ドールトーナメント二回戦は始まる
二回戦と三回戦は二人組での勝負になります!
〔…実はもう誘いたい人は決めてある〕
わたしの試合の次にあった試合で
何やら凄い機械を使っていた人型の彼、
わたしの目の前にいる〈ヤマト〉という人物である。彼の使っていた機械、実に味方につけたい。
「あの、俺に何が用ですか?」
「え、あ、そうだ。組んでいただきたい。」
「何を?」
「二人組だよ」
「え?」
「あれ」
「二回戦と三回戦は二人組でって書いてるだろ?」
「あれ、ほんとだ。」
「ああでも、決勝は1人ずつなのか…」
「なら、景品は独り占めできるんだ」
「え?」
「はい。組みましょう」
「…あの、景品って?」
「あれ」
「今回のトーナメント優勝者には」
「双天使ミカエル様からの祝福があります」
「って書いてるでしょ」
「あれは多分」
「魔法を貰えるんじゃないかなと思ってるんですよ」
「だって魔法が広まりつつあるタイミングで」
「初めて『景品』ですよ」
「怪しいじゃないですか…」
「あなたもあれを狙ってきたんでしょ?」
「い、いや、わたしはただ故郷の戦争を止める為に…」
「へー!…偉いですね!」
「故郷の戦争を止める…か…」
「あの、どうかした?」
「…よし、決めました!」
「貴方と組んで、優勝まで連れて行きます!」
「こ、心強い!ありがとう!」
「俺のこの…【リボルバー】でね!」
それが1時間前のことであった。
そして…
二回戦を開始します!
南地区代表チーム、ダイヤモンド&ヤマト!
VS
東地区代表チーム、チェリィ&メィプル!
試合開始‼︎
「じゃあ、手筈通りで頼む!」
「はい!」
「【ドミニオン・ゼロ】!」
「【リボルバー】!」




