二日酔いのモンジ
ピクニックの次の朝、モンジは仕事に行かなかった。
お酒を飲み過ぎて二日酔いのモンジは、頭が痛くて吐きそうで、ベッドから出られない。
つらそうにしているモンジはかわいそうだけど、ずっと家で一緒にいられるから、ミウはうれしい。
一日寝ていれば、よくなるとモンジが言っていたので、あまり心配はしていない。
でも、昨夜のピクニックは楽しかった。
幽霊たちはみんな明るくて楽しい人ばっかりだったし、仲良くなったら、生きている人間よりも親切で優しい。
特に、あの三つ子の男の子たち。何か悲惨な亡くなり方をしたらしいけれど、そんなつらい過去があるようには見えなかった。
追いかけっこも、かくれんぼも手加減してくれて、やさしかった。
モンジの昔の彼女も、明るくて、いい人みたいだったし、メアリとカルリの両親も、二人ともおとなしそうな人で、あの姉妹とはぜんぜんちがう感じだった。
ガリガリに痩せたお年寄りの夫婦は、幽霊なってから、すごく健康になったと言って飛び回っていた。
恨みを持って死んでいった若いお姉さんは、ここにきて楽しくて、恨み事など忘れたと言っていた。
「わしも死んで骨になったら、ここに骨をまいてもらうんじゃ。それで姉さんたちと空をスイスイ飛んであそぶんじゃ」
とフジエが鶏のから揚げをほおばりながら言っていた。
ミウは、から揚げを食べながら空を飛ぶフジエを想像して笑った。
また、ピクニックに行きたい。今度はいつ行くんだろう。
ミウはそんなことを考えながら、日の当たる窓際で、のんびりと過ごした。




