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クラン顔合わせ 『クランの町フラッグ』に行きたいか?!

 俺の言葉で、皆が静かになった。

 静かになってから、一拍おいて俺は話し始めた。


「皆さん、今日、『クランの町フラッグ』に行きませんか?」


 俺の言葉を聞いて、再び静かになる。

 ほんの少しの間を開けて、クジョウ君が驚きながら言った。


「いけるんですか?!」


 クジョウ君の反応に合わせて、みんなが盛大に驚いている。

 そんなに驚くことなのか?

 昨日から俺達は、『クランの町フラッグ』に行っているし、そこまで驚くことではないんじゃないかな。

 それに、俺達が行ってから、半日以上経ってるんだし、何人も到達者が出ていても不思議はないよな。

 そうか、生産職だから驚いているのか。

 確かに生産職の人がたどり着くには早すぎるのかもしれないな。

 俺が、みんなの反応に1人で納得していると、まだ驚きの収まっていないミヤネさんが言った。


「この町と、『クランの町フラッグ』の間にボスがいるんじゃないの?」


 そりゃ、『ビックボスゴブリン』がいるよ。

 それを倒していくんじゃないか。

 それがどうしたのかな。

 ダイアさんも、まだまだ驚きが収まっていないのか、いつもよりもテンション高めで言った。


「生産組は、誰も戦闘力がないぞ」


 確かに、戦闘力を持たない人たちを抱えながら戦うのは難しいかもな。

 でもな、後衛のところに固まってもらえれば、普通に倒せそうな気がするな。

 前回も前衛の俺とコルドで、『ビックボスゴブリン』を引きつけたり、援軍できたゴブリンを倒したりして、ローズのところまで敵が直接行かないようにしたし、ローズのところにいてもらえれば案外簡単にいけるんじゃないかな。

