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落下から始まる異世界浪漫  作者: KeyBow
第2章

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会食

 食堂に入るとメイドさんに席へ案内される。既に皆がいて当夜達待ちだった。

 今回は王を始め、王妃、皇太子、王女達、その子供達もいて賑やかだった。本来の席順を無視されており、王の隣に王妃、その周りに領主夫妻と、当夜達と、ギルドマスター、そこから王族だった。ゲストと近くで話をしたいという王の希望の席次となった。レグナスとアモネスの間に座った彼女達と歳の近い綺麗な女性が、早速アモネスと仲良く話し込んでいた。


国王「おお、よく来たな。ピストよ。もっとこまめに顔を出しにこんか!」


領主ピスト「ハハハ。叔父上お久し振りです。暫く顔を出さず申し訳ありませんでした」


国王「今日はまたえらい綺麗どころをを連れてきておるのう。彼がそうか?」


 領主改めピストは頷き、当夜に自己紹介を促してきたのだが、しかしピストは忘れている事が有った。今まさに気が付き、少しオロオロし始めた。そう、どんな挨拶をするべきか伝えていなかったのだ。


 当夜はお辞儀をして営業スマイルだ。向こうで女の子達に向けていたイケメンチックな笑顔だ


当夜「お初にお目にかかります。冒険者パーティー蒼き炎のリーダーをしております当夜と申します。異世界からの放浪者で、冒険者ランクはSで御座います。以後お見知り置きを。そして同じくSランクのルナ、Aランクの三人娘で手前からシャクラ、レグナス、アモネスに御座います。何分彼女達は田舎の出の為、テーブルマナー等が身についておりませんので、ご容赦願います」


国王「ほう、これは驚いたな。異世界からの訪問者というのはさておき、冒険者は得てして無作法者が多いが、当夜殿は儂の前でも物怖じせず、礼儀正しいのう。彼女達は主の奥方か?」


当夜「いえ、まだ結婚しておりませんが、いずれは娶る予定です。しかし、いかんせんルナはともかく、この三人はまだ15歳です。結婚するのはまだ先ですね。因みに私のいた世界では、18歳からじゃないと当人同士で結婚できず、女性は16歳であれば、親の同意があれば結婚できます。今は色々世界を見させて、見聞を広げさせてあげたいと思っております。また、今現在私の体は障害を抱えており、夜の営みを行う事が叶いませぬ。すなわち子をなす事が出来ず、今は体を治す算段をしている最中でございます」


 当夜の告白に周りの女性達が驚いていた。そうこうしていると食事が来たが、本来温かい筈の料理が冷めていて当夜は困惑した。

 フルコースで先ずは前菜だ!

 当夜は当たり前のようにナイフとフォークを使うが、シャクラが普通に食べている以外は食事の有様は悲劇だった。


 食べながらダンジョンについての報告をピストが行い、ギルドマスターと当夜が補足を入れていく。


 当夜は国王にえらく気に入られてしまい、孫娘を連れ帰れとも言われてしまった。16歳のちょい幼さがあるが、超絶美人で当人も満更じゃないようだが、王妃や父親の王子の反対で却下。金髪のお尻まで届く見事なロングヘア。背丈は155cm位ですらっとしているが、スタイルもアモネスと良い勝負が出来そうだ。そう、モデルさんみたいなのだ。胸はアモネスより少し大きそうで、シャクラとキャラが被りそうだった。おっとりとして優しそうだが気品と聡明さを感じる。但し、少しだけ違和感を感じていた。周りのお姫様と少しだけ雰囲気が違ったのだった。当夜は思う『いる所にはいるんだな。所謂別世界の人間ってやつだよな。おしゃれそうだから、ひょっとするとアモネスの良い友達くらいにならなれるかな』

 等と当夜は感じていたが、返答をしないとまずい。


 一応当夜がこの令嬢の心に傷が付かない配慮をして答える


当夜「かなりの美人さんで穏やかな淑女とお見受けするかなり魅力的なレディーですね。私の体が正常ならば土下座して娶らせてくださいと懇願する所ではございますが、子をなせない私には尊い血筋を残せませんので、泣く泣く辞退をせざるを得ません。申し訳ございません」


 それで、一旦この話が終わり、ダンジョン運営についての話になった。


 サブマスターを二人設定出来ると伝え、件のお嬢様と、ギルドのサブマスターが選任された。


 彼女はケイトという。

 食事が終わり、早速ケイトに設定をする。嬉々として当夜にボディータッチを繰り返し、シャクラがわなわな震えているのがわかる。


 コアを出し、当夜が恭しくケイトの手を取り、その細い手の甲にキスをした。良くある女性に対する優雅な挨拶だ。そして手をコアに触れさせて、


「サブマスター設定」


 そう唱えると一瞬ケイトの体が光り、当夜の手に小さいコアが出現した。


 予め断りを入れてからナイフを取り出し、当夜は自らの手の掌を少しだけ切る。そしてケイトも同じように切る。驚いた事にケイトは眉一つ動かさなかった。

 手の掌から血が出ている状態で、小さいコアを挟む形で当夜はケイトの手を握る。二人で触ると血が混ざって、コアが光り登録が完成した。


 すかさず心でヒールを唱えると傷はすーっと消えていき、皆が驚いていた。


 無詠唱は国宝レベルだったのだ。アもネス達も規格外とは思っていたが、まさか国宝扱いとは知らなかった。

 皆の目の色が変わったのだが当夜達は気がつかなかった。

 後日ダンジョンの追加調査の後、ダンジョンの存在が正式発表になるという。


 この後、先程反対していた面々が賛成に回った事を知るのはまだ先だ。当夜は、首をひねっていた『そういえばケイトの父親は見覚えがあるのだけど思い出せない』


 コアにクリーンを掛けてから小さいコアをケイトに渡して、後日使い方を説明する事になった。数日のうちに当夜達の家に来るそうだ。城に呼ぶと面倒なので、アモネス達の友達という事にして、友達に会いに行く事にする事になった。

 一部の家臣に面倒臭い奴がいるそうでその対策という。しかしケイトにダンジョンの事を教えるのはもっと早くなるのだが・・・


 そうして今日はお開きとなり、明日は指名依頼でピスト夫婦をウツロの街へ護衛する事となった。ついでに土地の購入の打ち合わせだ。因みにケイト嬢も同行だったりして明日驚く事になるのだった。

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