この体の名前は
プーン……
パチン
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この体の名前は、「かい」だ
「海ー!急がないと学校に遅刻するわよ!!」
「わかったよ、母さん。」
階段の下で母親らしき人物が叫んでいる。
私はそれに、一応返事をしておく。
私が何故こんな事を言っているかというと、御察しの通りである。
私は「かい」ではない。
えっ?厨二病?
違うよ。
ほんとに。
私は「蚊」である名前はまだない。
というより、さっき死んだばかりで今の状況を理解することができないでいるから、そんな事はどうでもいい。
私は「かい」の血を吸おうとして、叩き潰された筈だ。
ほら、
左腕に私の亡骸が
……何故だ。何故こんな事になっている?「かい」はどこに行った?
私はこれからどうすればいい?
学校とは何だ?
……とりあえず、血が吸いたい。
さっきあった出来事からの思いつき。
私はこうはなりたくないです。