表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼少編  作者: 豆タン9
15/17

畝り(うねり)

この物語はイジメを助長する目的ではありません。この話はイジメを含む一部作者の体験を織り交ぜたフィクションです。精神的に不安定な方や気分を害す方、感情的になりやすい方などは閲覧を控えてください。


登場人物


早川イサム(勇)

一卵性双生児の兄。弟より小柄で気弱な面もあるが努力家。父のサッカーに憧れる。



早川マサル(勝)

一卵性双生児の弟。明るくて素直な活発な少年。気弱な兄を支える優しい子。いつも兄と勘違いされている。


早川ソウスケ(宗佑)

双子の父親。サッカーJ2リーグのプロ選手。


早川ヨウコ(陽子)

双子の母親。フリーのカメラマン。取材の時に宗佑と出会い結婚。双子を出産している。今は専業主婦になっている

ICU(集中治療室)に意識なく寝かされていた少年の酸素マスクが外される。


検査機器、点滴と身体に付けられた器具を次々と外して行った。


固定された医療ベッドのストッパーを外しキャスターを作動させる。


ICUからベッドは出されエレベーターへ消えて行った。

 



越して間も無い新居にけたたましく電話が鳴り響く、陽子は慌ててその電話を受ける。


病院からの連絡だった、陽子はその内容に泣き崩れ膝から崩れ落ちた。


涙を拭って父、倫治に連絡。続き宗佑のチームマネージャーとマサルの居る小学校に連絡を入れると車で病院に向かった。


病院の待合室で待たされていると倫治(ともはる)と母の小春(こはる)がマサルを連れて待合室に入って来る、少し遅れ宗佑も到着し、しばらく待たされると個室に通される。そこにはベッドに横になって居るイサムの姿があった。



転落事故から三週間

 


すっかりクラスに馴染んだマサルは早くも友達を作っていた。


転校の経緯や父親の事は学校の教師達も子供等には当然伝えてはいないので、素のままのマサルがクラスの心を掴んでいた。


「早川ってさぁ運動神経いいじゃん。なんかスポーツやってんの?」

「前の学校では野球…かな」


サッカーもとは言えずそう答える。


「じゃあさぁ。こっちでもスポ少入るの?」

「今は親が忙しくて…落ち着いたら入れたらな…って」

「ウチ等の野球少年団もそこそこ強いからさ…って早川って何処小から来たんだっけ?」


返答を一瞬戸惑ったが、


「岡薗…小学校…」


後ろの席の男子が思い出した様子でマサルの席に駆け寄る。


「岡薗って…あっ!お前帽子被って無くて気が付かなかったけど黒崎ファイターズのチビのエース早川マサルじゃん。同姓同名なのに何でわかんなかったんだよオレ」


「えっ黒崎の早川って言えば県大(けんたい)の準決勝で島南(しまなみ)を完封したチビじゃね?実物はもっと小さいのな」


「ちょっと待ってよ。印象ってチビな事だけ?気にしてるんだからチビチビ言わないでよぉ」


照れ臭そうにマサルがそう言うとドッとクラスに笑いが広がる。


「楽しそうに話してるの悪いんだが授業始めるぞぉ」


担任の野中が教室に入ってくると慌てて子供達は席に着く。


授業が始まりしばらくすると教室の前扉が少し開き野中が呼ばれる。


小さな会話で子供達には聞こえなかったが教室に戻った野中が一言。


「早川、ちょっとこっちに。お前等は教頭先生が来るまで自習な。絶対騒ぐんじゃ無いぞ」


野中はマサルを連れて教室を出て行った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