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ゴーレム戦の感想 あなたはどっち派?

 俺とコルドは、後衛組のところまで戻ってきた。

 俺達が合流するとすぐに、ローズが言った。


「おつかれー」


「ナイスだったよ。コア破壊」


「すごかったよな!」


 そんなみんなに褒められると、照れるな。

 そんなによかったかな。

 俺は必死だったからさ、あんまり覚えていないんだよな。

 俺は、頬をかきながら言った。


「それはみんなが、表から圧をかけてくれたおかげだな」


「そうかしら?」


「まぁ、今回は、みんなのチームプレイの勝利と言うことだね」


「そういうことだな!」


 このまま、褒められると、顔が赤くなりそうだから、話を変えないとだな。

 何かいい話はないかな。

 このままだと、この話題のまま行きそうな気がする。

 どうしたもんかな。

 あ、一番良い話題があるじゃないか。

 感想を聞こう。

 感想の流れになれば、自然と褒める流れは消えるはずだし。

 そう思いながら、少し早口で言った。


「実際、ゴーレムと戦ってみてどうだった?」


「楽しかったな! 重要な仕事を任せられたし!」


「サンドバッグって感じで面白かったわ。何しても壊れない頑丈なおもちゃって感じだったわね」


「そうだな! 攻撃してくる数も少なかったし、どちらかというと、守りの魔物って感じだったな!」


「確か、β版の考察班によると、ゴーレムって何かを守護するために作られた魔物って説があるらしいよ」


 へぇ、そんな説があるんだ。

 何かを守護するために作られた魔物か。

 その背景、めちゃくちゃかっこいいな。

 そういうのほしいな。

 魔物の1つ1つにそういう歴史みたいなものがあるのかな。

 なんか少し気になってきたな。

 話は、戻って、ゴーレムだな。

 あの動き、確かに、何かを守っているようにも見えたな。

 具体的に何を守っているのかは分からないけど。

 俺は、戦闘中のゴーレムの動きを思い出しながら言った。


「そう思うと、そんな感じだったな」


「動きも、そんな感じがしたわね」


「あの個体は、何を守っていたんだろうな?!」


「考察班によると、守るものを失ってさまよっている説があるらしいよ」


 何というか、よりかっこよくなったな。

 そんな背景があるってずるくない。

 そんな歴史があるってずるくない?

 その背景は、どのぐらいの硬度の考察なんだろうな。

 何割ぐらいが事実で、何割が考察なんだろうな。

 まるまる想像なのかな。

 それはそれで、考えた人すごいわ。

 まるまる事実だとしたら、見つけた人の執念がすごいな。

 俺は、説が立った背景を考えながら言った。


「そうなんだな。だから、防御重視だったんだな」


「守るものを失った守護者ね。何というか、物語っぽいわね。ロマンを感じるわ」


「闇雲に防御していたんだな! それって、サンドバッグに最適だな!」


「そうね。あいつで修行して、ダメージが出せるようになった頃には、他の魔物相手なら無双できそうよね」


「その修行も楽しそうだね」


 戦闘の感想の話が、途中から、ゴーレムに関する考察の話になっちゃったな。

 それはそれで面白かったからいいんだけど、いつの間に切り替わっていたんだろうな。

 まぁ、きっかけはシルさんだろうな。

 シルさんしかいないもんな。

 まぁ、この流れは流れで面白いから、シルさんをとがめるなんてことはしないんだけどな。

 この話も落ち着いてきたし、何か新しい話題を振った方が良いのかな。

 何か良い話題はないかな。

 誰か良い話題を振ってくれないかな。

 そうすれば、俺の負担が減るんだけどな。

 俺の考えすぎかな。

 俺が考えなくても自然と次の話題に行ってくれるのかな。

 でもなぁ、何か考えておいた方が良いよな。

 俺は、真剣に考えた末に話を振った。


「3人は、サンドウルフと、ゴーレム、どっちとの先頭の方が好きだった?」


「俺は、サンドウルフ派だな! 前衛として、連携して攻撃してくるやつと戦うのは楽しいからな! 攻撃と防御の両方を気遣いながらの戦闘って、戦ったって感じがするからな! その点だと、ゴーレムは、防御のことをあまり考えなくて良いから、少し物足りないんだよな!」


