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反転世界  作者:
62/66

風紀!

「そーくん、朝だよ〜」

もう朝か。今日の夜は考えていて全然寝付けなかったからまだ眠かった。

「わかった、少し待ってて」

俺はそう言って、また布団に潜った。愛姫は静かに待っているらしい。音が何一つ聞こえて来なかった。

「そーくん、何寝てるの⁈もう遅刻しちゃうよ…」

愛姫が俺の部屋に入っていた。別にいつもの事だから俺は気にしてなかった。

「おう、おはよう」

俺は愛姫に挨拶をして学校へ行く準備を始めた。

「そーくん、遅いよ!もっと急いで!」

何で愛姫はこんなにも焦っているのだろう。いつもはとてものんびりしているのに…。

「わかった、わかった」

俺は適当に返事をして済ませようとした。

「そーくん、もう八時十五分だよ!」

え、まさか⁉時計を見ると本当に八時十五分を指していた。ヤバイ、昨日でもギリギリだったのに、今日は完璧遅刻だ。そっから俺はペースを上げ、一気に着替えまで済ませて学校に向かった。

「何で起こしてくれなかったんだよ⁈」

俺は走りながら愛姫に聞いた。

「だって、そーくんが待っててって言ったから…」

愛姫がショボンとして言った、俺は確かに言った。だが、途中でおかしいとは思わなかったのか?いつもはすぐに部屋から出るのに、今日はだいぶ遅かったじゃないかと俺は心の中で叫んだ。

「悪かった、二度寝しちゃったんだ」

俺は謝罪の言葉を述べた。

「うん、いいよ。でも今は、学校に急いで行かなきゃ!」

何だか愛姫のテンションが上がっているように思えた。まさか、こんな状況を面白いなんて思うわけないよな…。俺たちは今まで以上にペースを上げて学校まで走って行った。

「止まりなさい、あなたたち!」

学校の正門の前に髪をツーサイドアップにしている少女が立っていた。何とも凛々しい子だった。手には木刀を持っているが…。

「遅刻よ、そこで正座をしなさい!」

この子は何を言っているのだろう。正座ってこのコンクリートの上でやるって事なのか?

「誰だお前!って、りんりんじゃないか」

は?りんりん?愛姫のセンスには毎回驚く。そして知り合いだったて事にも驚く。不登校児だったくせに、顔は広いのかよ…。

「りんりんって、こいつの事か?」

俺は確認を入れた。まあ、ここにいるのは俺含めて三人だからもうわかりきっているのだが…。

「そうだよ、風紀委員長の風谷凛(かぜたにりん)、通称りんりん」

言われてみれば、腕に風紀委員長というワッペンをはめている。しかも、名前の通り凛として美しい。通称りんりんはおかしいが…。

「風紀委員長としてあなたたちをそのまま学校に入れさせる事はできません!それに通称りんりんではないです」

その時、授業開始のチャイムが鳴った。当然、俺たちはホームルームには間に合ってないので、この鐘は絶対に授業開始のチャイムだ。時間を確認しても授業が始まる時間だ。

「おい、チャイム鳴ったぞ」

俺は目の前に立っている凛々しい子に言った。風紀委員長でも授業を無断でサボって良いわけがない。

「え、ウソ⁈」

彼女は慌てて自分の腕時計で時間を確認した。俺もさっき時間は見たから間違ってないんだがな…。

「りんりんも遅刻だ〜」

愛姫が、のんびりと言った。

「そんなのわかってる!」

彼女は慌てて自分の教室に向かって走り出した。俺たちはそれを見てから走り出した。

「愛姫、あの子は何年なんだ?」

俺は教室に走りながら聞いた。

「同じクラスだよ〜」

おい、嘘だろ⁈あんな子がいたら目に付くだろ。あんなに凛々しく、目立つ感じなんだから。

「そうなのか…」

って事はまた会うわけだな…。また、面倒くさい事になりそうだ。

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