俺も⁈
「そーくん起きて!」
何だか朝から騒がしいな…。
「何だ、愛姫か…。って何でまた俺の部屋にいるんだよ⁉」
昨日と全く同じ状況だった。
「それはなるみんが…」
「開けてくれたんだろ?」
「そう!何でわかったの?」
だいたい予想はつく。この部屋の鍵は俺と斬谷さん以外持っていないからだ。俺は寝ていたのだから、開けれるのは一人しかいないのだ。というか、愛姫が鍵を持っていたら困る。
「早くご飯食べて学校行くよ!」
「おう、頑張ってな」
ん?学校行くよ?行く…よ?おい、まさか⁈
「そーくんも行くんだよ、学校に」
「はあ⁈何で俺が?」
やっぱりそう来た。だが、何で俺がこっちの世界の学校に行かなければならないのだ?行く意味はないはずだが…。
「うちがそーくんが来るなら言いよって瑛子に言ったんだよ」
何てことをしてくれたんだ、お前は…。それにいくら生徒会長だからって表の人間を学校に通わせるなんて、どんだけ権力が強いんだよ…。
「なんでまた、そんなことを…」
「そーくんからもっといっぱい表の世界のことを聞きたいからだよ」
「それなら学校でなくても良いだろ?例えば、学校から帰って来てから聞くとか」
「瑛子が絶対にうちは行かないとダメって言うんだよ。だから、今は面白くない学校もそーくんが来れば面白くなるかな〜って思ったの」
なんてこった…。自分が面白くない学校が嫌だからといって、俺を道連れにするなんて…。最悪だ…。だが、まだ逃れられるかもしれない。
「俺は制服とか持ってないし、今日は学校にはいけないな」
これで何とか逃げれるだろう。今日だけかもしれないが…。
「制服は準備できてるわよ」
マジか⁉こいつもグルだな⁉せめて今日だけでも逃げたがったのに…。
「でも、サイズが…」
「大丈夫よ。この前置いてあった服もピッタリだったでしょ?」
くそっ、サイズでは逃げれないか。
「でも、教科書が…」
「教科書も揃えましたわ」
何なんだこいつは!逃げ道が次から次へと潰されていく…。
「おい、何でそんなに手際が良いんだ?」
「それは、あの学校を私の家のグループが経営しているからですわ」
なんてこった…。まさかグループで俺を落とし入れるなんて…。別に勉強が嫌いなわけでもないが、少しは一人の時間が欲しかった。こいつらといると、半日で一日分の体力を使ったかのようになる…。だから学校なんて行ったら、俺が精神的に死んでしまう…。
「さあ、早く朝食を食べてきて」
「くっ、逃げれなかったか…」
「何か言った?」
「いや、何も言ってないよ」
危ない危ない、つい口が滑ってしまった。こういう重要な時に滑ってしまうから俺はダメなんだよ…。自分にダメだしをしながら、朝食を食べに行った。




