部活を終えて
プリントに書いてあって、俺がわかったことは、表の世界の人間には裏の世界は白黒に見えるということ。それに俺は白羽さんが作った理論の実験台をやることくらいだった。これから部活としてやっていくし、わかることも少しずつ増えてくるだろう。でも、なぜ表の世界の人間が裏の世界から戻る方法を探しているのだろう?この時の俺にはわからなかった…。
「奏太、部活はどうだった?」
家に着くとすぐに瑛子と会って、部活でやった内容を聞かれた。俺がやった内容としては話を聞くということだけなんだが…。
「俺が表の世界に帰るための理論を聞いたよ。さっぱりわからなかったけど…」
本当に俺は物理学的なものは苦手だと改めて思った。
「そう、でも良かったわ。奏太が地球研究部に入ってくれて」
俺は一言も部活に入ったとは言ってないが、俺の言葉で部活に入ったことを悟ったようだ。
「俺も情報を少しでも集められたから少しは良かったよ。実験台にされるのは気が引けるけど…」
「何か言った?」
「あ、いや、何でもない」
また口がスベった。実験台になると言ったら、たぶん瑛子は止めに来るだろう。だがら、俺はそれは瑛子に言わないことにした。瑛子は変なとこもあるが、基本的に良い奴だから。
「夕飯は出来てるか?」
俺は腹がペコペコだった。なんせ帰って来たのは八時を過ぎていた。いつもなら、とっくに夕飯を食べ終わっている時間だ。
「ええ、出来てるわよ」
良かった。これで一時間待ってくれと言われたら俺は死んでしまいそうだった。
「すぐ食べに行く」
俺はそう言って、自分の部屋に戻り、用具を置いたり、服を着替えたりした。そしてすぐに夕飯を食べに行った。




