだね」


 俺達は、門を潜ってすぐ、通行の邪魔にならないように端に避ける。

 そこで今の時刻を確認しようと、メニューウィンドウを開いた。

 そのタイミングで、外部からのメールが来た。

 俺は思わず大きめの声が出た。


「お! ちょうど来たぞ」


 俺は急いでそのメールを確認した。



 妹

 To自分

 ご飯


 昼の時間だから戻ってきて。

 冷めないうちに食べたいから、戻ってこなかったら先に食べてるよ。



 想像通り、妹からのメールだった。

 外部からのメールって、少し形態が違うんだよな。

 内部のメッセージと外部のメールの差別化を図っているのかな。

 そう思いながら、メッセージから顔を上げると、俺gは何か言う前にコルドが言った。


「じゃあ、ログアウトするか!」


「そうね。オクツのところにメッセージが来たということは私たちもご飯だし」


「えっと午後は、1時に拠点だったよね?」


 話が早いな。

 まぁ、これが来る前提で動いていたから、メールが来てからも話が早いんだろうな。

 俺は、みんなの対応に少しあっけにとられながらも、シルさんの質問に答えた。


「そうだな。1時に拠点で、みんなで生産の体験会だな」


「楽しみだな!」


「そうね。楽しみよね」


 みんな楽しみにしているようだ。

 まぁ、昨日からやりたいと言っていたことだもんな。

 期待値も上がっているんだろうな。

 まぁ、今はその前にご飯を食べにログアウトしないといけないんだけどな。

 俺は、話の流れがそれてきたので、元に戻そうと改めて言った。


「じゃあ、ログアウトだな」


「また、午後」


「また後で!」


「午後会いましょう」


「じゃあ、また」


 そう言って、みんな各々ログアウトしていった。

 俺は出遅れたと思いながら、3人がログアウトしていくのを見送った。

 全員がログアウトした後、最後に俺がログアウトをした。




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