第2話 現状確認
獲得スキル
・鑑定Lv1
・剣術
・魔法耐性Lv3
・毒物無効
・マッピング
・収納
・調理技術Lv2
・魔法適正
・創造
祐樹「回し終わったよ」
アウリア「そうか、じゃあはよいけ。」
アウリアは9回も回されて拗ねているご様子。
祐樹「怒るなよ…ってか、最後にスロットで揃った創造ってなんだ?」
アウリア「説明はステータスで確認できるから後で確認するがよい、ではな。」
祐樹「え、ちょ、ま…!」
また視界が白け、意識が遠のいていく感覚に見舞われる。
そして気が付くと、森の中だった。
祐樹「えぇ…あの幼女神…なにも説明せずにどうすんだよこれから…」
アウリア「あぁ、言い忘れておったが」
祐樹「うぉ!?」
脳内にアウリアの声が響く
アウリア「お主が転生した世界はリスタニアと言うて、魔法エネルギー(マナ)が大気中に存在する世界じゃ。あと、お主が転生した先で人生を謳歌できるように年齢をその世界の成人にしておいてやったぞ、感謝するが良い!」
祐樹「マジか」
身体を見る、すると14、5年は若返ったようだった。
祐樹「服装はこのままなのか…」
事故当時に着ていたスーツのままだった。幸い、綺麗な状態ではあるが、すこしブカブカしている。
アウリア「裸よりはマシじゃろ?」
祐樹「まぁそうだけどさ…ところで、ステータスってどうすれば見れるんだ?」
アウリア「ステータスオープンと心の中で唱えると目の前に出てくるはずじゃ、では我は忙しいのであとは自分で頑張れい」
祐樹「お…おう…わかった、アウリア!」
アウリア「…なんじゃ?」
祐樹「ありがとう!」
アウリア「べ、べつにお主の為に転生させてやった訳じゃないからの!勘違いするんじゃないぞ!!……では達者にな!」
祐樹「あぁ、アウリアも。(金髪幼女でツンデレ属性持ちとは、やるな…。)」
アウリアからのテレパシー?が終わると、一度辺りを見回す。すると木や草がそよぐ音や鳥のさえずりが耳に入ってきた。
祐樹「良い所だな…日本と違って空気も幾分か美味しく感じる。」
深呼吸しながら背伸びをし、落ち着いたところでステータスを確認してみる事にした。
祐樹「ステータスオープン」
すると透明なメニュー画面が前に出てきた。
ハラダ ユウキ (15)
Lv1 無職 E 安物のスーツ
HP 20
MP 15
攻撃力 12
防御力 8
素早さ 9
魔力 11
運 10
・鑑定Lv1
・剣術
・魔法耐性Lv3
・毒物無効
・マッピング
・収納
・調理技術Lv2
・魔法適正
・創造
祐樹「安物で悪かったな!!!」
とりあえず文句を叫び、スキル説明を読んでいく。
・収納…異空間へ物質を保管可能。異空間内は時間が停止しており保存している物は劣化しない、容量は1000㎥。
・魔法適正…魔法への適性を持つ。習得可能な魔法は魔力やレベルに依存する。
・創造…万物を創造できる神の力、創造には創造物に比例した魔力を消費する。
祐樹「…は?…え?ちょっとまて…?収納とかもすごいけど創造が想像を越えてるんだが…」
祐樹「(これは、実質魔力さえ有ればどんな物でも創り出せるってこと…だよな。)」
暫く考え込み、とりあえず使ってみることにした。
祐樹「とりあえずお腹すいたな…何か食べ物でも創ってみるか…創造!」
牛丼を想像しながら創造を唱えてみる。
…しかし牛丼は出て来ず、代わりにメッセージウィンドウが出てきた。
「牛丼を創るにはMPが35不足しています。」
祐樹「牛丼でMP50も消費するのか…結構燃費悪いな…」
チートスキルを手に入れたと思ったが、前途多難のようだった。
祐樹「とりあえず、なんでもいいから創れる食べ物が無いかやってみるか…?…いや、でも森の中みたいだしなんか探せばあるかな?…そうだ。」
祐樹「創造!」
再びクリエイトを唱える、創ろうとしているのは鉄製のナイフ。
シュンッと、目の前に刃渡り20センチほどの想像していた通りのナイフが出てきた。
祐樹「おー、出来た!」
ナイフを手に取る、いわゆるサバイバルナイフ。
これなら果物や植物の採取や護身用としても使えるし、武器も何もない今の状況にはピッタリだ。
祐樹「そういや、MPどれくらい使ったんだろうか…確認してみるか。 ステータスオープンっと。」
ハラダ ユウキ (15)
Lv1 無職 E サバイバルナイフ
HP 20 E 安物のスーツ
MP 7
攻撃力 29
防御力 8
素早さ 9
魔力 11
運 10
・鑑定Lv1
・剣術
・魔法耐性Lv3
・毒物無効
・マッピング
・収納
・調理技術Lv2
・魔法適正
・創造
祐樹「お、攻撃力が倍以上になってるな、さすが刃物…んで、ナイフは1本8MPか…牛丼と比べてこっちは消費量低いんだな…なんでだ?」
少し考えるも、思考回数も少ないしとりあえずお腹が空いたので考えるのは後回しにし、祐樹は食料を求めて未知の世界の森を歩き出したー。
第3話へ続く。