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反転世界  作者:
13/66

また学校へ

「わかっていると思うけど、もちろん今日から雑用よ、二人とも」

「だよな…」

そう来ると思っていた。

「え〜、今日から〜?」

「そうよ」

愛姫は嫌だという表情をしていた。俺も当然嫌だが、こうなってしまった以上仕方がない。自分で雑用をやると言ってしまったのだから…。

「おい、仕方ないだろ?約束なんだから」

俺は愛姫を諭した。

「ん〜、しょうがないな〜」

「そうそう、それでいいのよ」

愛姫は嫌々ながらも承諾した。伊調瑛子は良かった良かったと言わんばかりに言った。

「で、何をすればいいんだ?」

「そうね、稔美さんの言うことを聞いてちょうだい」

お前が言うんじゃないのかよ!と言いたかったが、俺は頑張って抑えた。

「なんだ〜、特にないのか」

何でその発想になる。実に面白い頭をしているな、こいつ。

「いや、何か言われるだろきっと」

言われなかったら、単純に住むだけになってしまう。そうしたら条件が意味ないからな。

「稔美さん、やることはありますか?新入り二人が暇そうですけど…」

「いえ、何もございません。お二人はどうぞごゆっくりしていて下さい」

「やった、やることなし〜」

伊調瑛子は悔しがっているようだった。そこまでして何かをさせたかったらしい…。こいつもこいつで面倒くさい性格をしているものだ…。

「暇か…。どうする?」

「どうしようね〜。探検は昨日したし…」

こいつは本当に面白いことしか興味がないなと改めて思った。

「そう言えば…」

伊調瑛子が何かを思い出したように言った。そして取り出したのは本だった…。本だった?そう本。

「おいその本…まさか…。『

表の世界の書』か?」

「そうだけど…、どうしたの?」

やばい、やばいやばいやばい。その本の貸し出しは一日だったはず…。ということは…。返す日は昨日!なんてこった…。あの妹ちゃんは大丈夫だろうか…。俺のせいで変な目にあっていたら…。

「どうしたの?」

「ああ、その本の返すのが昨日だったんだ…」

俺は膝まで落として、両手をついていた。

「どこで借りたの、この本?」

「学校だよ」

俺はもうこの世が終わったと思うくらい落ち込んでいた。

「ああ、学校ね」

「学校か〜。明日久しぶりに行こうかな〜」

伊調瑛子は納得するように言っていた。愛姫は学校という単語に反応したらしい。

「私、あの学校の生徒会長なのよ」

え、生徒会長?こいつが?いやいやいやいや、無理でしょ。

「あなた、今私に生徒会長が務まるわけないと思ったでしょ?」

「思った、思ったけど、無理だろ。どう見てもお前が生徒会長なんて…」

「いや、伊調瑛子は生徒会長だよ」

愛姫が言った。不登校児のくせに、生徒会長のことは知ってるのかよ。ますます変な奴だ…。

「本当なんだな」

「ええ、もちろん。こっちの煌田愛姫は総務よ」

「そう、うちは総務なの」

おいおい、ふざけてるだろ…。こいつらが生徒会なんて…。俺は思わず笑いそうになった。

「ちょっと本当なんだから!」

「そうそう、本当なんだよ?」

ダメだ。もう抑えきれない…。

「ぷっ、あははは。う、嘘だろ?」

笑ってしまった。でも、抑えることができないほど面白い…。俺を殺そうとしたこと奴が会長で、不登校児が総務なんて…。

「いい加減にしなさい!あんたそれ以上笑うと殺すわよ」

「わ、悪りぃ。悪気は無いんだ。ただ、信じられなくて…」

「そう、なら証明してあげましょう。今から学校に行くわよ」

伊調瑛子はかなり怒っていた。それほどバカにされたのが許せなかったのか?証明するのにわざわざ学校に行くのかよと俺は思ったが、従わないと殺されると思ったので、俺は仕方なくついて行くことにした。

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