1年後
ミカエルは、
恐ろしいほど余計な事を付け足した、
恐ろしく要領の悪い説明をした。
そして
「ストップ」
「一回止まれ」
「あのさあ、結局よくわからないんだけど」
「…」
「ちょっと要約していい?」
…ああ。
「まず」
「ルシフェルは確実に」
「【絶対魔法パラレル】という技を使って、」
「征服しようとする。」
うむ
「【絶対魔法】は、」
「『破壊して作り直す』能力の種類で、」
「《パラレル》は最高峰の絶対魔法」
「射程範囲はドールワールド全てなので、」
「止められなければ簡単に征服されてしまう。」
うむ
「そこで」
「こちらも《ミカエルのパラレル》で迎え撃つことで、いい勝負ができるようになる」
うむ
大体あってる
だが、総合魔法と、蘇生の説明が抜けている。
「覚えてるよ」
「【総合魔法】が《攻撃》の域を超えた《触れた物を完全消滅させる》能力で」
「【蘇生】が《回復》の域を超えた《亡骸から死人を復活させる》能力…」
「この2つは根本的に強さのレベルが違う」
「そしてその2つを混ぜたのが絶対魔法…だね?」
うむ
授賞式の彼らも、
【総合魔法】や【蘇生】なら、
もしかしたら発現するかもしれないな。
何故なら、
渡した善宝石は私の力が入っていたものだ。
2、3人発現してもなんらおかしくはない。
「…話を戻そう」
「パラレルの弱点は、」
「一生に一度しか使用できないこと」
「無駄使いは出来ない」
うむ
「ルシフェル達は一度邪魔が入って失敗すれば終わり、 私達は一度邪魔できれば勝ち、そしてそんなハードな勝負の時は、恐らく1年後の会議日…」
「計11人の魔王と龍と双天使が集まる日」
うむ
双天使六角竜三魔王会議のルールとして、
《一切武器を持たず[無防備]で出席すること》
がある
弟なら必ずそこで仕掛ける。
その時までに
【チェリシュミカエル】をマスターしておくこと
が重要だ。
「その決戦についてなんだが…」
「魔法使いの増援を頼めそうだ。どうする?」
!是非頼む。
「わかった」
…では、説明が終わったので、
早速修行を開始する!
「よろしくお願いします!」
それからの一年間は、
まさに地獄だった。
〜そして、運命の1年後〜
《《わたしはダイヤモンド!いまから、召集を行います!わたしの家に来てください》》
「‼︎」
ついにこの時が来たか…!
俺は、アシュラ。
この時に向けて、善宝石とともに研鑽を積んで来た。
そして、1年ぶりに見る親友の顔である。
二つの意味で、待ち遠しかった。
そして今、ダイヤ家玄関扉の前にいる。
「…行くか」
ガチャ
「こんにちはー…?」
「あ!おかえり!」
「え?」
「ん?」
「何故ここに?」
「何故ここに?」
「え?」
「え?」
「「えええ?」」
意外な事に、
そこに妻っぽくいたのは、
弥生だった。