 コルドは、サンドウルフ派なんだな。

 攻防両方できるから、サンドウルフ派なんだな。

 何というか、コルドっぽい理由だな。

 まぁ、サンドウルフのあの連携したスタイルと戦うのは楽しいよな。

 防御しながら好きを塗って攻撃するのが、戦っているって感じがするよな。

 ゴーレムの方の話は、俺はコア破壊にまわっていたから分からないけど、サンドウルフのところは共感できる部分が多いな。

 コルドの意見に共感していると、続いてローズが言った。


「私も、サンドウルフ派ね。ゴーレムって、耐性が高いせいか、あまりダメージが出なくて、爽快感が少ないのよね。だから、水魔法さえ使えば、後はダメージが出まくるサンドウルフの方が良いわね」


 ローズもサンドウルフ派なんだな。

 今のところ2人中2人がサンドウルフ派だな。

 ローズは、ダメージの通りで、サンドウルフ派だと言うことか。

 まぁ、確かに、ゴーレムとの戦闘って派手だけど、ダメージの通りは地味だよな。

 感覚としては、いつもの半分もないぐらいだよな。

 端から見ていても、ダメージの通りが悪いなぁと思ってたのだから、本人はそれ以上に思っているんだろうな。

 だから、サンドウルフ派なのか。

 なんとなくその理由も分かる気がするな。

 そう思っていると今度は、シルさんが言った。


「僕もサンドウルフかな。戦いごたえがあるのは、ゴーレムの方なんだけど、何というか、ゴーレム戦のメインはコア破壊だから、無駄な戦いをしている感があって、あまり好きではないんだよね。サンドウルフは普通に攻撃すれば普通に倒せるから、そっちの方が、意味のある攻撃な気がして好きだね」


 シルさんもサンドウルフ派なのか。

 今のところ3人のうち3人が、サンドウルフ派だな。

 こんだけ探し回ってやっとゴーレムを見つけたのに、結局みんなサンドウルフ派なんだな。

 でもなぁ、みんなの理由も理由で分かるんだよな。

 シルさんが言っている理由も分かる。

 今やっていることは必要ないんじゃないかって感じるんだよな。

 すごく分かる。

 それで、サンドウルフ派になることも分かる。


「オクツは、どっちの方が好きなんだ?!」


 俺かぁ。

 俺は、どっちの方が好きなんだろうな。

 そのことを全然考えていなかったな。

 こんだけ、サンドウルフ派の意見に納得、共感していたと言うことは、サンドウルフ派なのかも知れないな。

 一番最初に聞かれていたら、どっちだったか分からないけど、これだけの意見を聞いた後に、ゴーレム派だと言うほど、ゴーレム好きではないしな。

 この3人以外の理由だと何かあったかな?

 少し顎に手を当て考えた末に言った。


「俺も、サンドウルフだな。ゴーレムのコアの破壊も楽しいけど、戦闘したって気持ちがあまりないんだよな。どちらかというと、クエストをクリアするみたいな感じがして、戦闘って気がしない。だから、真正面から戦えるサンドウルフの方が好きだな」


「こんだけ探してやっと見つけたゴーレム派がいないのは少し悲しいね。まぁ、そういう僕もサンドウルフ派なんだけどね」


「こんだけ探し回ったのにな!」


「まぁ、でも、ゴーレムはゴーレムで、イベントとしては楽しいから良いじゃない。戦闘がしたいならサンドウルフ、ちょっとした味変をしたいとか、イベント系のものがしたいとなったら、ゴーレムで良いんじゃない?」


 まぁ、全くの無駄足だったかと言われると、そんなことないよな。

 ゴーレムとの戦闘は、ゴーレムとの戦闘で楽しかったし。

 まぁ、何というか、味変みたいなものだから、いつも接種するものではないとは感じたな。

 俺は心の中でそう思いながら言った。


「それでいいと思うぞ。まぁ、好き嫌いと言っても、こいつとは戦いたくないと言うぐらい嫌な訳でも、こいつだけと戦いたいというぐらい好きな訳でもないしな」


「たしかにそうだね」


「そうだと思うぞ!」



































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