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エッセイ  作者: 鳧本樹
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斜に構えてるのか世界が斜めなのか。

初めて見た世界は逆さまだった。私は逆子だった。厳密に言うと視界は真っ暗で何も見えていないし、逆子であったことを知ったのは後の話である。

私は現在21歳大学4回生である。これから半生を綴る。


幼稚園に入園、自宅から約300m離れた場所にある。公道を横断し、川岸を進む。大きな銀杏の木の前で左折すると廃れた建物がある。ここの地域の子どもは3年間をこの建物の中で友達をつくり、社会性を身につけ最低限のモラルを学ぶ。


朝礼が始まる朝8時までに間に合うように祖父が送り向かいしてくれた。幼い私の歩幅に合わせて銀杏の木の前まで歩いてくれた。先程の歩幅よりも小さな歩幅で入口に向かう。大きな扉を開ける際に出る音はいつか見た悪魔祓いで聴いたそのものだった。朝礼まで15分時間がある。本棚と壁の間の小さなスペースに身を隠す。壁の方を向いて三角座りをしているので周りからは私の顔は見えない。ここで私は眼球上方に力を入れ白眼にする練習をしている。

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