結論
カイル君は某ゴブリン転生小説の仙人(Re:M◯nst◯r)みたいに化け物性能にする予定は無いので、ご安心を。
「化け物じゃねえかよ。【ガチャ】スキル…」
【魔導書:初回限定】
能 力:【再生】【念力】【保存】
説 明:【ガチャ】スキル初回限定の魔導書。ページ数無限。
【再生】
傷が自動で治っていく。魔力を注ぐと再生速度上昇。
【念力】
魔導書を浮かせ、自由に操作でき、考えたことを文字や絵の関係なくメモ可能。この本に触れている任意の対象限定で、念話も可能。
【保存】
【スキル紙】を消費して、魔導書にスキルや魔法を保存し、発動する。消費魔力量は使用した技に依存。
傷が治るというスキルの限界がわからないが、それは逆に無限に再生するという可能性もある。それに、使いにくいが念話も使える。スキル紙というのはまだわからないが、他二つが有能だ。
「え…レインさんって【鑑定】スキルって使えましたっけ?」
「いえ、使えませんが?これ、見えないんですか?」
「はい…申し訳ありませんが、何と書いてあるか、ここに写していただけますか?」
どうやらこれは俺にしか見えないらしい。
神官に手渡されたメモ帳に魔導書の説明を写していく。そして書き終わったので顔を上げると、神官が顔を引きつらせていた。ひったくるようにしてメモ帳を見る
「こ…こんな才能見たことありません…」
「あの、もう行ってもいいですかね?」
「あ、はい。できれば神殿まで同行してほしいところですが…。親御さんからの許可もとれていない状況ではそれもできませんし、後ろの方たちも待っていますしね…」
「では、ありがとうございました」
俺は神官に礼を言って、足早にそこから去っていく。これ以上話したら何かやっかいごとが起きそうだからだ。起きる前に去る。疾く去る。
後は、カイルが待っていたからな。
「よ。早かったな」
「...ふっふっふ。レインよ。俺の才能、知りたいか?」
「いや、今俺のとこで問題があって無――」
「いいだろう!とくと聞け!心の準備はいいか⁉︎」
「だから俺は...」
「そう!」
「そう!じゃねぇよで◯よかよ」
「俺の才能は――【仙人】だ‼︎」
「へーすごいすごい」
「…なんでそんな冷たいんだよ」
「お前が人の話を聞かなかったからだろうが。才能はわかったからまずは俺の話を聞け」
ちなみに仙人というのは【武闘家】の上位互換だ。武闘家は名前の通り拳で語り合う才能だ。体術が上手くなれる。
そして仙人は、それもさらに強力になれるのだが、それに加え『気』を操れるようになる。気◯砲とか体に纏うやつとかだ。使い勝手がいいらしい。将来有望と聞いたことがある。
まあそれは置いといて、俺は今まで抱えていた本の1ページ目を開き、そこに書かれたものをカイルに見せる。
【ガチャ】
一日に三回まで使用可能。三日に一回『確定』。
出てくる物はランダム。触れると詳細表示。
「これは?」
「さっきこっそり書いてきた」
「え?でも最初お前この本もペンも持ってなかっただろ?」
もう説明や過程がめんどくさいので、スキルについてだけ伝える。
「ああ、なるほど。それで出てきたのがその本、と」
「しかも前例が無いらしい」
「で?」
「もう一人の俺が囁くんだ…『このスキルは、厄介ごとを招くぞ』、とな」
「ちょっと何言ってるかわかんない。でもよ、この説明通りなら、宝石出たらウハウハだし、名剣出たら強くなれていいこと尽くしじゃね?逆に変わって欲しいわ」
「ダメだ!ダメなんだ!俺はちょっと強くなって可愛いおんにゃの子を助けて、その子とまったりスローライフしたいんだよ!悪いスキルが出た時に備えてあの熱血ゴリラ教師の剣術訓練に死ぬ気で耐えちまったから頭おかしいほどスキルレベル上がってたんだぞ!?最大値10だろ!?俺7だよ!これじゃただの化け物だよ!」
「知らねぇよ。キモいし」
「ひどい…ひどすぎる!」
「だからしらねぇよ。もういいや。弟に自慢したいから、帰るな。あ、あとお前、冒険者になる予定なんだろ?俺もだから、二時間後くらいにギルドで待ち合わせな。アデュー!」
…そこには、地面に跪いて自身のスキルを呪った俺だけがポツンと残された。
ちなみに、周りの目が痛かったので、さっさと帰ったのだった。
「もう嫌だ…」
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