お兄ちゃん! 私の事、どう想ってるの?
私は子供の時から、お兄ちゃんが大好きだった!
5つ上のお兄ちゃんが凄く頼りがいがあり、優しいし、男らしくもある!
何よりお兄ちゃんは、私に甘い。
5つも下の妹だからなのか、、、?
何をしていても、私の事を一番に考えてくれるお兄ちゃんが私は大好き!
私の名前は 『門松 ハル』20歳で大学生。
お兄ちゃんの名前は 『門松 ニシキ』25歳、食品関係の仕事をしている。
私はお兄ちゃん子で、、、。
お父さんと一緒にお風呂に入るのは嫌なのに、、、!
お兄ちゃんとは、今でも時間が合えば一緒にお風呂に入る仲。
そんな私に、お兄ちゃんはよくこう言うの、、、!
『なあ~ハル! いい加減、俺たちも大人になった事だし! 一緒に
お風呂に入るのはよさないか?』
『えぇーーえええ! どうしてよ~私はお兄ちゃんと一緒にお風呂に
入りたいの、、、!』
『・・・俺の方が、ハルと一緒にお風呂に入るのが恥ずかしいんだよ~』
『なんでよ~ずっと一緒に入ってるでしょ~』
『・・・でもさ~考えてくれないか?』
『私は、嫌だからね!!!』
『ハル、』
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お兄ちゃんの言う事なんか! 受け入れられるはずがないでしょ!!!
私は、お兄ちゃんと一緒にお風呂に入りたいのよ!
なんで! お兄ちゃんは私の気持ちが分からないの、、、!
私は、そんな風に思っていたけど、、、?
ある時ね!
お兄ちゃんが、私に紹介したい女性がいると言って会わせてくれた事があった!
『えぇ!?』
『この子が僕の妹のハルだよ!』
『よろしくね!』
『・・・・・・』
『ハル! 俺の“彼女のミサキだよ!”』
『新城 ミサキです! お兄さんとは仕事で知り合って、、、!』
『・・・そうなんだ~良かったねお兄ちゃん! こんなに綺麗な彼女が
出来てさ~兄の事、よろしくお願いします!』
『えぇ、もちろんよ! 良かった、可愛らしい妹さんで、、、!』
『そうだろう~俺の自慢の妹だからな~』
『・・・お兄ちゃんのバカ、』
『えぇ!? 今、何か言ったかハル?』
『・・・ううん、何も言ってないよ!』
『それより、ミサキさんは? お兄ちゃんのどこが好きになったの?』
『頼もしいところかな! それと優しいしねぇ~』
『なんだよ~照れるだろう!』
『ホントだ~顔が赤くなってる! なってる!』
『おい! 俺をからかうなよ~』
『照れてるお兄ちゃんも可愛いぞ~!』
『おいおい?』
『・・・・・・』
▽
私は、お兄ちゃんに彼女が出来て初めて分かった気持ちがある、、、!
私ね、、、!
お兄ちゃんを兄として好きだけじゃなく、一人の男性として好きだって
事が分かったの、、、!
正直、ミサキさんと会った時、、、?
凄く嫌な気持ちになった、、、!!!
お兄ちゃんと楽しそうに会話するところも嫌い!!!
お兄ちゃんの事を知ってるような事を言うこの人が嫌い!!!
私に好かれたいと思ってるのも嫌い!!!
私は、【ミサキさんが大嫌い!!!】
いつまでも、私だけのお兄ちゃんだと思っていたのに、、、!
*
そんな私を受け入れられないから、、、!
私は、正直にお兄ちゃんに私の気持ちを伝える事にした、、、!
『ねえお兄ちゃん?』
『なんだよハル!』
『お兄ちゃんは、ミサキさんの事が好きなの、、、?』
『・・・えぇ!? 急にどうした、、、?』
『ちゃんと答えてよ!』
『ハル? どうした? なんか、今日はおかしいぞ、、、!』
『私はお兄ちゃんの事が大好きなの、、、!』
『あぁ、俺もハルの事が好きだよ!』
『そうじゃないの! 一人の男性として私はお兄ちゃんの事が好きなのよ!』
『えぇ!?』
『お兄ちゃん! 大好きだよ!』
私は、そう言ってお兄ちゃんに抱き着いた、、、!
『ごめんな俺はミサキの事が好きだから! ハルの気持ちには答えられないよ!』
『・・・・・・』
『でもハルは、俺の妹には違いないから!』
『・・・・・・』
▼
お兄ちゃんの気持ちを聞いても、納得できなかった、、、!
私が、お兄ちゃんに対する気持ちは変わらない!!!
【こんなにも! 私はお兄ちゃんを愛しているのに、、、どうして?
伝わらないのよ!】
そんな事が、グルグルと頭の中でまわる...。
*
結局、お兄ちゃんはミサキさんとずっと付き合っている!
どんどん、お兄ちゃんが私から離れて行っている事にも私は気づいている!
でも私じゃ止められない、、、!!!
お兄ちゃんが、心から好きなのはミサキさんだから!
いずれ、お兄ちゃんはミサキさんと結婚するのだろう...。
私の気持ちは、どんな事があっても変わらないのに、、、!!!
『お兄ちゃんが、本当のお兄ちゃんじゃなければ良かったのに、、、!』
私の中でお兄ちゃんへの気持ちが膨らんだいくのに、、、。
私の願いは、叶わない!!!
最後までお読みいただきありがとうございます。