王都へ
アモネス達と別れて2日目の朝ルナと二人でギルドに行った。パーティーメンバーの除外を行っい、パーティーは2人になってしまった。
宿で追加料金を払い弁当を作って貰った。
そして二日目を進むのであった。
王都までは約1週間掛かる。
その間は宿場町があるのでお金が有ればまず野営をする心配はいらない。
宿場町への距離感覚は一般的な成人男子が徒歩で歩き夕方に到着できる距離で有るので昼過ぎに出発すると野営が必須である。その為昼からの移動では野営をしないのであれば普通は足の早い早馬を使った馬車を手配する。
当夜達はそこまでする必要が無く、基本的に朝出て夕方着くパターンで済むのだ
街道沿いはそこそこ人通りも有り、滅多に襲われないがそれでもカモと見れば襲われるのだ。
4日目の事だった。道中突然当夜達に矢が数本飛んできたのだ。咄嗟に当夜の魔法で弾く。飛んできた方角から、矢を放った奴等のおおよその居場所を当夜は把握した。アイスアローを数十発生成して矢の飛んできた方に放った。
街道は両脇が木々に囲まれている絶好の襲撃ポイントだ。しかし相手が悪かった。反撃として一斉に遅いっかかってくるアイスアローは強めに魔力を込められている為、襲撃者に情け容赦なく飛んで行く。木々をなぎ倒し、へし折るのだ、木を背にしても無駄だった。
木が砕けたり倒れる音に悲鳴が混じり、襲撃者が倒されていっているというのがアイスアローを放った当夜には理解できた。
そこから更に襲ってくる気配がせず、ルナが念の為探索に向かう。
逃げたりした者は皆無のようで、周辺に生き物の気配がなかった。
ルナが当夜に大丈夫と言うので、当夜も向かうがそこには凄惨な光景が広がっていた。
10人位の死体が転がっていた。頭の吹き飛んだ者、体にアイスアローが刺さっている者、木の破片が刺さっていたり倒れた木に押し潰されている者達だ。金目の物とキューブを回収し、死体はそのままにして街道へ戻った。
基本的に盗賊の死体を埋葬する必要はない。殺された旅人だと、当夜は収納に入れて街に連れて行ってやり守衛に引き渡し埋葬をお願いするのだが、犯罪者は見せしめと抑止力の為、その場に放置する事が一般的だった。
時折ゴブリンやオークが出没しているが、結局盗賊に襲われたのは一度のみだった。
そうしてアモネス達と別れてから8日目の夕方、無事王都に辿り着いたのだった。
王都の城門は高さ10m程で門には入都待ちの長い列が有り当夜達も並んでいる。1時間位で当夜達の順番が来て、犯罪者のチェックが行われるのとキューブのチェックで、犯罪者ではない事、冒険者と分かると比較的あっさり許可が出て二人は入っていった。
中の街並みは石造りの建物を中心に2階建てが多く、門の近くだからだろうか、旅に必要な物を売っている店が多い感じだった。武器や防具店も多かった。
人通りも多く活気に溢れていて、馬車の往来も多く逸れると厄介そうだった。門で大体の宿の位置を教えて貰っていたので先ずは宿に行く事として、二人はそちらに向かっている。
しかしである、何者かが当夜達を尾行しているのだ。当夜は気が付かなかったがルナは気がついていたが、残念ながら相手が見えなかったのだ。
但し、相手から悪意を感じないので、ルナは特に当夜に伝える事をしなかったし、追手を巻いたり捕まえる事もしなかった。
そうしていると宿屋や飲食店が多く連ねるエリアに出た。
当夜はどの宿が良いか分からず、外観がみすぼらしいのを避けてしっかりした感じの所に入って行き、受付で風呂とトイレがある部家を確認するも中々無く、5件目でようやく見付かったのだった。
周りの宿より風格のある中級宿のようだ。泉と鳥亭という宿で、2階建てで、部屋は10畳程で風呂とトイレ付き、ベッドは2つだ。古いが手入れが行き届いた清潔な宿でルナも頷きここに決めたのだ。金額は食事込みで1泊金貨2枚だった。
部屋に辿り着き中に入る。当夜は誰かに見られている気がして部屋の外を見るが誰もいなかった。
ルナ「どうかされましたか?」
当夜「気の所為か誰かに見られている気がしたんだよね。誰もいないから思い過ごしかな。それとも長旅で疲れているのかな」
ルナ「そうですね。少なくとも悪意ある気配はしませんね。人の気配は宿が多い為か多数感じるので、気配だけではなんとも言えないですね」
当夜「そうだよな。疲れてるのかな。ひょっとしてアモネス達だったりしてな」
ルナ「ふふふ。そうだったらどうしますか?」
当夜「そうだな。もしそうだったらもう一度別れても見つかる気がするし、その時は観念するよ」
実は当夜は認めたくなかったが、アモネス達が自分の事を見つけてくれるのではないかと密かに期待をしていた。
そうして荷物を置くといっても装備品を外す位なのだが、お茶を煎れて一息ついているとドアがノックされたのだ。
何だろうと思いつつもルナが開けると、突如複数の者がルナを押しのける様にして入って来たのだった。




