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桜待人

作者: 太ましき猫


裾先揺らし サワサワと

転がり駆けてく 花童(はなわらべ)

こっち こっち と急かすのは

(うれ)いが扇ぐ 薫り花(かおりばな)



手を振り招く 夢見草(ゆめみぐさ)

座して満ちたる杯に

風に弾けた 花泡(はなあわ)

浮かせ影夢(かげゆめ) うつし込む



巡るものさと (うそぶ)いて

逸らしうつむく 切なさに

仰ぎ重ねる 色彩は

玉響(たまゆら)()せた 花霞(はながすみ)



一際綺麗と 口にする

杯交わす 友を見て

クイと一飲み (から)にして

巡るものさと ()におとす



挿絵(By みてみん)


***

『単語集』

 夢見草(ゆめみぐさ):桜の別名

 玉 響(たまゆら):勾玉同士が触れ合ってたてる微かな音のこと。

      転じて、「ほんのしばらくの間」「一瞬」(瞬間)

      あるいは「かすか」を意味する古語。

 花 霞(はながすみ):満開の桜の花が、遠目には霞がかかったように白く見えること。


『造語集』

 花 童(はなわらべ):風で路上をコロコロと駆ける様に転がる桜の花弁。

 薫り花(かおりばな):記憶に残る花の様子、本作では桜の様子。

 花 泡(はなあわ):風によって弾ける様に舞い散る桜の花弁。

 影 夢(かげゆめ):心に影を落とす記憶、思い出。

***


2021年こそは作中の様に

心から春を楽しめることを祈っています。


……“o(><)o”花見に行きたかった~!



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