 火力が必要なわけではないし。

 思ったよりも簡単に倒せるんじゃないかな。

 ササキさんも俺と同じことを考えていたのか、今考えていたことと同じようなことを質問された。

 それにしても圧が強いな。

 質問してきたササキさんも、同じように俺の答えを聞きたいみんなも、俺の方にぐいぐい近づいてくる。


「戦闘能力を持たない俺達を連れてボスを倒せるのか?」


 みんながだんだんと、驚きから興奮に変わり、ぐいぐいくる。

 俺は、そんなみんなを抑えるように言った。


「まぁまぁ、そんなに一度にぐいぐい来られても困るので、皆さん1回落ち着いてください」


 ササキさんは、良い感じに頭を冷やしたのか、俺から顔を離して、申し訳なさそうに頭をかきながら言った。


「あぁ、すまん。食いつきすぎたな」


 ダイアさんも適切な距離に戻りながら言った。


「そうだな。ごめんよ」


 ミヤネさんもみんなも落ち着いたのか、前のめりになっていた体を元に戻しながら言った。


「そうね。落ち着いたわ。続けて」


 ふぅ、これで圧力を感じなくてすむな。

 やっぱり、ぐいぐい来られると困るな。

 『クランの町フラッグ』に行く話って、前のめりになるぐらい興味のある話なんだな。

 もうちょっと軽いノリで話そうと思っていたけど、もう少しちゃんと話すか。

 俺は気持ちを切り替えて話し出した。


「戦闘能力に関しては、俺達3人で大丈夫です。なんてったって、すでに1度3人で倒しているので」


 みんなうんうんと頷きながら話を聞いている。

 俺が話し終えたところで、けんけんぱさんが言った。


「確かにそうだったね」


 確かに、前に伝えているはずだ。

 いつだったか忘れたけれど、

 コルドが自慢げに言った。


「今なら、10回やれば10回勝てると思うぞ」


 まぁ、10回やれば10回は勝てるはずだ。

 あのときよりも能力値上昇系のスキルも伸びているし、今度は必ず料理をきちんと食べてから戦うだろうし、相当手を抜かない限りは、普通に戦ったら負ける要素がないな。

 俺は、コルドの言葉に大きく頷いた。

 ササキさんは、感心したように言った。


「それは心強いな」


 俺は、補足するように言った。


「ただ、その戦闘に参加した判定が、出るのが何人からかが分からないので、試しながら行かないといけないですね」


 戦闘の判定ってどうなっているんだろう。

 俺達は今のところ、3人パーティーでの戦闘と、個人での戦闘しか経験がないんだよな。

 誰かと協力して戦ったり、誰かとパーティーを組んで戦ったりした経験が全くない。

 誰かとの行動で言うと、強いて言うなら、みんなで採掘とか採取に言ったときに、6人で行動したことぐらいだな。あのときもパーティーは別だったし、そもそも戦闘は俺達しかしていないし、ボス戦でもなかったからな。

 そういえば、そのときに、誰かを守りながら戦闘するというのを体験しているんだよな。

 その体験をしているのは、今回のボス戦でもかなり役立つかもしれないな。

 3人以上のパーティーのボス討伐の経験が全くないんだよな。

 だから、3人以上のパーティーが、ボスのときにどういう感じなのかが全く分かっていないなんだよな。

 パーティーは何人まで良いのかとか、大量にパーティーにメンバーを入れたらペナルティがないのかとか、知らないことがいっぱいだな。

 後で、コルドに攻略サイトで調べてもらおうかな。

 自分で検証するより早いだろうし。

 ミヤネさんが、はっとした顔をした後に言った


「ダメージを出した人だけとかなら大変そうね」


 確かに、それは面倒だな。

 でもさすがにそれはないんじゃないかな。

 そうしてしまうと、護衛されながら運んでもらう生産職の人以外にも回復職の人までもが権利がなくなってしまうからな。

 ミヤネさんの意見が違うとなると、どういうシステムでやっているのかな。

 というか、APOってシステムの解説が不親切だよな。

 自分で見つけろみたいな雰囲気があるよな。

 イベントの概要も載せないし、パーティーシステムも、最初から教えてくれないし。

 ちょいちょい不親切なところがあるよな。

 ササキさんが、思いついたという顔をした後言った。


「そもそも戦闘に参加できるのが、5人までとかなら、周回でなんとかなりそうだな」


 確かにそれの方が楽だな。

 みんながダメージ出していないとダメですよとか、みんながヘイトを持っていないとダメですよとかの、みんなが何かをしなければいけない条件よりも、俺達が何周もするだけで良いみたいな、そういう条件だとありがたいな。

 このボス戦に関するシステムって、ボスごとに固有のものなのかな。それとも、どのボスも同じ条件なのかな。

 そこら辺も気になってきたな。

 いろいろ気になってきて、自分の中の検証班魂が叫んでいる。

 心の叫びを聞き流しながら、ローズが言うことを聞く。


「β版のときはどうだったんですか?」


 確かに、β版のときのことが気になるな。

 β版から引き継がれているシステムがほとんどだろうし、β版の話はめちゃくちゃ参考になりそうだな。

 ダイアさんが、β版のときの話を教えてくれた。


「β版のときは、パーティー登録して戦闘の場にいれば、何人でも通過できたんだよな。だから、生産職は防御をガチガチに固めて後衛守り専門の盾の後ろで隠れるってスタイルだったな」


 ということは、今回も同じシステムなのかな。

 うーんでも、APOのことだから、人数が増えると、ボスが強化される仕様とかが入っていそうだな。

 そうしないと、大量のプレイヤーを並べて、スキルモリモリの一撃を一斉に入れたら戦闘終了みたいな展開になっちゃうよな。

 一瞬で攻略法が思いつくようなシステムからは、さすがに変わっているんじゃないかな。

 でも、同じシステムだったら楽で良いな。


「同じシステムだと良いですね」


 APOには、教えてもらっていないシステムがいろいろあるけど、こうやってどうなっているのかを考えるのも楽しいな。

 危ない危ない。イベントの概要も教えられずボコボコにされたことをつい許してしまいそうになった。

 あれは許しちゃダメだな。

 やっぱり、ある程度は教えてほしいな。

 天野さんも頷きながら言う。


「それが一番楽だろうね」


 ダイアさんが首をかしげながら言った。


「そもそも、なんで『クランの町フラッグ』に行くんだ?」


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