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みんなで露店

「じゃあ、まず俺のフレンドの生産者さんのところに行こう!」


「「了解!」」


 ミヤネさんにメッセージを送る時に一緒に、メッセージを送ったササキさんのところに行こう!

 入り口付近にある、ササキさんの露店に向かった。


「ササキさん! 2時間ぶりくらいですね」


「おう! さっきの気前のいい坊主! 坊主、災難だったな! いま、初心者ポーションの値段が暴落してんだよ! あと1時間後だったら、安く買えたんだがな!」


「そうなんですか。運がないですね。この2人にササキさんの露店を紹介したくて来ました! それと、ポーションの補充に」


「お得意様が増えるのは、ありがてぇな! 俺は、ササキ、薬師だ!」


「コルド! 戦士だ!」


「ローズです。魔術師です」


 コルドは、胸を張って、ローズは行儀良くお辞儀をしながら、ササキさんに挨拶をした。

 ササキさんは、ふたりのあいさつを聞いてにっこりしている。

 ササキさんが、おもむろにポーションを振りながら言った。


「お得意様になってくれるなら、割り引くぞ。まぁ、今初心者ポーションは、すこぶる安いけどな! 1本HPポーションが、50G、MPポーションが、75Gが平均ってところだ」


「なんで、そんなに安くなったんですか?」


「何個か理由があるんだが、まず初心者ポーションは、薬師と、クラフターと、錬金術師が作ることができる。だから、供給過多になりやすい。次に、薬草採集系の依頼が回りだして、生産職のところに潤沢な素材があること。あとは、ポーションを作るのは、生産職にとって経験値のコスパがいいのさ。最後に、そんな供給過多になりやすい初心者ポーションを買い占めて、独占しようとした奴がいたんだが、生産職が悪乗りして増産しまくった結果、そいつらの予想以上に市場には供給能力があったらしくて、一次は高騰したんだが、すぐに供給過多が行き過ぎて、安くなっていった。いろんな理由のせいで、今は、必要以上に安くなってる」


「へぇ、そんな理由があったんですね。冒険に必要なポーションの買い占めが起きないように、高騰が起きないように、あえて供給過多に陥りやすいようになってるのかもしれませんね!」


「おう! 俺もそう思ってるぞ!」


「でも、飯の種であるポーションが安くなっちゃって、ササキさんは、困ってないんですか?」


「例の商人のグループが踏ん張って、買い占めようとしたときに、大量に売りつけてやったから、割と懐は暖かいから心配はいらないぞ!」


「変なことを考えるやつはどこにでもいるんですね! 初心者ポーションよりも性能のいいポーションって、そろそろできそうですか?」


「あるにはあるんだが、いまいち効果と費用が釣り合わなくてな! そもそも初心者ポーションで回復しきれないぐらいのHPやMPを持ってるやつはまだ出てきてないから、需要もないんだわ。多分後2,3日ってところじゃないか?」


「じゃあ今の安いうちに初心者ポーションを買っておきます。HPポーション20本、MPポーション40本でお願いします」


「今の価格で言うと4000Gなんだが、大量に買ってもらったし、今後もう少し下がりそうだから3500Gでいいぞ!」


「3500Gです」


 俺は、ササキさんに3500Gを渡した。

 俺の残金は43,375G


「やっぱ坊主は、渋らないから気分がいい。渋られると、俺のポーションが、俺が提示した価格ほどの価値がないと言われてるみたいで気分がよくないからな。渋らなかったから、各2本ずつおまけにつけといてやる!」


