盗賊
襲われたのはちょっとした峠の頂上付近だった。暫く草原を進んでいたのだが、小さな山を越えようとしていた。周りは崖だ。山の中腹を削って無理やり道を作ったのではなく、自然とできた地割れで出来た谷のようだ。
ルナは矢が飛んできた方に向かって行き、当夜はルナがいない所へ、特に崖の上にアイスアローをひたすら放つ。
当夜は戦闘センスがない。敵を視認できないと当てずっぽうに魔法を放つしかなく、殺気や気配を感じるのが下手なのだ。というか出来ない。
ルナは進行方向に向かっていったが反対の後方より襲われた。当夜はアイスボールを放ち次々に倒していく。矢が飛んできても鎧で弾くか手で掴み取っている。そう掴み取っているのだ。
暫くするとルナが戻って来て全員始末したと報告してきた。当夜の方は幸い二人を生け捕りにしていた。
ケイトによると、こいつらは即刻処刑した方が良いと言う。当夜はこいつらの粗暴な面構えから盗賊と認識していた。ロープを出して縛り上げて尋問する。
当夜「S級冒険者が二人もいたんだよ。残念だったな!お前たち何者だ?」
と尋問を始め、特大のファイヤーボールを出して上空へ放ち、盗賊が失禁したのを確認し続けて言った。
彼らはこの近くを縄張りにする盗賊団で全員で40人程いて、今回の襲撃は25人位で残りはアジトにいる。
当夜は捕まえた奴にアジトへ案内させた。
10分程進んだ林の中にアジトがあった。シェルターを出して非戦闘要員を避難させ、ケイトにシェルターと馬車の護衛を任せ、当夜達はアジトへ急襲を掛けて行く。
アジトは粗末な建物で広さだけはある。騒ぎを聞き付けてアジトから出てくる奴等をひたすらアイスボールを使い倒していく。ほんの五分程で殲滅が終わり、残りを捕らえて縛り上げて外に座らせていた。
そして当夜はシャクラ達に酷な事をさせる決断をしたのであった。




