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落下から始まる異世界浪漫  作者: KeyBow
第2章

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味噌汁

 当夜が朝目覚めるとシャクラを抱きしめていた。そして隣にはルナがいる。小声でルナに話しかけた。


当夜「おはようルナ。昨日は迷惑かけたね。昨夜はチャージしなかったね。おいで」


 ルナが頷いて身を寄せてくる。

 チャージする前にルナにキスをした。チャージじゃなくキスだ。当夜は昨日ルナが当夜に一生懸命尽くしてくれたのを覚えていて、つい愛おしくなっていた。そう、愛おしくなったのだ。


当夜「いつもありがとうルナ。愛してるよ。さあ始めようか」


 そう言うとチャージを開始し、手を握りしめる。ルナが握ってきたのだ。ルナは泣いていた。嬉しかったのだ。今まで一度も当夜がキスをしてくれなかったのだ。先のがキスだというのが分ったから涙を流しているのだが、ルナも混乱していた。涙を流したのは目にゴミが入って異物を押し出そうとする時以外初めてだからだ。


 当夜はルナの変化に気がつくだけの余裕がなかった。考える事が多く、己の事すらも気が付かない事が多い。


 ちょっとすると背中に温もりを感じた。抱きしめられて、胸の当たる柔らかな感触があった。不覚にもシャクラが抱きついてきた事による胸の感触に一瞬ドキッとしたのだ。そう、今までに無かったドキドキ感を感じたのだ。


 当夜は気がつくべきだった。己の変化を。

 少しするとシャクラが離れていく。当夜は残念だと思うが、朝食の準備だろうと思うので無理矢理納得する事にした。


 シャクラはメイドの二人が部屋にいなかったので探したが、中々見つからない。

 ふと外を見るとアモネスとメイドが洗濯物を干していた。

 シャクラはそこへ向かい、一緒に洗濯物を終わらせてからキッチンへ向かった。

 一通りキッチンの説明をし、魔導コンロに魔力チャージをさせた。

 アリーヤは大丈夫というが、セレーシャから見るとアリーヤは魔力が殆ど無いと思い、自分が気を付けなきゃなと思いつつ食材の場所や、調味料を確認していた。


セレーシャ「あっ!これ、お味噌じゃないですか!」


シャクラ「ええ、それね。それは昨日当夜が買ってたのよね。私は見た事ないわね」


セレーシャ「じゃあ、お味噌を使ったスープを作りますね。おいでアリーヤ、お味噌はね・・・」


 シャクラは満足そうに見ていて、味噌の使い方を興味深く見ていた。セレーシャはメイド歴が長く、料理も上手だった。シャクラの方が腕は上なのだが、セレーシャの調理を見ていて今後はたまに趣味としてのお料理を作る位で大丈夫だな思ったのだ。


 そうしていると準備が整い、当夜とルナ以外が集まっているので、アリーヤに呼びに行かせた。そうすると真っ赤になったアリーヤが食堂に戻ってきた。シャクラはそういえば今まさにチャージ中というのを言い忘れたなと思うも、扉を開けたんだなと理解し注意をした


シャクラ「ねえアリーヤ、当夜の部屋はちゃんとノックして許可があったのかしら。なければチャージを見たはずよ」


 等注意をしていた。程なくして当夜と腕を組んだルナが現れ、皆が驚いた。今までにルナの行動に腕を組むというのが、当夜が怪我をして支える時以外になかったからだ。


 ちなみに当夜の日課には朝起きると魔導タンクの水を魔力をチャージしてお湯にするというのがある。お風呂のお湯張りも当夜にしかできない。これは予め伝えている。


 皆が揃ったので食事を開始したが早々に当夜が泣き出して、押さえているレグナスが驚いていた。


当夜「ああ、味噌汁だ!味噌汁だよう!ううううう嬉しい」


 セレーシャが作ったと知るとついついセレーシャを抱きしめていて泣きじゃくっていた。


当夜「ありがとう!ありがとう!まさか味噌汁を飲める日が来るとは思わなかった」


 セレーシャは戸惑いつつも嬉しさからの行動と理解し、当夜の背中をさすっていた。

 当夜はこの時、疑問に思うべきだった。醤油や味噌が何故存在しているのかと、どうしてセレーシャが調理する事が出来たかを。


 食事の後は、当夜とルナ以外は家の事をメイドとケイトに教える事となり、当夜はルナを伴い騎士団の詰め所へ賞金首の話をしに向かう事となって、出かけるのであった。

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