奴隷達と宝瓶温泉で
エリア達の装備を選んでいたら、エレナが槍に慣れてきたこともあって、防具をプルート・ブレイブアーマーからネプチューン・ブレイブアーマーに変更したいと言ってきた。
ネプチューン・ブレイブアーマー
ヘッド:☆☆☆☆☆☆ ネプチューン・ブレイブサークレット
アッパー:☆☆☆☆☆☆ ネプチューン・ブレイブコート
アーム:☆☆☆☆☆☆ ネプチューン・ブレイブガントレット
ロウアー:☆☆☆☆☆☆ ネプチューン・ブレイブブリーチズ
フット:☆☆☆☆☆☆ ネプチューン・ブレイブグリーヴ
STR+20、DEX+15、VIT+10、AGI+20、MND+5、INT+5
火水氷光闇耐性
即死、石化、毒物、麻痺、魅了耐性
徐々にHP、MP回復
セットボーナス:STR+10、VIT+10、HP補正、MP補正、槍術スキル補正
プルート・ブレイブアーマーのSTR補正は低かったが、ランサー、ペネトレイター装備だけあってこっちはしっかりと補正が入っている。
逆にMNDとINTの上昇率が大きく減ってるから、今までとは使い勝手が逆になるため、しばらくは注意が必要だ。
その点をしっかりと注意してから、エレナの装備スロットに装備させたんだが、ものすごく喜んでいたな。
あと☆6装備が残り3ジョブ分となってしまったため、サブウェポンは☆5装備に変更することにした。
俺とエレナは今まで通り弓と短杖だが、アリスは中距離攻撃用に鞭に変更し、エリアは接近された時のために剣、ルージュは何を思ったのか大斧、そしてエリザはアリスと同じ理由で多節剣にしていた。
☆5装備だからアタックスキルはないが、元々ヘリオスフィアには存在してないから、特に困るわけでもないと思う。
俺の弓がシューティング・スター、アリスの鞭がビースト・ビュート、エレナの短杖がムーンスター・ケイン、エリアの剣がグラディウス、ルージュの大斧がメイル・ブレイカー、そしてエリザの多節剣がソードエッジ・ヴァイパーだ。
サブウェポンはステータス補正もかからないから、本当に予備というか、使い分けのための装備だな。
ついでにサクリファイス・リングの素材を確認してみたが、必要素材がけっこう足りなかった。
うん、これはアカン。
というか、明らかにブルースフィア・クロニクルと必要素材が変わってるんだが?
ヘリオスフィアには生息してない魔物もいるから、代替え素材として指定されたんだろうが、それでもドラゴンがあるのは勘弁してほしい。
いずれ買えるようになるはずだから、スキルレベルを上げた方が早いかもしれないな。
しばらくの間、サクリファイス・リングはみんなで使い回そう。
さて、それじゃあ宝瓶温泉に入るとするか。
「こんなお昼から宝瓶温泉なんて、やっぱり浩哉も男よね」
アリス、そのニヤニヤした目を止めなさい。
僕は純粋に、久しぶりの風呂を楽しもうと思ってだね。
「本音は?」
「美女に美少女が増えてキャッホー!って、何を言わせるんだ!」
見ろ!
エリア達が真っ赤になってるじゃないか!
というか、エリアはお前の姉さんだろう!
「今は同じ浩哉の奴隷なんだから、これぐらいで赤くなってたら身が持たないわよ?」
「確かに浩哉さん、すごいですからね。初めての時は、怖くなるぐらいの快感でしたから、どうなるかと思いました」
なんてことを言って、さらに3人の顔を真っ赤に染め上げるアリスとエレナ。
君達、そんなエロ娘だったっけ?
「誰のせいだと思ってるのよ?もうあたし達、浩哉無しじゃ生きられない体なんだからね?」
「契約を達成してもらったアリスはともかく、私はまだ履行中ですからね。なのにこんな体にされてしまったんですから、契約が達成できなくても仕方ないと思ってしまいますよ」
本気じゃないと思うが、契約はしっかりと履行しますから安心してください。
「お、俺は先に行くからな!」
さすがにこれ以上は恥ずかしいから、俺は足早にリビングを立ち去った。
アリスとエレナは宝瓶温泉に雪崩れ込んでくるだろうが、他の3人は分からないから、一応水着を着ておこう。
「ふぅ~……気持ちいいなぁ……」
ルーフデッキに上がってすぐ水着に着替えた俺は、ウォッシングを使ってから4日ぶりに宝瓶温泉に浸かった。
普通のお湯だが、やっぱり広い風呂は良いな。
そういや開放された拠点施設に、確か温泉があったな。
拠点島に湧いてるからってことでリストにあったんだが、ヘリオスフィアで使うとどうなるんだろ?
気になったからブルースフィアを開いて、拠点施設のリストを開く。
温泉、温泉……あった。
「何々……『HP、MP回復速度アップ。状態異常回復』。これはブルースフィア・クロニクルの効能だな。続きはっと……」
炭酸水素塩泉 効能:火傷、切り傷、慢性皮膚病、美肌効果
美肌効果って、完全に女性向けじゃね?
