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東の荒野で初戦闘

 コルドが遠くを指さしながら言った。


「あれ、敵じゃない?!」


 俺は、コルドが指さした先を見る。

 荒野以外の情報がない。

 敵がいるって、なんのことだ?

 そう思い、首をかしげながら言った。


「どれ?」


 いつもの、コルドにだけ見えている距離なのかな。

 俺達にはまだ見えていないのかな。

 そう思っていると、ローズも首をかしげながらコルドに聞く。


「どれのことを言ってるの?」


 ローズも分かっていないんだな。

 シルさんの方を見ても、シルさんも分かっていなさそうな顔をしている。

 コルドが、再び、強く何度も指を指しながら言った。


「あれだよあれ!」


 コルドが指さした方向を再び見た。

 その方向を見ると、何かの群れがいた。

 少しずつ敵が近づいてきていたようで、ようやく俺達の視力でも、視界に収めることが出来た。

 俺は、何度か頷きながら言った。


「あぁ、あれか」


 ローズも、何度か頷きながら言った。


「あれのことね」


 ローズも、俺と同じタイミングで見えてきたんだな。

 何でコルドはあんなに早く見えていたんだろうな。

 もしかして、VR機器のスペックの差なのかな。

 いや、同じところで一緒に買ったはずだから、スペックに差はないはず。

 じゃあ、なんでコルドだけあんなに早く発見できているんだろうな。

 そう思っているとシルさんが言った。


「確かに敵だね」


 シルさんもようやく敵を見つけられたようだ。

 これぐらいのタイミングが普通だよな。

 どこにいるかも分からない敵をあの速さで見つけるっておかしいよな。

 そう思いながら言った。


「見た目的には、狼の群れだな」


 段々とはっきりと敵の姿が捉えられるようになってきた。

 敵は、狼の群れだ。

 『始まりの町』の南の草原で出てきた狼より圧倒的に強そうなオーラをまとっている。

 それが、群れになっている。

 そこまで大きな群れではないようだが、これは、大変そうだな。

 そう思っていると、ローズがシルさんに聞いた。


「シルさんがβ版にいたって言ってたやつ?」


 そういえば、シルさんはそんなことを言っていたな。

 β版の2つめの町の東のフィールドにも、狼がいたと。

 もしかしたら、同じような狼なのかもしれないな。

 俺はわくわくしながら、シルさんの返答を聞いた。


「見た目もおんなじだから、多分そうだと思う」


 おぉ、そうなのか。

 そうだとすると、なおさら、期待が持てるな。

 その情報があれば、すごく楽に倒せるかもしれないな。

 楽に倒せれば倒せるほどいいもんな。

 そう思っていると、ローズが再びシルさんに聞いた。


「あの敵ってどんな敵なの?」


 どんな敵なんだろうな。

 狼だから、群れでどうこうという習性でもあるのかな。

 もしくは、1匹狼系で、連携がないとかそういう感じなのかな。

 毒とか、奇襲とか、絡めて系の何かをもっているのかな。

 わくわくしながら、俺はシルさんの返答を聞いた。


「β版では、あの狼は、ゴブリン達より連携して戦ってきたよ。それと、1匹倒すたびに、狼たちは怒り狂って、攻撃が強く凶暴になり、単純な攻撃が増えていったはずだよ」


 連携系なんだ。

 それは楽しみだな。

 王道の狼って感じだな。

 仲間の死で怒り狂うというのも面白いな。

 コルドも目をキラキラとさせて言った。


「そんな感じのスタイルなんだな!」


 目をキラキラとさせるのも分かるな。

 強い敵がいること。

 そして、新しい装備の腕試しにちょうど良さそうだと思ったことなど、いろんな理由から目がキラキラとしているんだろうな。

 分かる。

 その気持ちはかなり分かる。

 コルドに強く共感していると、シルさんが、俺達をなだめるように言った。


「まぁ、でも同じグラフィックのだけで全然β版の時とは違う敵になっているかもしれないから気をつけてね」


 確かに、その可能性はあるな。

 βテストと正規版でかわっている可能性もあるのか。

 それはそれで面白そうだな。

 とにかく、敵と戦えると言うことでわくわくしているのだ。

 もうこうなったら、シルさんの言っていたような敵かどうかなんてどうでもいいんだよな。

 そんなことを思っていると、コルドが言った。


