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反転世界  作者:
61/66

誰だったんだ?

まさかな…。嘘だよな、白羽さんが表の人間だったなんて。聞き間違いだったんだと俺は心の中で強く思った。まさか、まさかな…。

「おかえりなさいませ、奏太様」

出迎えはいつもと同じように斬谷さんだった。

「今日は飯はいらないです。ちょっと一人になりたいんで…」

斬谷さんはどうしたのっていう顔をしたが、俺の気持ちがわかったようにわかりましたと答えてくれた。

「そーくん、おかえり〜」

今度は愛姫が現れた。本当に面倒くさいタイミングで現れてくれるものだ。俺が帰って来るのを見計らっているみたいだ。

「ただいま、今日は俺の部屋に来ないでくれよ」

俺は愛姫に言っておいた。

「え?なんで?」

「少し考え事がある、だから一人にさせてくれ」

愛姫はしょんぼりした。愛姫には悪いが、これは俺の人生がかかっているのだ。今日は本当に来てもらうと困る。

「わかったよ…」

「ごめんな」

愛姫は肩を落として歩いて行った。本当にごめんと俺は心の中で思っていた。


はぁ、今日は衝撃的過ぎて何がなんだかわけがわからん!でも、

・俺は三日後に実験に参加する

・白羽さんはもしかしたら表の人間かもしれない

って事はわかった。いや、わかってないといけない。俺の人生がかかっているのだから。俺はこのまま白羽に全てを任せても良いのか?全てを信用できない人間に俺の命をかけて良いのか?俺の頭の中ではそんな事がぐるぐる回っていた。自分で調べたほうがよほど安心してできるのではないか?いや、自分ではそこまで調べ上げる事などできないだろう。ここは乗っておいた方が得か?そこでいろいろと聞けるかもしれないし。それにダメだったら逃げれば何とかなるかもしれない。俺は白羽さんを全て信用する事はできなかった…。

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