部活⁈
俺は授業中もずっとこの世界の色について考えていた。だから、もちろん授業内容なんてさっぱり覚えていない。俺の見えている色は人に教えてもらった色。だが、俺は他の色は見えないが、覚えているのだ。はっきりとは、思い出せないが…。これはもしかしたら、やばいかもしれない。普段からあまり見ていない色だと、初めて見るってことになっているかもしれない。こんなことを考えているうちに授業は全て終わった。
「奏太、ちょっとついて来なさい」
授業が終わって俺は生徒会室に向かおうとしていたところに瑛子が話しかけて来た。
「別に生徒会室だったらわかるからいいぞ」
俺は生徒会室に行くのかと思ったので、そう言った。
「いえ、今日はあなたに見てもらいたい部活があるの」
そう言えば、この学校は部活とかやっている感じが全然しない。運動部系は他の学校がないためお遊び程度しかできないのだろうと俺は思った。それに俺に見てもらいたい部活が何か気になった。
「どんな部活なんだ?」
「表の世界に戻る方法を探す部活よ」
何だそれは。こっちの世界は部活と言っても、大学のサークルみたいなのが多いのだろうか?
「そんな部活があるんだな。で、俺はどこに行くんだ?」
今は瑛子にただついて行っている。どこに連れて行かれるかもわからずに…。
「もうすぐ着くわ」
今いるのは、俺たちの教室がある本館からだいぶ離れた場所にある、旧館に来ていた。こんなところにあるのはだいたい怪しい部活だろう…。と俺は思っていた。




