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不気味な世界でもう一度  作者: 猫になりたい馬鹿
3/6

魔法を使いたい

クルポッポーーー!!!!!


ニワトリとも、鳩とも、なんとも言えない声が響き渡る。夢の内容なんて、欠片も覚えちゃいないが、相当うなされていたようで、寝汗をびっしりかいている。気分を変えたい、そう思い、窓を開けると、テレビでも見ないレベルのジャングルが広がっていた。そういえば、僕が最初に見た外は、城だったはず。うーん?まぁ、いいや。後でルカに聞けばいい。

、、、ルカは?この家?(ルカいわく小屋)には、人の気配なんて無い。目のことがバレたくなくてコソコソ動いていて身についた気配察知が役に立った、、のか?こんな訳の分からないところで1人放り出されたと言う絶望的状況が分かっただけだ。分かりたくなんてなかった、、、。というか、すごい違和感がある。パーカーとジャージ姿になれた僕にはこんな可愛いワンピース、違和感があるにも程がある。動きづらい。


ガチャ。


誰かが帰ってきた。誰だ?警戒していると、


「もう起きたのか?若いとはやいのう。」


ガバッ!ギュッ!!!


「よかったぁぁぁ!!おいていかれてなかったぁぁぁ!!!!」

「ぎゃああああ!!!!びっっくりしたぁ。、、、あ、こら!鼻水つけるでないわ。」


その後も、ドッタンバッタンし、僕はようやく落ち着いた。


「はぁーーー。お主、朝から元気すぎないか?怪我はまだ治っておらんはずじゃよ?」


確かに、痛い。自覚したら、痛みが加速しピクリとも動けなくなってしまった。さっきまで元気にルカに抱きついていたというのに、、、


「うぅむ。魔法で治してやっても良いが、あれは治すとき、痛いからのう。傷の100倍は痛いと言われておる。それでも治して欲しいか?」


絶対に嫌だ。今でもそこそこ悶絶するぐらいには痛いのに、100倍だと?痛みで死んでしまう。カタカタと首を振っていると、


「まぁ、そりゃあそうじゃろうな。じゃが、わらわの家にいるからには、わらわのルールに従って貰うぞ?」

「わかった。何をすればいい?」

「まず、基本として、わらわの方針は、『働かざる者食うべからず』じゃ!まぁ、動けんものが働くとなると、邪魔じゃ。じゃから、まず傷を治せ。話はそれからじゃな。」

「了解!あ、前、ちょっと記憶があってるか自信ないんだが、僕のことをなんか、変な名前?でよんだのよな?あれ、なんだ?」

「あぁ、お主のようなものを『 』と呼ぶんじゃ。」

「なんて?」

「じゃから、『 』じゃ!!」

「だから、それが聞こえないんだってば!!」

「なんじゃと?」


その後も、ルカが言い、僕が聞き、聞こえず繰り返すということを繰り返していると、、、


「そんなに言うということは、でたらめを言ってるわけではなさそうじゃな。そんな難しい発音という訳でもないぞ?」

「なんか、ノイズに聞こえる。」

「ノイズとはなんじゃ?」

「とりあえず、めっちゃ不快な音。黒板、、、石を爪で引っ掻いたみたいな。」

「大丈夫じゃ。黒板はわかる、、、となると、本当に不快な音らしいのぅ。まぁ、なんとかなるじゃろう。」

「そういえば、働くって城でか?」

「城?この辺りに城はないぞ?あぁ、魔物の幻惑系の魔法にかかっておったんじゃろう。、、、もしや、お主、魔法が使えないのか?」

「使えない、というか使い方を知らないんだ。僕の世界では魔法なんてなかったし。」

「なるほど。じゃが、そなたの才はなかなかじゃぞ?本来、幻惑系の魔法はおどろおどろしい世界を見せるんじゃ。それが、いいものになったということは、その魔物にとってそなたが扱いきれんから、王になって欲しいという意思表示じゃ。わらわの目から見ても、相当な魔力じゃ。ただ、垂れ流しておるから、弱いものは近づけんの。」

「ドカーンとか、バーンとか、できるのか?!!!!!!」

「お、おう。いきなりテンションあがるのぅ。まぁ、それがなんなのか分からんが、爆発や雷とかじゃったら、余裕じゃろう。」

「やった!!!今すぐやろう!!」


ガバッ



ボキッッ



「はぁ。そなた、けが人ということを忘れておったな?折れかけの骨が折れたじゃろうが。そんなに言わずとも大丈夫じゃ。そなたの怪我が治るまでに魔法は全て覚えてもらう。小屋が壊れたら嫌じゃから、実践は治ってからじゃがの。」



ドサドサドサッッ


辞書並みに分厚い本が山のように積まれた。




鬼がよぉぉぉ!!!!!!!


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