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異世界でこの世の悪  作者: 秋桜
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2.善人だけの村の物語

転生させました。


ふと気が付くと俺は森の中にいた。前世の記憶もあの幼女との会話も覚えている。姿は死んだときの恰好である学ランだった。そして転生しても姿かたちは転生と変わらずいつもの俺だった。


しばらく歩いていると川が流れていた。そこで水を少し飲んだ後、川沿いに歩くことにした。そしたらいずれ人里にぶつかるだろうと信じて。


さらに歩いて大体2時間ほどたった頃だった。まだ遠くだが小さな村が見えてきた。そして見つけた村を目標に進むことにした。


村に近づくに連れ、徐々に木の数が少なくなってきた。おそらく村の資源としているのだろう。実際に村の建物は基本的に木材で出来ていた。そして村に入った頃には人が畑仕事などをしていた。

その時に声をかけられた。

「見慣れない服装だな。お前、どこの流れ者だ。」

振り向くとガタイのいい20代のお兄さん方とオーガだろうか、緑色の怪物が2体立っていた。すかさず俺は、

「いやぁ…旅をしてた者なんですけど賊に襲われまして。荷物はすべて持ってかれたんですよぉ」

と、言ってみた。すると

「賊か…」「この辺で見かけるのは珍しい」などと話を始めた。どうやら言葉は通じるらしい。とにかく今は嘘で騙してこの場を凌ぐ事にした。

「あんちゃんも大変だな。見たところ旅する為に必要な物も全くないからな。」

お兄さん方は俺が敵ではないと判断したらしく心配してくれるようだった。オークの表情は流石にわからなかったが。

「あの、教えて欲しいのですがここはどこですか?」

「知らんのか。まぁ何も無い森の奥から来たってことは道もわからず迷ってきたんだろう。ここはオールディン王国の外れにある第3村だ。」

聞いたこともない所だ。やはり転生したらしい。

「わからないって顔だな。それなら村長の所に行こうか。村長は優しい方だからな。きっと、お前の為になにかしてくれるだろう。」

そう言って一番大きい建物に連れていかれた。

その途中、ひとつ聞かれたことがあった。

「そういや、あんたの名前は?」

「…俺は、ヴィネだ。」


書け…書き続けるのだ…俺…

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