ぽちなのにゃ
はじめまして、にゃ。
ぽち、なのにゃ。
ぽち、というのは、ぽちの名前なのにゃ。
だから、ぽちは、ぽちなのにゃ。
ぽちは猫なのにゃ。
まだ子猫なのにゃ。
雨がいっぱい降ってる嵐の日に、ご主人様に拾われてご主人様のぽちになったのにゃ。
それまで、ぽちは捨て猫だったのにゃ。
ぱぱの顔もままの顔も知らない、ひとりぼっちだったのにゃ。
ご主人様と出会った日、ぽちは、雨にいっぱい濡れて、風がびゅびゅー吹いてて怖くって、お腹もぺこぺこで、寒くて淋しくて悲しくて、にゃーにゃー泣いていたのにゃ。
だけど、ご主人様がぽちを見つけてくれて、懐の中に入れて温めてくれたのにゃ。
「よしよし。もう大丈夫だよ」
ご主人様は、そう言ってくれたのにゃ。
ご主人様は、綺麗な人間の女の人なのにゃ。
とってもいい匂いがしたのにゃ。
それから、ぽちはご主人の家に一緒に帰って、温かいミルクをもらったのにゃ。
ご主人様に抱っこされて、ミルクを飲んだのにゃ。
(まま、みたい)
ぽちは、ままと会ったことも無いのに、なぜだかそう思ったのにゃ。
そして、ふわふわのお布団の中でご主人様と一緒に寝たのにゃ。
誰かと一緒に寝たのは、初めてだったのにゃ。
ぽちは、なんだか甘えたい気持ちになって、ご主人様の体にくっついて、すりすりしたのにゃ。
そうしたら、ご主人様は「よしよし」って、ぽちの背中を優しく撫でてくれたにゃ。
温かくて、優しくて、ぽちは嬉しくてにゃーにゃー鳴いたのにゃ。
そして、ぽちは、ご主人様の飼い猫になったのにゃ。
ぽちという名前をつけてくれたのも、ご主人様にゃ。
「ぽちっていう名前は、犬に付けられる名前の定番なんだけど、お前はなんか『ぽち』って感じなんだよねー」
名前を付けてくれる時、ご主人様はそう言ってたにゃ。
ぽちは、よくわからなかったから、首を傾げてにゃーって鳴いたにゃ。
「まぁ、ぽちの語源はフランス語の『petit』らしいし。間違いではないよね。お前、ちっこいもんね」
ぽちは、よくわからなかったから、また、にゃーって鳴いたにゃ。
「うふふ。この名前気に入った?」
ご主人様が頭の上に手を置いて、なでなでしてくれたにゃ。
なでなでされると、嬉しくてふにゃんってなるにゃ。
「よし! お前の名前はぽちで決定!」
ご主人様がそう宣言して、ぽちの名前はぽちに決まったのにゃ。
難しいことはよくわからなかったけど、大事なことはご主人様がぽちに名前を付けてくれたってことにゃ!
ご主人様がぽちをぽちっぽいと思ったから、ぽちの名前はぽちなのにゃ。
ぽちは、ご主人様の飼い猫ぽちなのにゃ。
序盤はぽちのまったり一人語りが続きます。
6話くらいから物語が動き出す予定です。
ฅ^•ﻌ•^ฅニャ




