鑑定の儀
ほかの作品の続編は(作者が面白くないと思ってるので)もう書かない予定です。読みたいと思ってくださった方はあちらにイイネと☆☆☆☆☆、ブックマークをお願いします。URLはあとがきに書いてありますので、ぜひ。
でも、その前にこちらも読んでいただけるとありがたいです。
「それじゃあ父さん、母さん、行ってきます」
「おう、行ってらっしゃい」
「気を付けるのよー」
今日は、俺、レインの十四歳の誕生月だ。
毎月の初めには、王都からここ、商業都市パラローグに神官がやってくる。
どうも、鑑定の儀とかいうのをやるらしい。その名の通り十四歳になった子供たちを毎年誕生月ごとに鑑定し、その才能を図るというものだ。スキルともいう。
才能には三つの種類がある。戦闘系、便利系、その他だ。
戦闘系は、例えば剣術や火魔法だったり。便利系は収納魔法だったり。その他は算術や裁縫などだ。
この世界では十四歳から成人ということになり、その才能を生かした仕事ができたりするのだが、
(なんともファンタジーだなあ…)
俺には前世がある。もちろん日本での。とある事情により、俺は死んだ。正確には死んだはず、だった。気が付いたらこの魔法があり魔物と呼ばれるモンスターが蔓延る世界にやってきて、赤ん坊になっていた。それから俺は六歳から十三歳まで学園に通い、八歳まではこの世界の簡単な創世神話や算術、国語などを、十三歳まではさらに詳しい神話や算術国語に加え、地理や魔物、武術や魔術について学んだ。
算術や地理はまあ簡単だった。日本のほうが断然難しい。国語はこの世界特有の共通語がありときどき間違えて日本語を喋ってしまい、誤魔化すのが面倒だったが体が変わったせいかすんなり覚えられた。魔物や魔術は前世でファンタジー小説やアニメ、漫画などをよく見ていたいたおかげで、問題なかった。体術も小さいころから鍛えたら意外と何とかなるもんだ。自分でも驚いている。
しかし、神話は苦手だ。難しいとかそういうのではない。神話の授業が詳しくなるほど、教師が狂信的な話をし始めたのだ。我々は皆魂の一欠片まで云々、心臓をささげ云々など、まあひどかった。最後なんて巨人とでも戦うのかと思った。
まあそれは置いといて、そろそろ鑑定の儀の会場である、広場につく頃だが…
「お、着いた着いた」
そこでは、数十人の子供たちが列を作って白い屋台のようなものに並んでいた。
そこには、同じく白い服を着たいかにもな宗教関係者がいて、水晶を持っている。
(おお、神官だ!にしても、水晶か…俺はステータスプレート的なののほうが好きだがな。まあ、とりあえず並ぶか)
そして適当なところに並んでいると、横から声をかけられた。
「やあ、もしやと思ったらやっぱりだ。久しぶり。レイン」
「ああ、カイル。久しぶり。去年ぶりだな」
こいつはカイル。金髪で翡翠のような眼をしている。ちなみに俺は黒の濃いこげ茶の髪と眼をしている。
そしてこいつとは同級生だ。いやあ、授業中間違えてこいつを丸焦げにしたこともあったなあ…
「おい、今失礼なこと考えてただろ」
…なぜわかる。
「おまえ、何年付き合ってきたと思ってやがる」
「ぐ…」
「さあ、レイン君よ、さきほど考えていたことを話してもらおうか?」
「そ、それは…あはは…」
「次の方ー」
どうやら話している間に順番が来たようだ。
「うわあ、順番が来たなあ、ちょっとさっきの話はパスになっちゃうナー。じゃあ、後でネー」
「…チッ…後で、な」
なんか舌打ちと意味深なセリフが聞こえた気がするが気のせいだ。気のせい。
そんなことを考えながら神官のところに近づくと、丁寧に説明してくれる。
「えー、鑑定の儀の参加者の方ですね。では、こちらの紙にお名前とご住所、年齢を書いてください…はい、では、こちらの水晶に手をかざしてください。かざすだけで大丈夫ですよ」
言われた通りに羊皮紙に書き、机に置いてあった水晶に手をかざすと、水晶が淡く輝き、空中に金色の文字が浮かび上がった。
名前:レイン・ネイト
称 号:異界人
才 能:【ガチャ】
レベル:1
体 力:85
筋 力:79
防御力:61
俊敏度:66
魔 力:108
スキル:異言語理解、算術7、地理2、剣技5、体技6、鑑定8
【ガチャ】
確 定:残り 0回
「えーと、レインさんの鑑定結果がこちらになり…は?あ、あの、この称号と【異言語理解】というのは…?そして、この【ガチャ】というのも見たことありませんし、確定というのも…ど、どういうことですか?」
神官さんが早口で聞いてくる中、俺は黙って冷や汗をかいていた。
…やべぇ。
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まず読まずにここを見た人は、読んでください。
ゴーレムガチャ
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神になったので、異世界創ります。
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