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08/07

 私は今、社会が許容する程度にトリップしている。


 話し言葉では“俺”を使い、理想においては“ぼく”であり、思索については“私”である。私は自己超越における場という意味での放出系でしかない。私は束である。主観的な意識の中に見出される感情の連続体である。


 小部屋に小宇宙を、即ち人造楽園を築かなければならない。それは無数の鏡によって邪を跳ね除ける空間であり、耽美な絵画に彩られたニュアンスのマリアージュであり、鮮烈な色彩に満たされ、好ましい種々の植物の香りに満たされるであろう。アルコールはワインが好ましく、特にシラーやサンジョベーゼが望ましい。煙草はコクがある紙巻のヴァージニア。


 地上に生きるとはまさに一つの悲惨である。


 美しいものの存在意義はまさにその美しさであり、生殖を目的とした愛は悪と見做す。しかし愛なくして私は生きてはゆかれないだろう。したがって神への愛は、理性そのものへの愛である。

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