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3種の魔物の話

 戦闘の振り返りを終えて、次は、次の狩りの準備という雰囲気になった。

 そこでコルドがシルさんに向かって言った。


「じゃあ、兄貴! 早速、ここら辺で出る魔物について教えてくれ!」


「分かったよ」


「まずは、復習がてら、サンドウルフから教えてくれ!」


 コルドの要望にこたえて、シルさんが、サンドウルフについて語り出した。


「β版のサンドウルフは、群れで行動する狼の魔物だよ。集団で狩りをする習性をもっていて、戦闘時間が長引くと、遠吠えをして、他の群れを読んで共闘することもあるよ。この習性を元にして、大量のサンドウルフと戦うことで、わんこそばのようにじゃんじゃんサンドウルフが追加されるという狩りの仕方もあったよ。体験したと思うけど、1匹倒すと凶暴化して、全員で突撃を仕掛けてくるよ」


「そんなやり方もあったんだな!」


「俺達が、ゴブリンでやったのに似ているな」


「そうね。みんな考えることは一緒なのね」


「β版のサンドウルフの弱点は、水の攻撃と、削るような攻撃、えぐり取るような攻撃に弱かったかな。水の攻撃はそのまま、魔法の水の攻撃とか、物理攻撃でも、武器に水属性が付与されているような者を使用して攻撃すれば大ダメージが出たよ。えぐるような攻撃削るような攻撃は、独特な形状の武器とかでやると効果的だから、気にとめておく程度でいいと思うよ」


「水が弱点だったんだな!」


「さっきの戦闘では、火をメインにしていたから、水は全然使わなかったわね」


「そうだな。火と風ばかり使っていたな」


「β版のサンドウルフの耐性というか、弱点の逆、強い点は、水の攻撃と、打撃系の攻撃に対してかな。火の攻撃は、火の攻撃でのダメージが通りづらいと言うよりは、火の攻撃をすると、その後の攻撃が通りづらくなると言う感じかな。なぜそうなるのかは分からないけど、プレイヤーの間では、火で何かが焼き固められているのかもしれないと言われていたよ。打撃系の攻撃は、火の攻撃とは違って、普通に通りが悪いよ。火では焼き固められるのに、打撃系では押し固められないんだなと、プレイヤーの間では言われていたよ」


「ということは、俺達は、完全に悪手を取っていたんだな! 俺は打撃の攻撃だったし、魔法は、火をメインに使っていたな!」


「そうね。火で攻撃して、敵を堅くしていたのね」


「改めて、戦闘の前に聞いておけば良かったな」


「サンドウルフの情報はこれぐらいだね」


 サンドウルフでまだ知らない情報があったな。

 いろいろ聞いた中で知らない情報があったことに驚いたな。

 シルさんは意図的に隠していたとかではなく、聞かれていないから今まで話さなかったんだろうな。

 サンドウルフでもこれだけの情報があるんだな。

 他の魔物の情報も楽しみだな。


「じゃあ、次の魔物の情報をくれ!」


 シルさんは、コルドの要望にこたえて次の魔物について語り出した。


「次の魔物は、ゴーレムだよ。β版のゴーレムは、サンドウルフと同じように、東のフィールドの浅めのエリアに出てきた魔物だよ。戦い方は、デカい図体を駆使して、大ぶりに戦ってくるよ。比較的好きが多くて、慣れると倒しやすいよ。連携とか技はサンドウルフが圧倒的で、力に関してはゴーレムが圧倒的だったよ。AGIを捨てていたSTR極振りプレイヤー達はそこそこ苦戦していたよ。まぁ、それは連携して戦ってくるサンドウルフも同じなんだけどね」


「ゴーレムか! 何というか、ザ・ファンタジーって感じだな!」


「面白そうな敵ね」


「今のところ倒しやすそうな敵だな」


「ゴーレムは、弱点と耐性をまとめて言っちゃうね。まず耐性から。ゴーレムは基本的にほとんどの攻撃に対して、耐性があって、防御力とは別にダメージがかなり減るよ。通りが良いのは、水の攻撃ぐらいかな。水の攻撃も他よりは良いと言うだけで、耐性の影響で多少威力が下がるよ。そんな、ゴーレムの弱点は、首の根元辺りにあるコアのような宝石。これを壊すと、残りのHPとか関係なく倒せるよ。だから基本的には、普通の攻撃で足止めして、注意を引いた上で、代表者1名が兄まわってコアを破壊する戦い方が一般的だったかな」


