意外な人が生徒会に
「遅れたわ。みんな居るかしら?」
瑛子が生徒会室に入ると同時に言った。
「会長、おはようございます」
そう言ったのは未来予知ができる鶫ちゃんだった。
「居るぜ、それよりお前が遅くてどうするんだよ会長さんよ」
俺は聞いたとこのある声がした方を見た。そこには地球研究部の部長、白羽さんが居た。
「何で白羽さんがここに?」
俺は疑問に思った。俺が知らない人がまだ生徒会に居たなんて。しかも白羽さんとは思ってもみなかった。
「神波は生徒会の書記をやっているのよ」
瑛子が答えた。初めて白羽さんとあった時は、瑛子と知り合いのような気がしていたが、まさか生徒会の役員とは。
「こっちでもよろしくな、奏太くん」
白羽さんは俺に気軽に声をかけた。まあ、知っている人だったから、初めての知る人よりかは良いかと俺は思った。
「よろしくお願いします、白羽さん」
「そうそう、今日恵は来れないからね」
瑛子は確認を取るように言った。
「そうですか、じゃあ今日は六人ですね」
鶫ちゃんが言った。たが、部屋を見回しても五人しか居ない。どういうことだ?
「生徒会って合計で何人居るんだ?」
俺は辻褄があっていなかったので質問をした。
「そーくん、そんな事も知らないの〜」
愛姫に舐められたように言われた。だが、実際俺は合計人数を知らないので、愛姫に対して何も言えなかった。愛姫には言われたくなかったのだが…。
「奏太、ちゃんと生徒手帳を読みなさいよね」
瑛子に俺は注意された。だが、普通に生活していたら、生徒手帳なんて見ないだろと言いたかった。しかし、さらにバカにされると思って言うのをやめた。
「合計で七人しますが、今日は恵さんが休みと言う事なので、今日は六人しか来ません」
髪をなびかせながら、鶫ちゃんが言った。
「そう言えば、美空はどうしたの?」
瑛子の口から俺が知らない人の名前が出た。
「美空?」
俺はその名前をぽろっと言ってしまった。
「奏太くんは知らないのか?」
白羽さんに質問された。
「はい、美空って誰ですか?」
「そらちゃんはね、会計の人なんだよ」
愛姫が口を挟んで来た。それにそらちゃんって。今回はまだまともな方か…。俺は残念に思っていた。
「また、美空は遅刻ですか」
瑛子がため息をついた。またって言ったってことは前にもあったってことだなと俺は推理していた。
「まあ、美空はそのうち来るだろ、仕事始めようぜ」
白羽さんがそう言いながら、作業を始めた。鶫ちゃんもそれを見て自分のノルマをやり始めた。
「あなたたちも早く取り掛かりなさい」
俺と愛姫は瑛子に言われて作業を開始した。
「あ、会長」
鶫ちゃんが作業を開始してから四十分後に言った。
「どうしたの?」
瑛子は鶫ちゃんに聞いた。
「美空さんがあと、二十分後に来ます」
またまた、出ましたよ、未来予知。俺は一回でも外れてくれないかなと思いながら聞いていた。
「そう、ちょうど一時間遅れね」
瑛子が何やってんだかと言う感じに言った。
「いや、お前たちも五分遅刻したぞ」
瑛子は白羽さんに言われた。確かに俺たちは遅刻した。理由は俺にあるが…。
「そっ、それは奏太が悪いのよ!」
瑛子が自分は悪くないと言わんばかりに俺の名前を出した。全くもって、その通りなんだが…。はい、すみませんでした!
「悪かったって、俺のせいだよ」
「そうそう、そーくんが悪いよ」
愛姫に言われるととてもムカつく。あのチビに言われているようだ。
「わかった、わかった。奏太くんが悪いんだね」
「そ、そうです…」
白羽さんまで俺が悪いと言った。本当のことだが、何かショックだった。
「まあ、終わったことは気にしない気にしない。仕事を再開するぞ」
白羽さんの言葉で、手が止まっていた瑛子と愛姫の手が動き出した。ここでは立場が結構上らしい。考えてみれば、白羽さんだけ三年生だ。それはみんな言うことを聞くわと俺は思いながら、作業を再開した。




