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反転世界  作者:
65/66

生徒会役員全員集合

「到着〜」

別に教室から遠くでもないのに愛姫が言った。

「こんにちは」

俺も生徒会室に入る前に挨拶をして人数を確認した。今日は五人か…。

「って、全員いる⁈」

俺が数えたのは俺と愛姫を除いた人数だった。生徒会は合計七人なのでそこから二人を引くと五人になる。つまり全員いる事になる。

「久しぶりに全員揃ってるわね」

瑛子も辺りを見回してから言った。生徒会長もいつも人数を把握してないのかよ…。

「そうやね〜、久しぶりかもしれんね〜」

この方言まじりの喋り方は天川さんだ。

「そうだな、俺もこの頃来れてなかったからな」

今度は白羽さんが言った。だが、よく思い出してみてくれ。この二人以外は毎日ほぼ全員は揃っていた。そこから考えると、全員が揃わない原因はあんたら二人のせいでしょ!俺は心の中で叫んだが、口から出る事はなかった。

「今日もよろしくお願いします」

この丁寧な喋り方は任原さんだ。それに続くように鶫ちゃんが言った。

「今日も頑張りましょう」

「頑張ろう〜」

鶫ちゃんが言った事に乗っかったのは愛姫だ。俺も一応その流れに乗って挨拶をしておいた。

「さあ、久しぶりに全員いる事だし、ちゃっちゃとノルマクリアしましょう!」

瑛子の掛け声と共に全員が作業に取りかかった。流石にそこは生徒会。やるとなったら、凄まじい集中力で自分たちのノルマを始めてっいった。


一時間半後

「今日もノルマクリアや〜」

天川さんが伸びをしながら言った。その反対側には、違う意味で伸びている奴がいる。

「そらちゃん、手伝ってよ〜」

愛姫だ、今回もまた、天川さんに助けを求めていた。毎度毎度セコイ奴だ。

「早く終わるに越した事は無いわ。美空、手伝ってあげて」

瑛子が天川さんに言った。そうすると、天川さんははいよ〜と返事をして愛姫の手伝いを始めた。

「奏太、手伝うことある?」

瑛子が俺に聞いて来た。俺はまだノルマの半分しか終わってない。

「瑛子、もう終わったのか?」

確認のために言っておいた。

「そうよ、だからあなたのを手伝うって言ってるんでしょ?」

流石だ、生徒会長。俺は瑛子がやっぱりここの学校の生徒会長だと改めて思った。

「悪い、これ頼む」

俺は自分が持っていた三分の一渡して言った。

「わかったわ、頑張りましょう」

瑛子はそう言ってすぐに作業に取りかかった。

「ぼく、お茶入れますね」

鶫ちゃんも終わったらしい。みんなの分のお茶を作ってくれた。一年生ながら、生徒会に選ばれる理由がわかる。とても気が使えるとても良い子だ。それに容姿もかなりのものを持っている。もし自分が女の子でも惚れてしまいそうなほど可愛い。

「奏太くん、手が止まっているよ」

俺は少しの間、鶫ちゃんに見惚れていた。そこに白羽さんの注意が飛んできた。

「すみません」

俺は慌てて手を動かし始めた。

三十分後

「終わった〜、今日も疲れたぜ」

俺はみんなに手伝ってもらってやっとノルマを終える事ができた。

「みなさん、手伝ってくれてありがとうございました」

俺は手伝ってくれた全員に言った。みんなは一人のために、一人はみんなのためにって言葉のような感じがした。

「そんなんええよ〜」

「そうそう、気にすんなって」

三年生の天川さんと白羽さんが言った。

「もう少しできると良いんだけど…」

「そーくん、お疲れさま〜」

「奏太さん、お疲れ様でした」

二年生の瑛子、愛姫、任原さんが俺に言った。瑛子は相変わらず厳し目の評価だった。

「お疲れ様です」

生徒会唯一の一年生、鶫ちゃんが最後に言った。鶫ちゃんは、生徒会の雑用も任原さんと一緒に全てをこなしていた。やっぱり凄い。するといきなりドアがバンッと音をたたて開いた。

「鶫、帰るわよ」

そこに立っていたのは風紀委員長の風谷凛だった。

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