第0話〜異世界召喚は代償としてケモ耳と尻尾を付けられた〜
俺は一人の女を愛し、ちょっとゲームとかが好きな男子高校生だった。
あの日を堺に好きだった幼なじみの女の子とあんな形で一緒の境遇になるなんて思ってなかった。
それは1週間前に遡る。
…………
俺は西田革。いつもと同じように幼なじみであり俺の好きな人でもある矢松来桜と一緒に学校へ登校していた。しかしその日はいつもとは違った。
いきなり上から『何か』が落ちてくる。それも2つ。
俺は来桜と一緒に走って逃げた。しかし上空から落ちてくる『何か』が速すぎて避ける事も出来ずに俺達は潰されてしまった。
俺は来桜と目覚めるまでの記憶がない。俺達がいたのはアフリカにありそうなジャングル。しかしそこがアフリカではない事はすぐに分かった。なぜなら空が茶色だからだ。
なんだか尻に違和感を覚えた俺は立ち上がり尻付近を触った。どこかで触ったことのある感触……猫の尻尾かな? ってなんで俺の尻にそんなもんが!?
「うわぁぁ! なんだこれ!?」
俺が大声をあげると、来桜が目覚める。
起こしてしまったらしい。申し訳ない。
「な、なに? 革……どうしたのそれ……」
「来桜こそどうしたんだよ……」
「「その耳と尻尾!」」
2人のセリフが見事にハモる。
来桜の頭には彼女の長い髪と同じ色をした黒色のケモ耳があり、お尻には黒い尻尾があるのだ。それは俺も同じだったらしく2人とも同じ表情を見せる。
きっとここは異世界。俺達の知らない世界。漫画やアニメでしか見たことのない世界。
そんな世界に俺は好きな人と共に召喚されたのである。
プロローグやあらすじを書くのは苦手なもので1話を見ていただかなければ話が見えないと思います。