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記憶の中の一番大事な友達


「おーいダイヤくーん!」

「あ!おはよーアシュくん!」


ダイヤはネズミの人形だ。

ここは花畑で、家がある。

ダイヤはいま6歳で、近所で仲良しの

虎の人形アシュラくんとよく遊ぶ。

二人はとても仲が良く、

将来の夢を言い合ったりしていた。



「アシュくんは、将来何になりたい?」

「うんと、警察官になりたいな!」

「おお〜やっぱりアシュくんはすごいなあ。」

「ダイヤくんは?」

「僕は…うーん、まだないや」

「ダイヤくんだったら…何にでもなれそうだね。」

「そんなことないよ〜」



そんな会話をしていた。


ある日、ダイヤとアシュラが10歳になると、

アシュラが親の都合で

引っ越さなければならなくなった。



「辛いけど、お別れだな…」

「…元気でな!」

「またどこかで会えればいいな!」

「おう!」



そして…

わたし、ダイヤ16歳はアシュラに負けぬよう、

日々いろんなことに勤しんでるのである。


例えば、町のゴミ拾いといった感じのボランティア…


だが、自分の本当にしたいことは、まだわからない。

今だって、勉強するしかない。

…16歳にもなって情けない。


…あいつどうしてるかな。

近況が気になるなぁ…



そんなことを考えていたところだった。



「おいダイヤくん大変だ!」

〔叔父さん…?〕

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、」

「ど、どうしたんですか?」

「落ち着いて…きいてくれよ!」

「わたしは落ち着いてるが…」

「本当にどうしたんだよ、叔父さん」

「いつものクールな叔父さんはどうした?」

「バッドニュースが二つある!」

「…」

「まずひとつ、戦争だ!戦争が起きる!」


「…はあ」

「…それ、どこの情報?」

「まさかいつもの酒場で?」

「違う!王宮でだ!」

「…え?」

「戦争はこの辺りで起こるんだ!」

「今日、王宮の方に出稼ぎに行く予定だったんだが」

「騎士たちが言ってるのを聞いちまったんだ!」

「…本当に?」

「ああ、本当だとも!」

「しかもだ…」

「これは、天界が関与しているらしい!」

「まさか…」

「そんな超重要機密を一般人に聞こえるところで…」

「信じてくれ!」

「…」

「話していたのは、あの帝王トゥルカなんだ!」


「はあ⁉︎」

「嘘も大概にして欲しいな」

「なら…これだ!」

「お前がどうせ信じないと言うと思って、」

「盗ってきた‼︎」


バンッ‼︎と、机に何か綺麗な物を雑に叩きつける。


「…叔父さん、まさかそれ…」

「王家の紋章だ」

「な…」

「何してんの‼︎」


「これで…」

「え…?」

「信じてもらえたか⁉︎」

「‼︎…」


〔叔父さんは…元は国の騎士団の団員だった〕

〔王家の紋章を盗ることは簡単だろう〕

〔その技術を使えば…〕

〔でも、だからこそ、盗るということは反逆だと…〕

〔重罪にあたると、〕

〔知っているはずなのに…〕


「という事は…」

「家に」

「この花畑に」

「住めなくなるかもしれないということですか?」


「ああ…」

「…」「バッドニュースは2つ…」

「もう1つは…?」


「…二つ目は…」

「君の両親が…」


「両親が?」

「殺された」


「…⁉︎」

「…ちょっと冗談がキツイぞ…」

「本当…なんだ」

「うそだろ?」

「本当の話だ。」

「…死ぬわけがない」

「人形が寿命以外の要因で死ぬことなんて…」

「あり得ない」「つまり嘘だ」

「本当だと言っている!」

「信じられるか‼︎」

「…と、思うだろ?」

「…」

「俺だって生きてて欲しいって思ってたさ」

「でもな」

「お前も、この死体を見れば、解るはずだ」


「…⁉︎まさか、その積み荷は…⁉︎」

「みちゃいけねえ‼︎」

「‼︎どうして⁉︎」

「…無惨なんだよ」

「跡形も…ありゃしない」

「ば、馬鹿な…」

「父さん、母さん‼︎」


バッ‼︎


「⁉︎」

「こ…これは…」

「まさに…抜け殻だ…」

「そ…そんな…」

「うわあああああああああああああああああ‼︎」



「ダイヤよ」

「君はこの世界が平和だと、本当に思うか?」

「…何を言って…?」

「お前の両親は、なんで死んだと思う?」

「原因があるとしたら…いや、あり得ない!」


「お前は気づいているはずだ」

「…何を言いたい」

「なんの話だ!」

「なぜ自分の両親は」

「時々傷だらけで帰宅するのか」

「…」


「「ヴァルハラ」」



そういうことか

そういうことか

そういうことか

そういうことか

そういうことか


ようやく自分の本当にしたいことが…

見つかった気分だ。


「…話すぞ」

「おそらく吸収された」

「…」

「お前の両親が仕えていた…『天使』にな」




ドールワールドには天使が存在する。


天国が存在する。


魔王も、龍も、存在する。


ドールワールドは、

同じ宇宙にあるにもかかわらず、

地球とは全く別物の、

想像上のような世界である。


ダイヤの両親は天国の殆どを総べている組織、

「ヴァルハラ」の構成員だった。


そして…


ーーーーーーーーーーーーーー


ダイヤは、17歳になった。



「よし、準備できたな、では出発するか」


ダイヤは、旅にでる。


行き先は…

真の平和。



「まずは…戦闘術を身につけないとな」



彼の『血』に呪いがかかるまで、あと少しある。

この時はまだ、ただの少年でいられたんだ…

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