「何というか、ギミックボスみたいで面白いな!」


「ちょっとしたギミックがあって良いわね。そして、普通に戦えばすごく優秀なサンドバッグになりそうよね」


「そうだな面白そうな敵だな。極振りのいない俺達からしたら、倒しやすい敵でもありそうだな」


「ゴーレムの情報はこれぐらいかな」


 ゴーレムか。

 聞いていて、戦闘が楽しそうだなと思った。

 多分こいつ係のメイン目標になるんじゃないかな。

 正規版に同じようにいるのだとしたら。

 それぐらいみんな目をキラキラとさせながら聞いていた。

 早く戦いたいな。


「じゃあ、最後の魔物の情報をくれ!」


 コルドの要望にこたえて、シルさんが語り出した。

 しかし、今回は、なぜか怖い話をするような口調で語った。


「β版の浅瀬にいた、最後の魔物は、サンドアントだよ。正直こいつが一番厄介だよ。サンドアントは、デカい蟻の魔物だよ。大きさ的には、さっき戦ったサンドウルフの1まわり以上小さいぐらい。この荒野に穴を掘って、そこを巣穴にしているよ。こいつに関してはこのフィールドのどこにでもいるよ。浅いところでも深いところでも。1匹1匹は同じエリアにいる魔物と比べるとそこまで強くないことが多いんだけど、数がとにかく多いんだよね。縄張りに足を踏み入れると、無限に思えるほどの敵と戦うことになるよ。何というか、集団対恐怖症になるレベルでいるよ。基本的には、誰も関わりたくない感じだったかな。無限に戦えるサンドアントではなく、サンドウルフで他の群れを呼ばせる狩りをするぐらい嫌われていたよ」


「何というか、今出ている情報だけでも、戦いたくないな!」


「そうね。あまり関わりになりたくないわね」


「関わらないためにも情報収集は大切だよな」


「サンドアントは、攻撃力よりも防御力が高い魔物だよ。そして、何より、統率力がずば抜けているよ。サンドウルフが群れでの連携だとしたら、サンドアントは、軍というか、国という規模だね。食料を調達する係、兵、繁殖の係と言う感じで、役割が分かれているよ。実際に戦うのは、兵もしくは、食料調達係のサンドアント達になるだろうね」


「国だな! 蟻の国って感じの規模だな!」


「何というか、今までの魔物とは一線を画すわね」


「戦闘というか、戦争になりそうだな」


「そうなんだよ。戦闘スタイルは、まさに戦争。前衛の敵が、防御重視で距離をつめて、後ろの敵が、酸を飛ばしてくるよ。遊撃隊みたいな敵が、横っ腹から突っ込んでくることもあるよ。あいつらは、仲間のことを駒としか思っていないのか、仲間を巻き込んだ攻撃を平気でするよ。弱点は、水の魔法そして、刺突系に弱いけど、1匹倒しても動揺とかせずに追加で3匹来るから、戦わずに逃げることに専念することをおすすめするよ。もしくは、範囲攻撃とかを使って戦うことをおすすめするよ」


「何というか、災害だな!」


「なるべく、蟻がいても戦わない方向で行きましょう」


「戦わないと言うよりは、近づかない方向で行こう」


「これで、β版の2つめの町の東のフィールドの浅瀬にいた魔物の情報は以上だよ」


 敵の情報と言うよりは、どちらかというと、怖い話だったな。

 俺達の間で、もし正規版に、サンドアントが同じようにいるなら、できる限り戦わずに逃げようという共通認識が出来た。

 その方が良いんだろうな。

 戦うような敵ではないんだろう。

 なんとなくだけど、こいつが町に押し寄せてくるみたいなイベントがありそうだな。


「先2つは、情報通りでも楽しそうだけど、最後のサンドアントはいてほしくないな」


「そうね」


「俺達が戦う敵ではないな」

















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