第1章『第1話《魔物の森に或る存在は……(1)》』
第1章『冒険の始まり』プロローグとこの第1話『魔物の森に或る存在は……(1)』は手直し所か、新たに書き下ろしました(そんな訳で以前投稿して、現在新たに手直しして投稿すると以前投稿していた部分はまだ辿り着いていません)
―国境沿いの…辺境の地にある小さな村の宿屋……尤も……『宿屋』と云っても、小さな村にある『宿屋』とは……『冒険者ギルド』の『最寄りの支部』が『旅の冒険者』への支援の為に用意した出張所の2階に付属で設置された『宿泊設備』なので、街にある『宿屋』の様に上等な物では無い……ベッドがあって食事が出来て雨風を凌げる……ただそれだけだ……
―第1章―冒険の始まり―
―第1話―魔物の森に或る存在は……(1)
「……でも……まあ……最後の一部屋だったみたいだし泊まれただけマシ……よね……」
『宿屋』の一室でそう呟いて嘆息を吐いたのは一人の長い黒髪の若い女性……
「……ホント……『冒険者ギルド』にも登録しといて良かったわ……」
パラリ…パラリと書物を捲りながら呟く……
―…何しろ『冒険者ギルド』の『支援用の出張所』だから『冒険者登録』している者が最優先なのだ……
「……幾ら『魔法使いギルド』と提携していると云っても……『支部』なら兎も角『出張所』に『フリーの魔導師』の支援を望むのはね……」
…まあ何しろ『冒険者ギルド』の要請で来てるのなら兎も角……『個人的』な用事だからね…
「……でも……まあ……序でだし『例の森』の『調査依頼』は『この村』でも出てるし『受諾済み』の手続きをして『用事の序で』に『調査』が終わったら……『この村』で『調査依頼終了の手続き』をしましょうか……」
…どう考えても…『この村』が一番近いみたいだしね…
そう考えながらベッドに腰掛けた私は……脇に先程まで読んでいた『書物』を置くと……今度は地図(…と云ってもこの近辺をザッと書き記しただけの簡易な地図ではあったが…)を手に取りチラリと一瞥した。
次話以降も色々と手直しし加筆も加えるので『第1話』自体が以前より長くなると思います。また色々あって投稿は不定期になります。申し訳ありません。