音楽(おと)に今日ごと溶かすのさ……
ひとりで生きるのが 寂しくなったとき
思春期に聴いた音楽を
からだに浴びるんだ
可能性しかなかった日々の中
傷つき悩んだ想い出が
俺の背中を 押してくれる
だから 音楽に今日ごと溶かすのさ……
家族を支えるのが 苦しくなったとき
母親が口ずさんでいた音楽を
からだに浴びるんだ
重労働な家事さえ毎日
明るくこなす生き様が
俺の背中を 押してくれる
だから 音楽に今日ごと溶かすのさ……
生きていることさえ 辛くなったとき
死んだ親父が好きな音楽を
からだに浴びるんだ
元気だった親父を真ん中に
愛に囲まれたあの夕食が
俺の背中を 押してくれる
だから 音楽に今日ごと溶かすのさ……