「そうだな! 参考程度にしておこう!」


 そうだな。

 シルさんの話に関しては、参考程度にしておこう。

 ただ、シルさんの話を聞いて上がったやる気とテンションは、そのままにしておこうかな。

 そう思いながら言った。


「とりあえず、今の俺達の実力を測るためにも、いつも通りの編成で挑んでみよう」


 いつも通り、のフォーメーション。

 しかし、初めての武器達。

 うまく行くかな。

 それとも失敗して、死亡からの復活ルートかな。

 ドキドキしているとローズが言った。


「分かったわ。じゃあ、私とシルさんが後ろで、コルドとオクツが前ね」


 ポジションの確認だな。

 それでいいと思う。

 そう思いながら言ったら、2人と声がそろった。


「「「了解」」」


 そう言うと、前衛組と後衛組に自然と分かれていった。

 俺は、コルドに向かって言った。


「じゃあ、俺とコルドは、走って前に出るか」


 コルドは元気よく答えた。


「そうだな!」


 俺達は、敵に向かって走りながら言った。


「敵の数は、6匹だから、対処するのは、3匹3匹ぐらいの配分で行こう」


 敵の数は6匹。

 大きな群れではないが、今までの敵とは比べものにならないぐらい強いのだろう。

 さすがにボスレベルではないと思うけど、かなりの強さの敵が6匹。

 かなり楽しそうだな。

 そう思っていると、コルドが言った。


「後衛組も攻撃もあるから、1匹ずつ倒せれば良いかって感じだな!」


 俺は元気よく言った。


「そうだな。じゃあ行こう」


 コルドはさらに元気のある声で言った。


「突撃!」


 俺達は、さらに一段加速して、敵に突っ込んでいった。


 敵との距離は、50mを切った。

 もう数秒で接敵する。

 バフ系統は、だいたいかけ終わった。

 ステータスアップ系もいろいろと上がったし、武器も新しくした。

 このぐらい強化されているのだから、さすがに負けることはないだろう。

 俺は、そう思いながら、6匹の群れを3匹と3匹にわるように『ファイアーウォール』を立てた。

 コルドがうれしそうに言った。


「ナイス分断!」


 俺はコルドに向かって言った。


「右が俺、左がコルドな」


 コルドは、元気よく返した。


「要はこのまま進めば良いんだろう?!」


「そうだな」


 そう言っているうちに接敵した。

 近づいている間に、ある程度スピードを緩めていたので、正面衝突的なことにはならない。

 一度立ち止まって、敵の出方をうかがう。

 狼は、3匹で連携して、攻撃を仕掛けてきた。

 俺は、それを後ろに下がりながら、剣でいなして、対処していく。

 剣は防御を中心に、魔法は妨害を中心に展開していく。

 攻撃をしている暇はないな。

 ちらっと、コルドの方を見ると、コルドは、攻撃は最大の防御と言わんばかりに積極的に攻撃していた。

 俺もそっちにすれば良かったかな。

 慎重になりすぎたか。

 そう思っていると、背後から魔法が飛んできた。

 これは、ランスだな。

 ウィンドウランスか。

 ローズの攻撃だな。

 俺は、その魔法が、狼の1匹に着弾したのを見た。



 452ダメージ



 え? それしか通らないの?

 『ビックボスゴブリン』並のダメージしか通っていないようだ。

 あれ? 『ビックボスゴブリン』戦の時よりも、攻撃力は倍になっているはずなのに、このダメージと言うことは、相手の防御力が高いと言うことなのかな。

 というか、このダメージで倒れないの?

 どういうHPをしているのだろうか。

 これは、かなりの長期戦になる予感がする。


 それから、安全に安全に敵をいなしては妨害していった。

 その間に、ローズが、1匹1匹確実に仕留めていってくれた。

 俺達の文の3匹が全員討伐されるまでに、3分以上かかった。

 野生の敵を相手にする上では、異常なほど時間がかかっていることになる。

 これは、何でなんだろうな。

 もしかして、『始まりの町』のまわりのフィールドと『クランの町フラッグ』のまわりのフィールドでは、こんだけの差があると言うことなのかな?

 まぁ、戦闘も終了したし、みんなで合流して、反省会をするだろう。

 そのときに話せば良いか。



















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