絶対魔法【フェニックス】(確定された生命)
赤髪で、悪魔と獣人のハーフ、天才児、
その単語は、彼を表す。
レンは、驚いていた。
「すぐに帰るって言ってたのに…⁉︎」
〔『【レーヴァテイン】の射程距離内』の2階にいるはずのイカロスが、『【レーヴァテイン】の射程距離外に出た…⁉︎〕
〔どういうことだ…なにが…⁉︎〕
アクシア「…レンか?」
レン「!目を覚ましましたか!バイル!」
〔とりあえず…まずはこっちだ〕
アクシア「…ああそうだ…」
「…玄関か」
「起きたくなかったなぁ…俺…」
レン「…何言ってんですか?」
「キュウさんに失礼ですよ?」
アクシア「でもな…レン…」
「俺の両親はさ、俺より『ルシフェル』とか、『神殺し』が大事なんだってよ」
「なんかさ…悲しいよな」
「こんな世界に、俺は戻ってくるべきだったのか?」
レン「…甘ったれるんじゃないですよ」
「優しい慰めも、泣くのも後です」
アクシア「…?」
レン「自分を必要としてくれる人なんて、普通はいないんですよ。親だってね……無条件で幸せが手に入るなんて考えるのは、甘ったれのすることです」
アクシア「…厳しいな、お前は」
レン「世界はもっと厳しいんです」
アクシア「…そうかもな」
レン「さあ、行きますよ」
「これを」
アクシア「…これって」
レン「ええ」
「ヤマトの霧…置き土産ですよ、死神付きの…」
「氷に出来ますよね?複製も出来ますね?」
アクシア「出来るが…」
レン「どうしました?」
アクシア「いや…やっぱり厳しいな」
レン「当たり前です…何度も言わせないでください」
「世界はもっと厳しいんです」
フェンリル「ひゅー」
「で?具体的には?」
イカロス「…魔王さんの呪いを貰う」
メィプル「…!待てよ!それってたしか」
イカロス「ああ。不死の呪いだ」
メィプル「そんなものを貰ったら…お前はフェンリルと同じ目にあうかもしれないんだぞ⁉︎」
「知ってる奴が絶対先に死ぬなんて、俺なら無理だ!」
イカロス「さあ…どうだかね」
フェンリル「いや、無理だよ」
2人「…」
フェンリル「呪いが【魔法】だったら、チェリシュで渡すこともできる。でも、絶対魔法は無理だ」
「他人に渡すことは、絶対っにできない」
イカロス「本当にそうか?」
フェンリル「…?」
イカロス「呪いはあくまで呪い、魔王さんの能力じゃないんだ。チェリシュの権利と技の権利は【呪われた体】が持っている」
「故に、呪いかかっている体を捨てると、呪いも捨てられると、」
「俺はそう推測する」
フェンリル「じゃあなんっで君が受け継ぐ?」
イカロス「そうしなければいけないからだ」
メィプル「説明しろ」
イカロス「老けないってことは、体へ効果があるってことだ…だが、体の老化を止めれば死なないってわけじゃないんだ」
「魂にも、寿命がある」
「だから、魂にも、不死効果が届いているはずだ」
「でなければ、【大人になってからは老化しない】人形族は、みんな不老不死ということになる」
「要約すると、もし呪いの体から魂へ絶対魔法が侵食することで不老不死になってるなら…」
「体オンリーでも不老不死は働く」
「それを不用意に捨てると大変なことになるかもしれない」
メィプル「何が起こる」
イカロス「『不死の体についていけるような超強力な絶対魔法』または、『無限にエネルギーを生み出せる物』が誰かの手に渡れば、その者は確実に覇権を握れるということだ」
フェンリル「君は『そう』したいのか?」
イカロス「俺には無理だ…だから提案した」
メィプル「どういう根拠で無理なんだ?」