俺の記憶が確かなら、炭酸水素塩泉って、確か美人の湯で評判の温泉だった気がするんだが。
あ、まだテキストに続きがあるな。
肌がヌルヌルするが、皮膚表面の古い角質を溶解・除去する作用により、肌を滑らかにし、新陳代謝が期待できる。
……なんでこんな細かい説明まであるんだ?
というかこれ、完全に俺の記憶が正しいってことじゃないか。
アクエリアスに設置できるみたいだが、泉質がこのままなのかは分からないし、変に期待させるのもなんだから、これはしばらく封印だな。
「それで浩哉、いつ設置してくれるの?」
「うおあっ!?」
そう思ってたら、いつの間にか背後にいたアリスに見られていただと!?
いつの間に来た、しかも既に全裸かよ!
「細かい事はいいのよ。だけどその温泉、すっごく興味深いわ」
期待した目で俺の隣に入ってきたが、やっぱりテキストも見られてたか。
「設置するのは構わないんだが、効能がどうなるかが未知数なんだ。ブルースフィアのテキストに書いてある以上、大丈夫だとは思うんだが」
「ああ、その心配をしてたのね。だけど、温泉が設置できるのは間違いないんでしょう?」
「リストにあったし、一応操作してみたけど、間違いなくアクエリアスに設置可能だな」
まあ、そうじゃなかったら開放される意味も無いし。
「それに浩哉も、いずれは設置するつもりだったんでしょう?」
「そりゃ、普通のお湯より温泉の方が気持ちいいからな」
ただ拠点施設だけあって、費用が5倍になるみたいなんだよな。
この温泉は、拠点に設置する分には500万ゴールドだったんだが、アクエリアスにとなると2,500万ゴールドもしてしまう。
さらに改装費も合わせると、3,000万近くになる。
それぐらいならまだ使えるが、エレナの村の人達を連れていくために資材運搬船を買おうかと思ってたから、ちょっと厳しいかもしれない。
ちなみに資材運搬船を買おうと思った理由は、大型船の中で一番安かったからだ。
それでも4,600万ゴールドするから、安い買い物じゃないし、その上で温泉まで買ってしまうと、残高が1億ゴールドを切ってしまう。
たった数日で半分も使った計算になるから、この辺りで自重しないとマズいんじゃないかと思うんだ。
「そんなにするのね。それじゃあ気軽に買ってなんて言えないか」
「悪い。だけど俺も早く設置したいから、しばらく狩った魔物はブルースフィアの換金に回すよ」
「ええ、分かったわ。ごめんね、我儘言って」
「俺も入りたいんだから、我儘とは違うだろ」
「ありがと。チュッ」
少し照れた顔で、俺に唇を重ねてくるアリス。
毎日のことだからもう慣れたが、入浴しながらだと疲れと一緒に理性まで溶けそうで怖い。
「だ、大胆ね……」
「は、はわわわわっ!」
「え、えーっと……」
「アリス、先に始めるのは構わないけど、少しは気を遣ったらどう?」
「あ、あはは~……ごめん、ついいつもの調子で」
ところがそのタイミングで、エレナ達がやってきて、見事に見られてしまった。
特にエリアはアリスのお姉さんなんだから、さすがに気恥ずかしいってレベルじゃないぞ、これは。
って、皆さん本当に水着着てないのね。
「そ、そんなにジロジロ見ないでください……」
「は、恥ずかしいね……」
「ま、まだ大きくなりますから……その……」
いかん、急に冷静になってきた。
というか、水着の上からでも分かってたが、エリザって着痩せするタイプだよな。
年の割には大きいだろ。
ヴァンパイアってことで体毛は髪の毛しかないが、うっすらと青味がかってみえる肌も相まってエロく見える。
逆にルージュは、まあ、年相応というか、これからというか。
ラビトリーだからお尻には丸いウサギシッポがあるが、背中から二の腕や太もも辺りを覆ってるはずの体毛は少し薄い。
これも年相応ってことなんだろう。
ある意味予想を裏切らなかったのは、やっぱりエルフのエリアだよな。
エルフといったら絶壁、とまではいかないが、小さいっていうのが定番だし、エリアもその例に漏れていない。
ライトエルフやダークエルフは人族だから、髪の毛以外の体毛もあるんだが、エリアはまさかのツルッツルだった。
この辺は個人差ということなんだろう。
というか、胸に関してはアリスが大き過ぎるのか。
胸の大きさだと、アリスが90、エレナが81、エリアが78、ルージュが75、そしてエリザが83だから、いかにアリスが突出しているかがよく分かる。
なんで数字が分かるのかというと、実は装備スロットに、しっかりとスリーサイズが表示されてるからだ。
ブルースフィア・クロニクルにはそんな表示はなかったから、最初は何の数字だったのか分からなかったぐらいだ。
気付いたのはナハトシュタットへの道中だったが、アリスとエレナも一緒に見ている時だったから、ちょっと気まずかったな。
エリア、ルージュ、エリザの3人にはまだ教えてないが、奴隷になった直後にいきなりスリーサイズを暴露するのも変な話だから、もう少ししてから教える事になると思う。
「姉さん達も、そのうち慣れるわよ。ね、浩哉?」
「俺に振らないで」
慣れるかどうかで言ったら慣れると思うが、だからといってそんな話を振られても困る。
というか、今日は初日みたいなもんなんだから、水着着用でも良かったんじゃないか?
