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<夢か?現か?タイムリープか?>

掲載日:2026/07/08

ある日の朝。いつも通り目覚めると、ベッドに横になりながら、大きく一度手足を伸ばしてから起き上がる。時計を見ると6時半であった。


軽く身支度を整え、7時のニュースを見ながら朝食を食べる。食べながら「さて、今日はどうするかな? 近くのスーパーにでも行って、何か買ってくるか……」などとぼんやり考えていた。


そして10時半過ぎには家を出て、朝考えた通り近くのスーパーへ向かって自転車を走らせた。

今日は風もなく陽射しも弱いので、買い物日和だなどと思いながら自転車を走らせ、まもなくスーパーに着くと思いながら道路を横断したところで、突然猛スピードで乗用車が突っ込んできた。


「あっ!」と思った時には既に自転車ごと車に跳ね飛ばされており、体は数メートル先の道路上に叩きつけられた。

「うっ……まずい」と薄っすらと思うが、既に体も動かない。不思議と痛みは感じておらず、なぜか猛烈な眠気に襲われている。

「駄目だ。ここで眠ったら……」というところで、完全に意識が途絶えてしまった。


どれくらいの時間が経ったのであろうか。ふと眼を覚まして、驚いたように体を起こした。

周囲を見回すと、そこは自室のベッドの上であった。


「あれ? 夢か……」

頭を少し左右に動かしながらゆっくりと起き上がり、時計を見た。時計は6時半を指していた。


軽く身支度をして、7時のニュースを見ながら朝食を食べる。食べながら思った。「アレは夢だったのか? 随分とハッキリした夢だったな」などとぼんやり考えていた。


そして今日の予定を考えたのだが、さっきの交通事故に遭う夢のせいで、流石に買い物に行く気は失せてしまった。

「今日はあるもので済ませて、のんびり家で過ごすか」と決めて、以降は録画ドラマや録画アニメでも見ながら、のんびり過ごすことにした。


ちょうど10時半を過ぎた頃に、何やら上空から大きな音が聞こえだした。

「ん? なんだ? ヘリが家の上を飛んでいるのかな?」

そう思いながら窓辺へと行き、窓を開けて上空を見ると、大きなヘリコプターが意外と低い場所を飛んでいるのが見えた。


「随分と低く飛んでいるな?」と見ていると、突然機体が炎に包まれ、真っ黒い煙を吹き出し始めた。


「え? なんだ? 何が起こったのだ?」と焦りながらも眼を離せずにいると、ヘリコプターは錐揉きりもみしながら我が家へ向かって落下してきた。


「嘘だろ!」と叫び、逃げなくてはと頭では思うのだが、どうにも体が言うことを聞かず、動けずにいると、ヘリコプターは我が家の頭上へと落下した。そして機体と家の残骸に巻き込まれて、俺の意識は既に消えかけていた。「どうして……」そう思うまもなく、完全に意識が消えてしまった。


どのくらいの時間が経ったのであろうか。俺はふと眼を覚ますと「ヘリコプター!」と叫んで体を起こした。周りを見回すと、そこは自室のベッドの上であった。少し嫌な汗をかいていたが、それ以外は特に体にも異常は感じられなかった。


「あれ? また夢? 何なのだ? 一度ならず二度までも不吉な死の夢を見るなんて……」

そう思いながら起き上がり、時計を見ると6時半であった。


その後、軽く身支度をすると、7時のニュースを見ながら朝食を食べる。食べながらぼんやりと考える。

「本当に嫌な日だな。2度も死ぬ夢を見るなんて。それも、これほどハッキリとした夢なんて、普段でも見たことがないけどな……」


そんなことを考えながらも、今日の予定を考えていた。

「さてと、近くのスーパーへ行くと交通事故に遭い、家に居続けてもヘリの落下事故に巻き込まれて命を失う……となると、どうすればいいのだろう?」

夢の話だと思いつつも、どうにも気味が悪くて、死亡フラグの立った行動を取る気にはならなかった。


そんな時、テレビでハンバーガーのCMが流れてきた。それを見たら、「ん? そう言えばしばらくモスバーガーを食べていないな。なんか急に食べたくなってきたぞ」

そう思うと、もう頭の中がモスバーガーでいっぱいになってしまった。


そして財布の中を確認すると、手持ちの現金も少なくなっていることが分かったので、ここは駅前の銀行へ行って少しお金を補充して、その帰りにモスバーガーでいつもの「とびきりチーズバーガーセット」を買って帰ろう。それに途中にはマルエツもあるから、今夜のおかずも買ってくれば一石三鳥だな、などと思い、家にいるのも怖かったので、10時半過ぎには駅前の銀行を目指して出発することにした。


10時半過ぎに家を出ると、そのまま駅前を目指して自転車を走らせる。途中までは車の通行が多い表通りは避けて、比較的交通量も少なく、事故に遭いにくい裏道を通って進む。

特に交差点を横断するときなどは、いつも以上に慎重に確認しながら走っていく。


最初にマルエツに行き、夜のおかず用に「チキングリル(ケバブ風)」を買い、後は桃が2個で580円と比較的安いと感じたので、それだけを買って銀行へと向かった。


銀行内のATMでお金を少し引き出して出ると、道を隔てた宝くじ売り場に「サマージャンボ宝くじ」の幟旗のぼりばたを見たので、「久しぶりに10枚だけ買ってみるか……」と考えて、道路を渡ってバラ10枚を3千円で購入してから、少し先にあるモスバーガーへと向かった。


モスバーガーでは、いつも通りに「とびきりチーズバーガーセット」をテイクアウトで購入した。そして一路、家に向かって自転車を走らせた。

「良し! ココまでは順調だぞ。最後まで気を抜かずに無事帰宅しよう」と心に誓いつつ自転車を走らせる。


家が近づいてくるに連れ、少しヘリコプター事故のことが思い出され、時々家の方角の空を見つめつつ、「我が家が無事でありますように」と祈りながら道を急いだ。

帰りも交通量の少ない裏道を中心に進み、道路を横切ったりする際は、慎重すぎるほど慎重に行動した。


そして無事、家にたどり着いた。家にもヘリコプターは墜落しておらず、何の障害もなく無事に帰宅して、2階のリビングに入ることができた。


「ふぅ~……今回は無事ご帰還だな」

夢であったと思いつつも、なぜか猛烈な安心感に包まれながら、思わず笑みがこぼれてしまう。こうして不吉な夢2連発の後は無事に過ごすことができ、その後も特に事故に遭うこともなく過ごした。


1ヶ月後。待望のサマージャンボ宝くじの抽選日が到来した。たったバラ10枚しか買っていないのだが、妙に不思議な夢を見た日でもあったので、何となくワクワクしながら番号確認をすると……。


「ほぉー!!! どうやらあの日は、最悪のバッドエンドルート2回の後で、最高の大当たりルートを引いたみたいだな。ん? でも、あれは夢? それとも……まさかタイムリープ……なんちゃって、そんなことはないよな」


そう心で呟きながら、俺の最高に幸せな夏の一日が過ぎていった。

はたして、あの日のことは夢だったのか? それともタイムリープしていたのか?


答えは次に死ぬまで分からない……。


~おわり~

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