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反転世界  作者:
44/66

一歩

夕飯を食べ終わって俺は、ベットの上で仰向けになっていた。今日あったことを整理しようと思っていたのだ。俺のこの頭でできるかはわからないが、まとめとかないと俺が本当にパンクしてしまう。この世界の色についてはほとんどわからなかったな…。だいたい俺が知っているような事しかわからなかった。だが、俺が表の世界に帰れるかもしれない希望は見つけた。とても危険が生じるかもしれないが…。でも、俺は大きな一歩を踏み出したのだ。

「そーくん、ちょっといい?」

全然良くない。俺はただでさえ頭がパンクしそうなのに、ここでお前が登場すると確実にパンクしてしまうだろう。

「何だ、要件を言え」

ここで決める。簡単な事ならやってやるが、頭を使った事は絶対にやらない。

「宿題の…」

「わかった、俺がやったのを貸してやるよ」

俺は机の上に乗っていたノートを取って、ドアの方まで持って行き、少しだけドアを開けてノートを渡した。

「教えて欲…」

「俺のを見ればだいたいわかる。今日は頭を使い過ぎた。早く寝たいんだ」

「わかったよ…、おやすみ…」

そう言って愛姫は自分の部屋に戻って行った。少し悪い気はしたが、本当に疲れていたので、そのあと俺はベットに入ってすぐに寝てしまった。


俺はいつもより二時間も早く起きた。疲れていたはずだったが、その事で勝手にやらなければやらないと思ったらしく、体が勝手に起きてしまった。昨日はいろいろと収穫があったが、今日からはますます収穫は増えていくだろう。そうだ、わかっている事をノートにでもまとめておけば、どれが新しくわかった事かもわかりやすくなるし、見直しもし易くなるだろうと俺は思った。

・見えている色:白、黒、赤、青、緑、黄、金、銀

・表の世界帰れる理論は出来ている

・俺はその実験台になる

・色は人に教えてもらうと見えるようになる

くらいか…。全く、こっちの世界に来てから何日も経つのにこれだけしかわかってないのか…。先は短いようで長いな…。

「そーくん、おはよ〜」

愛姫が俺の部屋のドアをコンコンしている。毎朝毎朝ご苦労なこった。俺としてはそんなものいらないのだがな…。

「おはよう、愛姫」

俺はドアを開けてから言った。

「また起きてる⁉大丈夫?」

俺が起きてたら悪いのか⁈それに大丈夫って何だよ。俺は別にいつもより少し早く起きただけだろ?それで心配されるなんて…。

「俺はお前が思っているより普通の人間だから気にするな」

愛姫はキョトンとしていたが、俺は朝食を食べに行く準備をした。別に準備と言うほどではないが…。

「おい、朝食食べに行くぞ」

俺は準備し終わってから愛姫に言った。その後愛姫はうんと返事をして、朝食を一緒に食べに行った。

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