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ある魔術師の物語 参話 第一章

第一部です。

読んで下さって居る方は、楽しんでいただけたら嬉しいです( ̄∀ ̄)

「セリア、ね。分かった、覚えとく。またどっかで会えるといいな」

俺は彼女の笑顔見て少し赤くなった顔を隠すために、背を向けて歩き始めた

「はい。私もまたお会いしたいです。」

セリアは今もまた笑っているんだろう。

なんとなく雰囲気で分かった。


それきり俺は振り返る事無く歩いた。



黙々と歩いて、そして森から出た

それ程大きな森では無かったようだ。

多分出るのに10分も掛かっていないだろう。


「セリア、ね。」


何気なしに彼女の名前が口から出たが


「って、女の人の事考えてるほど暇じゃないよな、俺」


直ぐに頭を振ってセリアの事を考えないようにした。

そう、俺がこのフレアスを訪れたのはある仕事の為だった。


これは今更だが、この世界には六つの大陸がある。

火の元素の大陸

フレアス

風の元素の大陸

ウィンス

水の元素の大陸

アリアス

土の元素の大陸

トールス

光の元素の大陸

ホリアス

闇の元素の大陸

メシアス


しかし六つも大陸がありながら、色々な可能性がありながら、この世界は、とても不安定だ。


政治も経済も資源も人種も、生死の捉え方すら。


なのに言語は統一されている。

ある変人考古学者の知り合いによれば、おおよそ5千年前からそうだったらしい


六つも大陸があるのだから、それぞれの大陸、人種で言語が異なっている方が普通なのに。

なぜ統一されているのかは全く分からない。

しかし、なぜ統一されているか、そんなある種異常とも言える状況を考えてるのは知り合いを含む一部の学者達しか居ないだろう。


だって、一人一人が自分の事で精一杯なのだから、そんな事を考えるている余裕などない。


人間だれしも最後は一人、とかいうのとは別の次元である。

それぞれの生活の事で本当に精一杯、簡単に言えば貧困に喘いでいる。



貧困の原因は戦争。

…この世界では六年程前、第一次六旗大戦ろっきたいせんという世界戦争が起きた。

(正確には起きたらしい。記憶を失ったのは三年前からだからそんな戦争なんて知らない)


原因は世界の全ての元素の、壊滅的なまでの量の消滅。

それにより全大陸で魔術が使えなくなってしまった。

これを何らかの魔術行使の影響だと踏んだ各大陸を纏め上げている六っつの王家は、疑心暗鬼にかられ、剣と弓を手に互いの大陸へ進攻した。


それにより膨大な死傷者、各国の信頼関係を失った。


…しかし六年たった今、元素は六年前とほぼ変わらなく、ご存知の通り魔術も使用可能。

…俺が記憶を失った三年前も、既にある程度は魔力も元素も回復していたようだが。

しかし各国の信頼や深い戦争の傷跡は、六年たった今もまだ完全に直ってはいない。


所どころで内戦や食料難などが起きており、違う大陸へ色々な事情で旅に行くのにも厳重なボディチェックと身元確認が行われる。

(フレアスでも一時内戦が勃発し、危うく居住区が倒壊しそうになったとか)


…説明が長くなったが、そうした戦争で被害にあった人々の依頼に答える、いわばギルドのようなものに俺は加入している。

(その中の-黒い月- という部隊だ。)

そして俺はある人物の依頼に答える為に、今フレアスの王都ファロを目指している。


「へぇ、ファロまではこの道を一直線か。楽だな」


先ほどの森を出て直ぐに街道にぶちあったった為、道に迷う事無く王都へは行けそうだった。

これは参部制の一部なので、なんか説明っぽくなってしまいました。

これからも ある魔術師の物語 にどうぞお付き合い下さいm(_ _)m

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