エピソード3―隠されし地の一族―
まずは序文です。
2019年10月24日改稿時に内容を大幅に、変更致しました。
―深い深い森の奥に……『隠れ里』がある……
……ひっそりと……『ある重要な役割』を担いし『存在達』に仕える事を『至上』とする『ある一族』が密やかに棲まう……『隠れ里』が……―
―隠されし地の一族―
……『隠れ里』が何時から在るのか……其れはその地に住まう者達さえ正しくは理解してはいない……
……『その地』の『始まり』が如何なるモノか……其れを住人達は識らなかったが……しかし『彼等』はそれぞれが……『悲劇の果て』に彷徨い……『ある者達』はこの地に辿り着き……『ある者達』は助けられ導かれた果てに匿われた……
……その『自分達』にとっての『この地』に至る『始まり』が……『悲劇』であり……『この地』での『日々』が『救い』であったが故に……『彼等』は『この地』に『自分達』を受け入れてくれた『存在』に『感謝』した……
……『自分達』に手を差し伸べ受け入れてくれた『存在』に……
……だから『自分達』が平穏に暮らせている『現実』に……その『感謝』故に『恩』を返したいと『彼等』は常々感じていた……
……それ故『彼等』は……『その地』に『自分達』が住まうを許した……『その地の主』が住まいし『館』の『住人』に敬意を表し……常から『恩返し』をしたいと願っていた。
……その『館の主』は……既に代償を受け取っているから気に病む事は無いと告げたが……『彼等』は心から『納得』はしていなかった。
……そんな風に『その地』の住人達が思いつつも幾年月が過ぎ行き……日々を過ごしていた『ある日』……
……『その地』の『多くの者達』にとっては、これ以上無い『恩返し』の『機会』が巡って来た。
そして『それ』は……元々この地の『最初の住人達』にとっては『この地』を『館の主』の許しを受け『隠れ里』として住み始めた『彼等』にとっては……『恩返し』等では無く……幾年月……幾世代……掛けてでも果たしたいと願い続けていた『悲願』だった。
……どちらにせよ……『それ』を識ろうと識らなかろうと……『その地』で長年住み続け……『隠れ里』で多くの恩恵を受け暮らしていた『住人達』は既に『同じ願いを抱える一つの一族』として在り続けていた。
……だから『彼等』は……『その機会』の訪れを……心から喜んだ。
……しかし……『それ』を望まない者達もいた。
……『結果』として……『それ』は新たな『悲劇』の『発端』となった……
主人公が欠片も出てきませんが、ご容赦下さい。