「なんて考えてるんだろうけど、それはどうかしらねぇ」
「心を読むな!」
「アリスの言う通りですよ。エリアさんとルージュは、浩哉さんと契約した時点で、身も心も捧げているんです。ですからこれぐらいは当然ですね」
「エリザもカルディナーレに着くまでにお手付きにしないといけないんだから、早い方が良いでしょ?」
確かにそんな契約を結んだが、初日からっていうのはあたくしめも心の準備がですね……。
いや、アリスとエレナだって初日からだったし、思いっ切り流されてだったんだから、今回はまだマシか?
「と、ともかく、いつまでもそんなとこにいないで、入っておいでよ」
「そ、そうですね。それでは、失礼します」
いつまでも洗い場に立ったままっていうのもなんだし、さっさと入ってもらおう。
うん、マズい。
先に入ってたせいで、予想以上にのぼせてきそうになってる。
「あ、浩哉さん、水着着てる!」
「わたくし達は着てないというのに、まさかマスターが水着を着用してたなんて……」
「夜は激しいですけど、こう見えて初心ですからね」
「あたしやエレナを浩哉無しじゃ生きられない体にしておいて、結局はお友達だしね」
俺無しで生きられない体にした覚えはないが、手を出しておきながらお友達関係っていうのは確かに問題だよな。
だけど奴隷から解放して結婚っていうのも違う気がするし、今更恋人同士っていうのもなれない気がする。
うん、このままの関係の方が、気楽でいいな。
最低の発想なのは理解してるが、しばらくはこのままでいたい。
「浩哉も脱いだことだし、誰からヤる?」
「え?ここでなの?」
「いつものことですよ。宝瓶温泉は景色も良いですし、開放感もありますから」
「そ、そうなのですね……」
「お、大人だよぉ……」
今までは特に意識してなかったが、確かに宝瓶温泉からベッドルームっていうのがいつもの流れだったっけか。
一度だけ雨が降った日があるが、侵入不可の効果のおかげでルーフデッキが水浸しになることはなかったから、逆に風情があって面白かったな。
なんて現実逃避気味に考えてたら、俺の隣にいたはずのアリスが乗っかってきた。
お姉さんの前でですか?
「あっ!ズルいわよ、アリス!」
「誰も名乗りを上げなかったんだから、早い者勝ちでしょ」
「エリアさん達が優先でしょう!というかあなたは、この間2人っきりで楽しんだんだから、少しは遠慮しなさいよ!」
「それを言われると弱いわね。じゃあ一番手は、エレナに譲るわ」
名残惜しそうに俺から離れると、代わって喜色満面の笑みを浮かべたエレナが背中を預けてきた。
今日はこの体勢をご所望ですか。
「ふ、2人とも、すごく手慣れてるわね」
「そりゃ契約を結んでから、ほとんど毎日抱かれてたしね」
「しかも最近は回数も増えてましたから、私達も大変だったんですよ。あん……」
色っぽい声を上げるエレナに、ついいつもの調子で右手が動いてしまった。
胸からはじまって体中をまさぐってるから、ここまで来たらもう止められない。
「あたしも混ぜてよ。んん……ふふ、さすが浩哉。あふぅ……」
左手を伸ばして体を撫でていくと、アリスからも艶っぽい吐息が漏れていく。
「あ、あの……浩哉様。わたくしが言い出した契約ですが、その……初めてですので、優しくしてくださいまし……」
さらにエリザが、おずおずと俺に近付いてきて、そっと唇を重ねてきた。
右手をエレナから離してエリザの腰に回し、そのまま抱き寄せる。
「あ……」
俺から唇を重ね、舌を入れていくと、エリザの表情が蕩けてくる。
それを見て中てられたルージュも、おずおずと俺に近付いてきて、たどたどしく唇を重ねてきた。
最後にアリスに手を引かれたエリアが、アリスと一緒に顔を近付けてくる。
ここで俺の理性は完全に崩壊した。
後の事はよく覚えていない……わけもなく、ばっちりと記憶にインプットしているが、我ながら無茶をしたと思う。
さすがに5人相手は大変だったが、何とかなってしまったどころか余裕すら感じられたのがさらに怖かった。
レベルが上がると性欲も増すって話だが、このままレベルが上がり続けたらどうなるのか、マジで不安になってくる。
さすがに色に狂うことは無いと思うが、既にその一歩手前状態だと思うから、しっかりと理性を保てるようにならないと。
……そう思ってても、俺のことを誘惑してくるから、どこまで持つのか、俺の理性。
オリハルコン、とは言わないから、せめてミスリルとか鉄の強度が欲しいと切に思う。




