序章……腐れ縁と謎の影
下手ですみません!
「おー、我が幼なじみよー、遅いぞー」
家を出ると今のセリフどうり、精神年齢が低そうな女が立っていた
「……インターホン鳴らせばいいのに」
「む……高い場所にあるから……無理」
俺の家のインターホンは、何故か高い場所に設置してある
と言うより、家自体が相当な大きさではあるのだが
「確かに高いけど……流石にとどくだろ?」
「それは140cmしかない私に対する侮辱か?!」
……身体的にも年齢が低めなのだ
とても同じ高2だとは思えない
「ホントのこと言っただけなんだけど」
「うぅ……悪かったな、身長が低くて!」
……言いがかりだ
悪いなんて一言もいった覚えはないんだけれど
「小さくてもいいじゃん、お前っぽいし」
すると、こいつはムッとなって
「なーにおー」
などと、少し背伸びして怒った真似をする
こう言うしぐさもどこか子供っぽい……もとい、こいつっぽいんだけどな
「は……!ていうか早く行かないと時間ないし!小さい小さい言ってないで行こ!」
……確かに少し急がないと間に合わなさそうだ
「はいはい、わかりましたよ、月見里 優さん」
一足先に進んでいった優を追いかけるように、いつもの如くついて行く俺であった
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日本のとある高層ビル──
薄暗がりの部屋に、威厳のある風貌で、黒い正装をした、がたいの良い男性が椅子に腰をかけていた
その一方で、長髪の似合うスレンダーな女性がその男性と向かい合う形で立っていた
さて、と男性はその女性に向けて話しかける
「そろそろ、か」
「ええ、ようやくですわね」
しんとした空気の中、頷き合う
「お前も暴れたいのであろう?一人の戦士として」
男性がそう言うと、女性はフフッ、と愉快そうな笑いを漏らす
「勿論ですわ。わたくしはこの日ノ本を作り変えなければいけないですし」
言うと、男性は腕を組んで、少し感心したかのように嘆息する
「ほう。まぁ、生前の様な目には会うなよ」
「当然ですわ~♪わたくしは負けませんもの♪」
女性は、らんらんと、見た目や口調とは合わない陽気なテンションで話す
「頼もしい言葉だ。……甦れし武将が全て揃えば、必ず"アレ"が日本のどこかに顕現する」
真面目な顔つきになった男性につられ、女性も真剣に向き合う
「確か、心の奥底で最も強く抱いている願いを叶える……………………でしたわよね?」
「あぁ、"アレ"さえ手に入れば、この十年の苦労は報われるだろう」
「そうですわね。しかし、わたくしたちの封印が解かれてからすでに一週間も経つのですね……」
「ふん……いくら力を蓄えたからと言って好き勝手すると足元を救われるぞ」
「それは承知の上ですわ。貴方こそ大丈夫なんですの?」
「この私の心配をするとはな。どうやら、調子づいてきてるようにみえる」
「フフッ♪さぁ、どうでしょうか♪」
フン、と鼻を鳴らし、首元のネックレスの様なものを右手で掴む男性
「私の悲願を達成させるにはこれに生を賭けるしかないのだ」
「貴方なら叶えられますわよ、きっと」
緩和な笑顔を浮かべ、女性は頭を軽く下げた
刹那、怪しく耳元のピアスが光る
「……ではそろそろわたくしはお暇させて頂きますわ。色々と準備があることですし」
「あぁ、そうだな。次に会うのは敵同士というわけだが」
振り返りかけていた女性は、その動きを止めて耳を傾ける
「……心配せずとも、わたくしは国谷 赤赦、貴方以外に負けるつもりはありませんでしてよ?」
「フッ、わかっているさ」
「……では」
パタン、とドアの閉まる音と共に、その女性は姿を消した
ポツポツと、水道の閉め切られていない無情の音が響く中……
「村上友美……存分に死んでくれると良いが」
そんな独り言を口にするのであった
短いですね……
壱章に入ると長くなるので、すみません。
あと、下手だなぁ……文章……