 ササキさんから、初心者HPポーションを22本、初心者MPポーションを42本受け取った。


「ありがとうございます」


「おう! ローズの嬢ちゃんと、コルドの坊主はどうする?」


「私は、初心者MPポーションを93本欲しいです」


「適正額で、6975Gか。キリが悪いから6300Gでいいぞ」


「6300Gです」


 ローズは、渋らずに6300Gをササキさんに渡した。

 そしたら、ササキさんはにっこりしていった。


「渋られないとやっぱり気分がいいな。93本じゃキリが悪いから、7本おまけして、100本にしてやるよ。はい、商品!」


 ローズは、100本のMPポーションをササキさんから受け取っている。


「ありがとうございます。今後も利用したいので、私ともフレンド交換しませんか?」


「おう! もちろんだ!」


「俺は、HPポーションを50本くれ!」


「じゃあ、適正価格で2500Gってところか。ちょっとまけて、2200Gってところか」


「はい! 2200G!」


 コルドが元気よく、ササキさんにお金を渡した。

 やっぱり、ササキさんはにっこりして言った。


「価格交渉とかしないでいいのはやっぱりいいな! 5本おまけしてやる。坊主もまたうちを使ってくれよ! これ、フレンドコードだ!」


「ありがとうよ!」


 それから、ササキさんの露店を離れて、次の目的地、ミヤネさんの露店へと向かった。

 ミヤネさんの露店は、商品数が増えて少し豪華になっていた。


「あ! 連絡ありがとうございました! 今回はどのような用件で?」


「友人にここの店を紹介したくて連れてきました。あと、アクセサリーも買いに」


 ミヤネさんから、話しかけてくれた。

 俺は、友人2人に自己紹介をするよう促す。


「魔術師のローズです。オクツのリア友やっています」


「戦士のコルドだ! オクツのリア友です!」


「細工職人のミヤネです。ここで露店をしながら生産をしてます」


 自己紹介が終わったから、俺は商品について聞いた。


「ミヤネさん、何かいいもの出来ましたか?」


「補正値が3のアクセサリーが何個かできましたが、材料費が高騰してしまって、売れるような値段にはなりませんでした」


「そうなんですね。じゃあ、おすすめのアクセサリーをお願いします」


「これらが、最近の補正値2の作品です」


 石の指環

 作成者:ミヤネ

 DEX:2


 金属の腕輪

 作成者:ミヤネ

 STR:2


 牙のイヤリング

 作成者:ミヤネ

 STR:2


 毛皮の帽子

 作成者:ミヤネ

 INT:2


 etc...


 商品を一つ一つ丁寧に見ていく。

 アクセサリーだからある程度付けておいても、邪魔には、ならなさそうだし、もう少し追加しようかな。

 横を向くと、コルドは、俺と同じように装備を見る目をしている。

 ローズは、装飾品を見るような目をしている。

 それからじっくり数分見て、俺は、4つに決めた。


 金属の腕輪

 作成者:ミヤネ

 STR:2


 金属の指環

 作成者:ミヤネ

 AGI:2


 金属の指環

 作成者:ミヤネ

 DEX:2


 染糸のミサンガ

 作成者:ミヤネ

 LUK:2


 俺はこの4つを購入した。


「4つで12,000Gだけど、1000Gおまけして、11,000Gでいいよ」


「まけてくれて、ありがとうね!」


「こっちこそ買ってくれてありがとう! 初日からこんなに売れるとは思わなかった」


 俺は、買ったアクセサリーをさっそく装備した。

 俺が装備をしている間に、ローズが7個を20,000Gで、コルドが5個を14,000Gで買っていた。

 お前ら所持金大丈夫かよ。

「もう半分以上使っちゃった。残り14,000Gしかないや」


「俺も、残り半分くらいになっちゃった! 残金18,800G!」


「俺は、ちゃんと4分の1ぐらいしか使ってないぞ。残金は32,000Gくらいだな。これから防具を買いに行くのに、20,000Gもなくて大丈夫か?」


「分からなーい。でも欲しいものかったから、悔いはない!」


「俺も!」


「じゃあ、防具は、町の武器屋に買いに行ってみよう!」


「ここじゃダメなの?」


「大きな声では言えないけど、歩きながら防具を見た感じ、店売りの方がまだ、クオリティがよさそうだから」


「「そうなんだぁ。それなら了解!」」


 俺たちは、ギルドから出て、町の武器屋へと向かった。





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― 新着の感想 ―
更新お疲れ様です。 今回は買い物でしたね 自分で作った物を売りに出してこの値段はちょっとって渋られたら、 誰だって嫌だし、ちゃんと支払ってくれる子にはサービスをしたくなるのが職人魂なんじゃないかな?…
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