編集男と漫画家女
「少年漫画つったらアレだ」
「鈍感モテモテ男子のラブコメですか?」
「なんでそんなチョイス?」
「いや少年漫画読んでますし」
「そういう問題じゃなくてな」
「じゃあラノベ系のやれやれ主人公?」
「それラノベでいいだろ」
「うーんじゃあ、パン屋志望が主人公の漫画でアニメ化を目指しますか」
「はいダメー既にあるからパン屋はダメー」
「じゃあベタにバトル物でいいですか?」
「今アニメやってるからそれもダメだそのアニメが終わって人気も落ち目の時に連載開始しないとな」
「じゃあラブコメでいいじゃないですかー」
「なんでバトルかラブコメの2択しかないの!?」
「人気出そうなジャンルがそれだからですよ」
「でもなんか他にもあるだろ?」
「例えば?」
「音楽とかスポーツとかサバイバルとかサクセスとか」
「いやぁあんま受けないでしょうそれはサクセスは少年漫画よりヤング向きですし…後スポーツ物って調べるの面倒なんですよね」
「お前帰宅部か」
「よくわかりましたね」
「俺も帰宅部だったからわかるんだ」
「取り残された気分がですか」
「お前友達いないだろ」
「フッ…友達友達って、バカな奴等はすぐ群れやがるゼ」
「かっこつけてもお前がぼっちなのはバレバレだぞ」
「くっ…邪気眼が!」
「泣くな俺が友達になってやるから」
「勘違いしないで!貴方と私は編集と漫画家なだけなんだからね!」
「ツンデレか」