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車に撥ねられて体が浮き、異世界に行くのかと思ったら手術室でした  作者: 夏乃緒玻璃


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epilogue「Alexa、ブルースを」〜ウラシマタロウの帰還

50日ぶりの自室。


どれほど荒れ果てているか。

いやそもそも空き巣等に荒らされていたりはしないか。緊張しながら鍵を差し込む。


部屋は、そのままだった。


夏の、あの事故の日の朝に出勤した時のまま。

朝、あまり余裕が無かったようで、飲んだままのコーヒーカップがテーブルにそのまま。


ガスも電気もエアコンも、ちゃんと停止してあった。

少し心配していたので胸を撫で下ろす。


脱ぎ捨てたままのパジャマ。

ベッドの上は思ったより埃も何も溜まっていない。


ダニとかわいてるとイヤだからまず棚のダニアーススプレーを撒いておこう。


ベッドサイドのスマート・スピーカーは、なぜか電源OFFになっている。デザインが気に入ったから衝動買いしたKindle Echo。


いつも、天気だとかショッピングの情報だとかを通知してくる設定になっているので、さぞや通知が溜まっているだろうと思っていたのだけれど。


もしかすると、通知が溜まりすぎるとリセットがかかるのかな、と思いつつ電源オン。


少しの間、データ更新している様子を見せ、やがて正常稼働。


「Alexa、ブルースをかけて」


足のプロテクターを外しながら、言う。

彼はすぐにリクエストに応えてくれた。


足に衝撃を与えないように、慎重にベッドに横たわり、目を閉じる。


止まっていた時間が動き出すのは、もう少し先になるだろう。


曲は変わり、B.B.キングの曲が流れ出した。


なぜか涙が溢れたが、拭う気にはならなかった。


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