イカロス「俺の腹を見てくれ」
バッ
メィプル「それは…お前も呪いか⁉︎」
フェンリル「それは…懐かしいな」
「『白獣のアルタイルショット』の封印か…」
イカロス「そうだ」
メィプル「おい、現代でもわかるを説明しろ」
イカロス「これは遺伝だ」
メィプル「…封印が遺伝するのか…?」
イカロス「ああ…俺の父親は鬼で、母親は天使だ」
「2人は恋に落ちた…だが」
「普通それは裏切り行為だ」
「そうだな…他宗教の神に祈るようなもんだ」
「だが、結婚は認められた」
「その要因が、これだ」
「【白獣痕】という」
「アルタイルショット家というのは獣人系のドールの家系だ…その家系の持つ封印の遺伝が、白獣痕」
「これを鬼の父親に特別に『レンタル』することで、結婚を特別に認められた。父親の自由と引き換えにな…まあ、迫害されるよりか、よっぽど自由を感じただろうけどな…」
メィプル「どんな魔法だ?」
イカロス「効果はカンタン」
「『筋肉がある程度から増えなくなる』」
「『悪事を働けなくなる』この2つだ」
フェンリル「!」
メィプル「⁇」
メィプルは、嫌そうな顔をした
〔…なんだそれは…あからさまな嘘じゃないのか?〕
対してフェンリルは、
「合致した…⁉︎」
メィプル「えっ」
イカロス「やはり疑ってたな」
「まあ、無理もないか」
フェンリル「…どういうことだ⁉︎」
〔わたしは〈グリフォン〉時代から『蒼炎のスルト』や『白獣のアルタイルショット』のことを知っている…だから、覇権を握るために嘘をつけば、見抜けない嘘はない…〕
〔なのにこの男、親から聞かされた情報なのに、あのアルタイルショットと全く同じことを言ってる…⁉︎〕
〔どうせ嘘だと思っていたが…まさか本物の…⁉︎〕
イカロス「本物の白獣痕だよ」
「じゃあ、証拠を見せよう」
メィプル「証拠?」
イカロス「【ガンドレク・プログラム】」
シュルルルラル…
「この鎖の根を…」
「【オールハルバード】で『変えて』攻撃して?」
フェンリル「…」
「【オールハルバード】」
ビイイイイイイイイイイン…
「‼︎」
「発射できない…‼︎」
イカロス「ほらな」
「俺の魔法が素材なら、そうなるんだ」
「そして、俺が攻撃技を覚えられないことも…」
「ましてや、天使製の弓以外一切の武器に触れられないことも同時に…」
「証拠になる」
メィプル「…俺の魔杖ではどうなる?」
イカロス「やめとけ壊れるぞ」
メィプル「壊してみろ」
バリンッ!
「高かったのに…」
イカロス「ついでに【オールハルバード】も…」
バリンッ‼︎
「…信じてもらえたか?看板娘さん?」
フェンリル「…ああ…」
「まさか本物だとはな…」
「その白獣痕…」
イカロス「まっ…あとでいいよ」
「それより今はあちこちの心配をしなきゃいけない」
「飛んで行ったアシュラのこと…」
「嘘をついてたダイヤのこと…」
「街の方角に行く皇帝のこと…」
「そして、俺たちが生き延びること…」
「【ガンドレク・プログラム】はもうすぐ完成だ」
「さあ…安全に特攻するぞ、メィプル!」
メィプル「応‼︎」
イカロス「あんたも行くなら気をつけてな」
フェンリル「ふん…」
「止めないんだな…ダイヤを攻撃するかもしれないぞ?」
イカロス「ダイヤの方が強い」
「魔王さんがうっかり死なないか、心配してるんだ」
「生意気な…私を誰だと思っている?」
「不死身の魔王フェンリルだぞ‼︎」
ダイヤVSルシフェルに、3人が邪魔をしに行く‼︎
イカロス「…………GO!!!!!!!!!!!!!!!」




