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シルさんと狩り 道中

「それなら、狩りに行く? 戦いながらでも話せるでしょ?」


 シルさんのその言葉に、コルドがノータイムで乗っかった。


「それ良いな! 行こう!」


 速っ!

 少し食い気味に言ってたな。

 もしかして、そう言われるのを待ってたのか?

 待ってましたと言わんばかりの速度感だったな。

 もしかして、ここまで茶番なのか?

 そう思ってしまうぐらいのテンポ感だった。

 俺は、コルドの速さに驚いて、ワンテンポ遅れてしまった。

 俺は、ワンテンポ遅れながらも、きちんと同意した。


「良いぞ」


 ローズも俺と同じように驚いたのか、もしくは他の意図があったのかは分からないが、俺と同じように、コルドの発言からワンテンポおいて同意した。


「良いわ」


 これで、みんなで狩りに行くことが決定した。

 パーティーの登録の変更は、後でやれば良いか。

 町を出る前にやっとけば良いでしょ。

 歩きながら、パーティー設定変えながら、話をするのは、マルチタスクすぎるな。

 俺には難しい。

 だからどこか立ち止まったタイミングでやっておこう。

 シルさんが次の提案をした。


「じゃあ、とりあえず、ギルドから出ない?」


 そうだな。

 ギルドに来た人たちの邪魔にならないように、ささっとギルドから出た方が良いな。

 目的地とかは、歩きながら決めれば良いか。

 まぁ、ギルドから一番近い南の草原で狩りをすることは俺達のレベルから考えて、何か特別な目的でもない限りないだろうから、とりあえず、町の中央の噴水の広場の方に歩いて行こう。

 コルドは、うんうんと大きく頷きながら言った。


「そうだな!」


 シルさんが来た途端、コルドの反応速度が10倍ぐらい速くなったな。

 元から早かったが、今はもう、若干食い気味に返事をするようになっている。

 実は何も考えずに条件反射で返事をしているのかもしれないな。

 まぁ、それはコルドのみが知ることだな。

 俺は、ギルドの入り口に向かって1歩踏み出しながら言った。


「じゃあ、行こう」


 シルさんと狩りかぁ。

 楽しみだなぁ。

 どんな面白いことが起こるのかな?

 そもそも、シルさんってどれぐらい強いのかな?

 シルさんとは、格闘ゲームとか、レースゲームとか、キャラクターの強さが最初から決まっている系のゲームでしか対戦したことがないから、こういう、RPG系だと、シルさんがどれぐらい強いのかは知らないな。

 弓士だと言うことは分かってるけど、どういう戦い方をするのかなぁ。

 楽しみだなぁ。

 連携はうまくいくかな。

 普通に後ろから打つタイプの弓士なら、前衛2の後衛2の良いバランスのパーティーができあがるんだよなぁ。

 どんな戦闘になるかな、

 かなり楽しみだなぁ。

 そんなことを考えていると、ローズも、歩き出しながら言った。


「歩きながら、どこで狩りをするのか決めましょう」


 シルさんも歩き出しながら、にっこりと笑って言った。


「そうだね」


 俺達は、ギルドから出た。

 そのまま、俺達は噴水の広場の方へと向かった。

 俺達の間に、「噴水の広場の方へと行こう」という、直接的な言葉はなかった。

 みんな、南の草原はないなと心から思っていたから自然と噴水の広場の方に歩き出したのだろう。

 俺達は、歩きながら、話した。

 もちろん早朝よりは増えた人通りに気をつけながら。

 まずシルさんが言った。


「どうする? どこで狩りする?」


 またコルドが食い気味に言った。


「俺は、西が良いな!」


 西かぁ。

 西は大変だぞ。

 森だし。

 連携取るのも難しいし。

 俺はすぐさま否定の言葉ではなく、自分の意見を言った。


「俺は、北だな」


 やっぱり北だよな。

 敵が、南ほど弱いわけじゃないし、ちょうど良い強さ。

 それに、開けた草原で戦いやすい地形。

 そして、ゴブリンの数によって、敵の強さを簡単に調整できる。

 後は、多対多の集団戦ができること。

 などなど、いろいろ良いところのある、北がいいと思うんだよなぁ。

 シルさんと戦いながら、少しは修行になるぐらいの強さもあるし。

 ちょうど、楽しく話すぐらいの余裕がある戦闘ができそうだし。

 俺は、頭の中で、様々な北の良いところを並べていった。

 俺が頭の中でそんなことをしている間に、ローズも俺に続いて言った。


「私も北ね」


 やっぱり北だよな。

 ローズも分かってるな。

 まぁ、コルドの、西って意見も分からないでもない。

 昨日のリベンジがしたいという気持ちも十分に分かる。

 俺も、昨日のイベントのあいつら、ぶっ倒したいもん。

 だけど、今は、北だよな。

 西の森に入っちゃったら、楽しくお話をしている余裕なんてないからな。

 西は大変だからなぁ。

 シルさんが、良い感じに俺達の意見を整理して、話を振っていく。


「北が2で、西が1なんだね。ちなみに、コルドは、なんで西が良いの?」


 やはりここは、多数派の俺達の意見が反映されるんじゃないのかな?

