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反転世界  作者:
27/66

アウト!

「そーくん、起きて」

朝から愛姫の声がする…。気のせい…ではないな。

「だから何でお前は俺の部屋にいるんだよ⁉」

「え、昨日のこと覚えてないの?」

そこへ瑛子がやって来た。

「昨日のことって…。あなたたち、もしかしてもうそんな仲に?」

何でこのタイミングだったんだ…。ややこしいことにしかならないじゃないか…。

「別に忘れてるわけではないけど…」

なんせタイミングが悪い。本当にタイミングが悪い。

「もう、あなたなんて知らないわ!」

何をこいつは怒っているんだ…。とても勘違いをされているような…。瑛子は怒ったようにズコズコ歩いて行った。

「何か誤解されたみたいだぞ」

「何を?」

ああ、戻ってる。戻ってしまってる。平常運転の愛姫だ。別に悪くはないんだが、この状況では厄介だ。

「はぁ、まあいい。ところで何で俺の部屋にいるんだ?」

「そうそう、それ。昨日そーくんがすぐ寝ちゃったからさ、うちが出ていくと鍵閉めれないでしょ?」

まあ、そうなるな…、俺は寝てるわけだし。ってまさか⁈

「だから、うちはここで寝たんだよ」

あーあ、そのまさかだよ…。完璧にアウトパターンなやつだよ…。というか、事実がもうアウトだから何も言い逃れができない。俺としたことが、自分で逃げ道を塞いでしまうとは…、失態…。

「そのままで良かったのに。俺は大丈夫だったし…」

「いや、危ないよ。変な人が襲ってくるかもしれないよ⁈」

何を言っているんだこいつは。変な奴にはここに住まわせてもらってから毎朝襲われている。そう、お前だ。

「ありがとな。だが、そんな心配はいらない。この家にそんな奴はいないからな。ただ一人を除いてはな…」

「その一人って誰?」

「お前だよ!毎朝寝起きを襲いやがって」

愛姫はきょとんとしていた。自分と言われたのが納得できないのだろうか?

「うち…?」

「そう、お前」

「うちはそーくんが起きるの遅いから起こしてあげてるんだよ。それに自分ではこの部屋の鍵を開けれないんだよ?いつもなるみんに開けてもらってるんだから」

そこがダメなんだよ。何で起きるが遅いから勝手に鍵を開けられるんだよ…。斬谷さんも勝手に開けないでくれ…。こいつが来てしまうから…。

「あなたたち早くしなさい!学校に遅れるわよ」

瑛子が再び戻って来て言った。

「はいはい」

「そーくんのせいなんだからね!」

愛姫はそう言って自分の部屋に戻って行った。俺が悪い点はほとんどない気がするのだが…。俺はそう思いながら、学校に行く準備や身支度をした。今日は非常に嫌な予感しかしない。学校でも今日はいろいろとありそうだ…。

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