 やはり多数決。

 そう思いながら、俺は、コルドの意見を聞いた。


「昨日の夜、西の森でやられたから、そのリベンジがしたいと思ってな!」


 分かるよ。

 分かる。

 めちゃくちゃ分かるけど、俺はやっぱり北派だな。

 リベンジはしたいけど、そのリベンジは、俺達3人でするもので、他の人たちを巻き込むものじゃないと思う。

 それに、リベンジするなら、俺達がもうちょっと強くなってからが良いな。

 昨日ボコボコにされて、そのときと変わっているところがあるとすれば、ステータスアップ系のスキルが、いくつかレベルアップしているぐらいだ。

 それぐらいの強化で、あいつらに勝てるとは思えないんだよな。

 もうちょっと強くなってからリベンジしたいな。

 なんだろう。

 感覚だけど、もうレベル2つ3つぐらい上がったところが、適正レベルなんじゃないかな?

 今、もう1回あのイベントにはいったとしても、またボコボコにされて終わりそうなんだよなぁ。

 だから、今回は北が良いなぁ。

 シルさんが今度はこっちに話を振ってきた。


「そうなんだ。北派の2人は何で北なの?」


 ローズと素早く視線で会話する。

 どうやら俺が先みたいだ。

 分かった、俺が先に言おう。

 補足説明よろしくな。

 俺達は、両者納得して視線での会話を終えた。

 俺は、簡潔に言った。


「北だと、多対多の戦いができそうだからな」


 まぁ、要約するとこれにつきるな。

 さぁ、後はローズが補足説明をしてくれるはずだ。

 頑張ってくれ、ローズ。

 俺は、真剣にローズの補足説明と意見を聞いた。


「午後に、北のボスをクランのメンバーで倒しに行くから、その予行練習もかねて戦いたいから北が良いわ」


 確かにそれもそうだな。

 そのことをすっかり忘れていたな。

 良い視点だと思う。俺にはなかった視点だ。

 良い補足だったな。さすがローズだな。

 俺は、心の中で、ローズを絶賛した。

 シルさんは、俺達の意見を、うんうんと頷きながら聞いていた。

 俺達が話し終わると、シルさんは、軽く頷きながら言った。


「そうなんだ。うん、どっちの意見も分かった」


 そういえば、シルさんはどっち派なんだろう?

 というか、どこ派なんだろう?

 もしかしたら、第三勢力なのかもしれないな。

 そう思っていると、ローズが首をかしげながらみんなに聞いた。


「結局、どっちにするの?」


 両者主張しただけで、まだ結論が出てないな。

 どっちにするんだろう。

 というか、何で選ぶんだろう。

 もうそろそろで、噴水の広場についてしまうから、そろそろ決めたいところ。

 パパッと決めるにはどうすればいいのかな?

 よし、ここは、まだどちら派とも表明していないシルさんに決めてもらおう。

 それが一番公平感があるからな。

 俺は自信を持って言った。


「それなら、シルさんに決めてもらおう」


 突然指名を受けたシルさんは、えーという顔をした。

 シルさんは驚いたと言うよりは、何で俺なの? という顔をしている。

 まぁ、そこは年長者が決めた方が収まりが良いからお願いしたいな。

 俺の提案に、ローズとコルドは、うんうんと頷いている。

 特に異議はないみたいだ。

 じゃあ、このままシルさんに決めてもらおう。

 シルさんは、その後、少し考えた後に言った。


「僕が決めるの? うーん、それなら北で」


 よし、北だ。

 北に決まった。

 よし、ゴブリン戦だ。

 森に入らなくて良い。

 うれしいな。

 俺が心の中で純粋に喜んでいた。その間に、ローズが、シルさんに聞いた。


「その心は?」


 シルさんはさらっと答えた。


「西は、気が多くて、弓が使いづらいし、木が邪魔で協力しづらいからだよ」


 あぁ、確かに遠距離攻撃って、森の中だとやりづらいよな。

 というか、近距離攻撃もやりづらいけどな。

 俺は、満遍の笑みで言った。


「まぁ、最初から難しいところに行く必要はないな」


 ちょうど、噴水の広場に着いた。

 よし、良いタイミングで目的地を決められたな。

 これで、止まらずにスムーズに行ける。

 止まらなかったらパーティー設定変えられないじゃん。

 パーティーの変更のためにも、もう少しゆっくり目的地を決めてもよかったのかもな。

 ローズが、北へと続く道を指さしながら言った。


「そうね。じゃあ、このまま、まっすぐ北に行きましょう」
























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